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No.099 <比良>リトル比良南下縦走

1996.06.30.Sun.雨のち晴れ

0545 起床

0828 近江高島駅着 改札を出てマップを広げ音羽へ向かう車道を探していたら 2 名のパーティが声をかけてきた。リトル比良へ行くというと一緒に行こかとなった(^^;)道案内は助かるがこれじゃ道が憶えられんわい。2 名のうちオッちゃん(45 歳位か?)がよく喋ること。06.09 にここから和迩まで全山縦走したとか。15 時間かかったとのこと。今日みたいに大きなザックを背負ってトレーニングだったのだろう。山を始めてまだ 2 年。今年はアルプスへ行きたいという。それも西穂高岳~奥穂高岳だと。ヒマラヤへ行くような人に教わっているらしいから無茶をするわけではあるまい。

音羽バス停から神社の横を通過して参道に入る。岳観音というのがあってそこへ至る道だそうな。傾斜がやや急になり 15 キロ背負っているオッちゃんとはペースが会わなくなったのでお先に失礼する。
ロックガーデンを思わせる花崗岩の露岩地帯を経てやがて岳観音と思われる場所に着いた。材木が散らばっていて建物はない。この後よりシャカ岳まで嫌らしいアップダウンの連続となる。
早速笹ユリ発見。花は確かにユリ、葉が笹の葉だったのでこれに違いなかろうと決めつける。

1020 オーム岩 集団が占拠していたのでさっさと通過する。西方面の眺望が良さそうだがガスが巻いていて何も見えず。

1030 鳥越峰 名前が付いているが日陰の陰湿な場所で休憩適地とは言えない。オーム岩の方がいい。蚊が多く随分刺されてしまった。腹が減ったのでお握り 1 つ。
1040 発 随分下ってはまた登り同じような高さの峰へ。疲れる縦走路である。

1115 岩阿沙利山 縦走路から外れたところにピークがある。
1120 発 南へ向かって階段程度の急降下。道はぬかるんでいて最も不得手とする場面である。幹に捕まりつつ転けないように降りていく。

1130 鵜川越 なんとまあ林道が走っている。マップにはないから最近完成したのだろう。縦走路は一旦その林道へ出てしまう。きょろきょろしていると林道を少し下る方面に赤い布が見えたのでそちらへ向かう。ここからまた縦走路であった。次の滝山頂上が見えているので道を間違えることはない。

1210 滝山着 このピークも縦走路を外れていて少しだけ薮を漕いで登ると山頂らしいところへ出たが看板も三角点も見つからない。薮が激しいのでそれ以上の探索は止めて縦走路に戻りまたお握りを 1 つ食べる。しばしゆっくりする。
1230 発 緩やかに下ったり登ったりしているうちに寒風峠。

1245 寒風峠 通過。今年の初っ端にシャカ岳からヤケ山まで来ているので少なくともそこまではと登り始める。かなりバテてきた。

1310 ヤケ山 高校生の集団がいた。ザックに石を詰めて訓練らしい。このあたりで陽が照りつけてきた。随分暑いぞ。懐かしい光景にしばし見とれる。さて、と行く先を見ればヤケオ山がどーんと「来るなら来てみろ」と言った感じで圧倒的に聳えている。ううむどうするか?随分バテているので時間がかかるだろうなあ。
1330 発 シャカ岳まで累積標高差約 400 メートルなのでかなりしんどいが八雲から武奈ヶ岳へ登るようなものだと思えば少しは気楽になる。傾斜がかなり急で 10 分も歩いてはゼイゼイと立ち止まる。しかし高度はどんどん稼げる。

ヤケ山を境にササユリが豊作の様相を呈してくる。モンシロチョウやトンボがとまっていたりする。振り向けば先ほどのヤケ山が随分下に見え歩いてきたルートが見え始める。とは言え北の方の山はどれも標高 700 メートル前後の似たようなもんなので同定は不可能。武奈ヶ岳から蛇谷ヶ峰への稜線もよく見える。武奈ヶ岳はやがてカラ岳の陰に隠れてしまった。

1435 ヤケオ山 かなりバテてしまった。頂上寸前で少し元気になったがシャカ岳まではまだ時間がかかりそう。通過する。
びわ湖側は崖になっていて、冬来たときにはこの辺りに雪屁があったことを思い出す。ガスが巻いてきた。暗くなり冷たい風が吹いて心地よい。

1510 シャカ岳(1060m) ホッとする。ザックにしまっておいた財布やらトランシーバーを取り出しそろそろ下界向けの姿になる。タオルは雑巾と化している。
「もう歩きたくない状態」になっているのでリフトを使おうと考えた。1 リットルの水筒はここで空になった。

1530 発 シャクナゲの群落をくぐりかなり急な傾斜を下る。冬に来たときこの道を登ったはずだが良く憶えていない。こんなに険しかったかなあ。
1550 リフト上駅 驚いたことに 07.03 迄定期点検と称して客を乗せない。がっくり来た。やむを得ないのでそのままリフトに沿った道を下る。こんなことなら近江舞子方面へ下るのだったとぶつぶつ考えながらリフトの下をジグザグに縫うように下り神爾谷からの道と合流、間もなくリフト下駅に到着した。

1630 リフト下駅(345m) 自販機でスプライトを購入。一気飲み。生き返った心地である。比良駅までのバスは動いているそうで時刻を何となく勘違いしていたため比良駅まで歩くつもりで下っていくとイン谷口バス停前に大勢たむろしている。

1635 イン谷口 改めて時刻表を眺めたらバスの時刻は 1648 である。こりゃ待っといたほうが早いわい。また自販機で今度は CC レモン一気飲み。やがてバスが来た。
1648 冷房の利いたそのバスに乗ったのは僅かで大勢たむろしていた連中の大半はバスの時刻にあわせて歩いて下山を開始した。紛らわしい!

バスに乗った爺さん曰く
「なんや、あの連中乗らんのか。ええ若いもんが」
「ほたら私ら年寄りは歩かんならんのでっか?」と婆さん。わはは。ハナモゲラである。

 歩行時間 0650
 休憩時間 0115
 合計時間 0805


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