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No.103 <比良>楊梅の滝からシャカ岳

1996.07.28.Sun.快晴

0545 起床 α山菜おこわに水を注入し、クリップしてザックに放り込む。シュラフ、テント、マット、コンロ、軽アイゼン、ストックその他アルプス用フル装備である。食料 4 - 5 日分、水筒は角形 2 リットルポリタンを満タンにする。カメラ(写真は撮らず)、小型ラジオ、無線機(使わず)も装備する。

0825 北小松駅(100m)発 舗装道路を歩く。右手に公園・キャンプ施設、天文台を見て進む。冬、ここを下ったことを思い出す。

0845 舗装道路が尽き(225m)道は二手に分かれている。前回通らなかった楊梅の滝方面(右)へ進む。
0850 すぐ雌滝に出る(270m) 夫婦連れがシートを敷いて弁当の用意などしている。通過してさらに登る。
0900 雄滝(315m) 結構人が多いが、ハイカーではなく行楽客のようである。道はここで尽きており、少し引き返して南へ折れる。

0910 ハイク道(340m) 花崗岩質の道を登る。
0930 470m 地点にて一休み。
0935 発

0937 涼峠(485m) 眺望良好。こちらで休めばよかった。そのままオトシ方面へ向かう。ほとんど平坦な樹林帯を進む。直射日光を喰らうことなく、流れの音を聴きながら涼しい道を行く。なかなか気持ちのいいコースである。オニヤンマを多数見つけた。高度はほとんど稼げないまま寒風峠到着。

1005 寒風峠(575m) 一休み。オトシから左手に時折ヤケ山が高く見えていたが、高度差は 100 メートル位のはず。ここでストックを取り出す。
1010 発 上り下りの多い案外いやらしいルートである。

1035 ヤケ山(705m) カンカン照り。僅かな笹の日陰に腰掛けると背にしたその笹薮の隙間から涼しい風が吹いてきて心地よい。比良の山々が良く見える。少しものを口にしている間に団体が上がってきて休まず通過していった。しばらく間を空けて出発。

1050 発 一旦下り、同じ位の高さのピークに登り返していよいよ比良・三大急登の一つが始まる。時折北方面の展望が開けるので一息つく。前回近江高島から来たときはしょっちゅう立ち止まってはゼイゼイ言っていたが今日はまだ元気のようである。ただ荷物が背中に合わず左肩が凝って難儀である。眺望のいい所で先ほどの団体が休んでいたのでパスする。

1145 ヤケオ山(975m) 前回より10 分早く着いた。荷物が重いのでゆっくり歩いていたが休みが少なくて早かったのだろう。脈拍は150 - 160/ 分と、完全にバテペースである。また食事。うるち米が粘っこくノドを通りにくい。これを行動食に使うことはよくなさそう。

さっきの団体とまた会う。連中はここで大休止にしたようである。オバちゃん連中はかんかん照りに大いに不満の様子。
1155 発 団体が動き始める前にさっさと出発。

ちょっとした上り下りの繰返しの間にはびわ湖側の展望が開ける場所がいくつもある。日陰になっていて涼しい。一人のハイカーが本当にうれしそうな表情で座ってびわ湖方面を眺めていた。こっちまで幸福感を分けてもらった気になるから不思議である。

1225 シャカ岳(1060m) 頂上は狭くかんかん照りのため少し西へ進んで縦走路から脇へ入り込んだちょっとした広場で休憩。そろそろ歩くのが嫌になっておりリフトで降りるか考えている。

1235 発 ここからもなだらかながらアップダウンがあってカラ岳を通過、80 歳くらいかとも思えるヨレヨレの爺さんが 100 リットル位のザックを担いで歩いているには驚いた。もしぶつかって転倒させたらそのまま死んでしまいそうな気がしたのでそうっと追い越す。次郎坊に初めてお参りして賽銭 100 円。比良明神にアルプスでの安全を祈願する。

1305 比良ロッジ ファンタグレープ 160 円。一気飲み。水道があったのでタオルを濡らして頭から被る。さて今日は勢いがない。考えていたコースは八雲から大橋小屋、南比良峠を経由して荒川峠から志賀駅へ下る、または神爾谷を下るというものだったがどうも億劫である。荷物が重いせいか足の裏も痛い。

1315 発 とにかく北比良峠方面へ。
1325 北比良峠(985m) しばらく考えた末、神爾谷はやめ無難なダケ道にした。

ときおり急斜面になるが概ね緩斜面でなかなか高度が下がずイライラする。ヒグラシが鳴いている。カモシカ台の石のベンチを初めて見つけた。ザックを降ろさねば座り辛そう。このあたりから空気が暑くなってきた。流れを見つけてまたタオルを浸し頭から被る。大山口へ出るところでもまたこれをやる。

1435 大山口(435m) 正面谷を下る。名物・野菜の 100 円均一を見つける。トマトの完熟巨大なのとやや青い小さいのと抱き合わせ。一袋買って今少し下り流れのある場所でかぶりつく。二つとも食ってしまった。甘いような酸っぱいような。

1455 イン谷口 バスは 1507 で接続がよい。スプライト 110 円。一気飲み。ストックをザックに括り付ける。

 歩行時間 0530
 休憩時間 0100
 合計時間 0630

1507 バスにて比良駅へ。290 円。1522 発の普通電車の後、1529 に姫路行き直通新快速が来るとのこと。
1529、1629、1729の 3 本を確認した。先週はこの最後のに乗ったのだな。臨時で、7/20 から 31 とある。7/31 か 8/31 かは未確認。昔はこれが臨時ではなく定期便だったのだ。地元県議の身勝手でダイヤをいじくるとはけしからぬ。

缶コーヒー・110 円を買ってプラットホームへ。
直通新快速は先頭車両が一番空いていたようである。まあなんとか座る。1260 円。

1625 新大阪着 御堂筋線に乗り継いで帰宅した。なんとも自信を喪失する山行であった。アルプスでは食料を減らしルートも短くしよう。


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