No.076 <丹波>夏栗山から黒頭峰、三尾山へ


1994.12.04.Sun.晴れ

メンバー:2FU

0600 起床
0700 西宮の自宅を車で出発。

0740 丹南篠山 I.C.着 2FU さんが着くまで車内で 2.5 万図を見ながらコースを考える。

0802 2FU さんのランクルが到着。協議の上、佐仲ダムへ向かうことにする。佐仲ハイマートというオートキャンプ場に車を停め出発の準備。

0840 出発 車デポ地より南西の尾根末端を巻き北西へ向かう谷へ回り込み沢沿いに杉林を登る。道はあるが倒木が多くて歩きにくい。
0910 稜線(470m) すぐ北に目指す夏栗山が見えている。
0915 発 登山道を外れ、頂上向けて直登する。南斜面は階段程度の急斜面だが薮なし。倒木にすこし邪魔される程度である。直登したりジグザグに登ったり。アイゼントレーニングをやるつもりで 10 本爪を持ってきたが使うならここだったろう。つい出しそびれてしまい結局今日は持ち歩くだけに終わった。「ついで」に持ってきたピッケルが杖がわりに役立った。

0930 夏栗山(600m) 南側の展望が開ける。なぜか頂上に鉄製のお立ち台があって階段がちゃんと着いている。そこへ登ると樹木の北側も見通せる。三尾山の岩肌が目を惹く。南には我がホームグラウンドの六甲が須磨から宝塚近くまで全部きれいに見える。西には黒頭峰が迫る。

0950 発 黒頭峰へ向かって薮の中を下る。
1000 縦走路 さて、黒頭峰へ向かうが現在地がはっきりしない。黒頭峰のピークはよく見えているのでとにかくそちらへ向かう。地図では縦走路より高度を下げることなく再び登り返せるのだが谷に降りていく様相である。現在地の判断を誤ったらしい。夏栗山から思っていたより南へ降りてしまったようだ。一旦谷底まで降り(430m)また登り返すはめになった。先ほど夏栗山から眺めた黒頭峰の山腹は南側が雑木林、東側が植林帯だった。谷からの登りはじめは暗い植林帯だったがやがて雑木林の薮に突入して北西へ突き上げる尾根に出た。これをまっすぐに登って黒頭峰頂上!

1040 黒頭峰(620m) 樹林に覆われ展望はない。おにぎりとみかん一つ。2FU さんはピーナツチョコ。分けていただく。
1105 発 頂上直下から北への下り急斜面にしっかりした道がついていた。枯れ葉が敷き詰められているが今日はいつものズックではなくまだ新しい登山靴を履いているせいかあまり滑らないですんだ。5 分ほどで縦走路まで下り次は三尾山の方向へ向かう。のんびりした縦走路が続く。当初ここで下山にかかる予定だったが時間も早いし一年前をどんどん思い出してくるのでつい足が三尾山へ向いてしまった。

【縦走路から見た三尾山】

1127 佐仲峠通過。一年前ここを下ったことを思い出す。
ここから急登が始まり、東の鋸岳からの縦走路に合流して程なく三尾山へ到着。先客が数名。

1143 三尾山(585m) 一年前に来たときよりも空気が澄んでいて天気も良く見晴らしがいい。眼下には舞鶴自動車道路や田畑を焼く煙が見える。六甲山は真ん中を夏栗山に遮られて最高峰から東と神戸から西方面だけが見えている。夏栗山と黒頭峰が仲よく並んでいる。東を見ると、遥かに多紀の名峰御嶽(みたけ)と西ヶ嶽が見える。小金ヶ岳はその向こうに隠れて見えない。

一年前を思い出しつつ昼食大休止。2FU さんはラーメン。私はおにぎり二つとみかん、食後の葛湯を作る。今日は冬型の気圧配置で寒いとの予報だったが陽が射しているせいかそうでもない。体が冷めてもフリースやカッパを着込めば充分である。

1300 発 ここからまた佐仲峠を経て下山するはずだったがやはり一年前を思い出して足は自然に鋸岳方面へ向く。露岩あり、アップダウンのきつい険しさが標高こそ低いが丹波の山の特徴である。一年前にはバテているので同じルート全部をこれから逆行しようとはさらさら思わないがとにかく東へ向かって歩く。覗き岩の看板を通過、しばらく行くと三尾山の岩壁が絶景の展望ポイントに出る。前方に鋭いピークが立ちはだかる。鋸岳(605m)である。

1340 鏡峠(425m) ここもよく覚えている景色である。一年前を懐かしみつつ小休止。せっかく持ってきたのでとワンタッチアイゼンを取り出して登りに踵が痛くなるのはなぜかを考察する。

一年前はずっと東の 1. 東鏡峠~鋸岳 2. 鋸岳~鏡峠 3. 鏡峠~三尾山 4. 三尾山~佐仲ダム のルートを歩いた。三尾山頂上ではバテてしまって夏栗山と黒頭峰を眺め今度はあそこへ行こうなと語り合ったのである。今日は懸案だった夏栗山と黒頭峰を登り三尾山へも登った。そして 3. のルートも歩いた。ここから 2. と 1. のルートを逆行するには 3 - 4 時間見ておかねばならないしバテること間違いない。これだけ歩けば今回の山行目的は充分果たしたと思って良い。

1400 発 佐仲ダムへ向けて下山開始。2.5 万図では破線だがほとんど廃道である。沢沿いに下っていくとすぐにダムが見えてきた。
1430 車デポ地

2FU さんのランクルと私の乗用車は丹南篠山 I.C.まで同行し高速道路に入ってから別れた。お疲れさま。いい山行でした。

歩行時間 0423
休憩時間 0127
合計時間 0550

丹波の山は激しいアップダウンが多いので歩行時間のわりに疲れがちである。要注意。
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