No.019 <六甲>石楠花谷から有馬三山


1992.09.19.Sat.曇り

仕事を終えて帰宅し、準備を整えて 1532 門戸厄神発の電車に乗る。西宮北口、新開地経由で大池駅 1640 着。

担荷は10 キロ。バーゲン・4 人用テントと 20 年くらい前に買ったモンベル製化繊シュラフ(註:ダクロン製品の走り)を詰め込んだらあとはほとんど何も入らない。

ややこしい住宅地の中を進み神港学園のグラウンドを突っ切って石楠花谷へ到達する頃雨が降り出した。あわてて傘をさし、谷に入ってすぐの狭い河原で雨宿りをする。滝が見えたので少し登ってみるが、濡れた岩がよく滑べって怖いのなんの。

雨がやんだので林道を歩き出す。あちらこちらに石楠花谷砂防堰堤工事中につき通行禁止の看板が出ている。日付がなく古いものかも知れないので無視して進む。第 3 堰堤を越えた河原が石楠花憩の場。野営に好適そうだったので急いでテントを張る。張り終える頃には周囲は暗黒であった。

19 時頃米 2 合を炊き、持参のおかずで夕食。コーヒーも入れる。近頃野外で食事を作ることに楽しみを覚える。

先ほど誤ってブッシュに入り込み濡らしてしまったズボンも裾の一部を除いてほとんど乾いてきた。雨具の必要性を痛感した。(この頃カッパすら持っていなかった)

20 時過ぎテント内に引き上げる。天候は雲の切れ間から星がすこし見える程度。飛行機の航跡が目立つ。

シュラフに潜り込んで記録をつけ、週刊誌を読む。

ガスランタンが倒れ、枕にしていたシュラフ収納袋の一部を焼いてしまった。ありゃー、年代物なのに。


1992.09.20.Sun.晴れ

6 時起床。インスタントラーメンに残りの飯を放り込んでラーメン雑炊。やや重かったのか地獄谷西尾根の登りは吐き気との闘いであった。風が強く、汗をかいているのにとても寒い。肌着はもちろん綿のカッターとパーカーは既に汗に濡れている。(この頃、まだオーロン、ダクロン肌着の存在、有効性を知らなかった)

登り切ったダイヤモンドポイントからノースロードに入る予定が車道に出てしまった。更に間違えて新池公園を通り、高山植物園を西から回り込むはめに。十国展望台からは山道を辿り極楽茶屋に到着する。

一呼吸ついて番匠屋畑尾根に向かう。

いきなりの急降下中、下からボストンバッグを抱えた中年夫婦がヒーコラ言いながら登ってきた。話しかけてみると、上の車道からふらふらと下り込んだものの途中で険路にあきれて逆戻りしてきた由。

登山道がロープウェイと交差する付近で中年の単独行者と擦れ違う。

1 時間ほどで湯槽谷山山頂に到着。ここで昼食大休止。携行している水が 0.5 リッター程度しかないのでラーメンを煮ることは諦めた。(水筒すら持ってなかった)あまり人も通るまいと縦走路に荷物をぶちまけて湯を沸かしていると有馬方面から 20 名にも達しようかという団体が目の前をぞろぞろと通過して行く。

40 分間休んで出発する。灰形山迄 20 分。ここからの稜線が面白かった。六甲にこんな険しい箇所があったのかと思う程スッパリ切れた痩せ尾根が数メートル続く。木につかまって慎重に通過する。

このあたりは「マツタケ山につき入山禁止」の札があちこちに出ている。どこが落葉山の山頂かわからないままにお寺に出てしまった。後は参道を有馬まで降りるだけ。

今回の山行では一泊できたこと、10 キロを担ぎバテずに歩き続けるコツをつかんだことが収穫であった。

裏六甲は山深くていいが交通の便の悪いのが難点。


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