No.024 <六甲>水晶谷溯行


1992.12.26.Sat.快晴

突然思い立ち、荷物をまとめて土樋割へやってきた。気温 3℃。テントを張り、日が沈むと 0 ℃近くにまで下がってきた。餅入りカレーラーメンとコーヒーを済ませてテントに引っ込む。21 時と 3 時に目が覚めた。足元が寒いのでダウンジャケットを靴下がわりにすると具合がよかった。


1992.12.27.Sun.晴れのち曇り

6 時に目覚めるもあたりはまだ暗かったので 30 分ほどシュラフにくるまったまま過ごした。

餅 2 個入りラーメンとコーヒー。紅茶を沸かしてポットに詰める。

0810 土樋割から住吉川左岸を下流へ向かって出発する。早々に大堰堤があり、流れから離れて東お多福山の山腹を巻いて行く。
西滝ケ谷・水晶谷との出合には 3 / 20 まで工事中につき立入禁止の札があった。

工事中というのは最下流の第一堰堤であった。立入禁止柵を無視して工事現場の設営してある左岸から巻けば簡単だったのだが、無理して右岸のヤブをこいで堰堤を越したら河原へ降りる斜面が急で足元がおぼつかない。かろうじてフィックスロープを見つけぶら下がって降りたらあと 3 メートルくらいのところでぶっつり切れてしまった。幸い事なきを得る。

0958 495m 地点の滝付近で一休み 甘い紅茶が旨い。このあと大きく左へ巻いて沢を離れる部分があり、このまま尾根に向かうのかと心配するがちゃんとまた沢に降りてきた。

1127 大きな滝の下(690m)で休憩。カロリーメイト 2 個と紅茶。

小さな階段状の滝を登るときに左手で掴んだ 1 メートルほどもある岩の塊が流れに崩れ落ちた。こわいなあ。

まもなく流れが消え、源流だろうと安心するとまた堰堤が見えてきた。巻き道がなくビニールテープの目印もない。極楽渓への曲り角をパスしてしまったのであった。このときはまだ間違いに気づかず、西方向へヤブこぎ開始。相当きびしい腐葉土のような地面を這うように尾根に出、これを外さないようによじること数十分でようやくやや平坦なヤブのない場所に出た。ホッ。
人どおりが少ないようで落葉に半ば埋もれているが階段も着いた立派な道である。急坂を登り切ると極楽茶屋から 300 メートルほど東寄りの車道に出た。極楽渓源流から西へ進めば極楽茶屋と凌雲台の間に出るはずなのにおかしい。ここで初めて間違いに気づいたのである。

ベルビューを通って最高峰着が 1310。米軍のパラボラアンテナがなくなっている。

カロリーメイト、紅茶、甘納豆で一休み。左足首が痛かったが騙し騙し歩いているうちに治ってしまった。馴れないヤブこぎで足の筋肉も痙攣寸前である。

1340 発 黒岩西尾根へ。今度は道を誤らなかったが、3 時間以上の沢登とヤブこぎのあとに下るには険しい道だった。七曲にすればよかったと後悔するがもう遅い。

1422 土樋割着

水晶谷は明瞭な踏み跡が少なく、水量の多い流れを右に左に徒渉し、ときに流れの中を進む。堰堤や滝の巻き道は数ヶ所肝を冷やす部分があったりしてなかなかスリルのある谷である。コンパスを忘れたのだが、西お多福山の 4 本アンテナが始終目印になって、地図と高度計さえあれば現在位置はよくわかる。にもかかわらず極楽渓への道を見落としたのは気の緩みだろうか。有馬の白石谷に似た豪快な谷であった。


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