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<2001年12月のひとりごと>



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2001年12月31日(月曜日) 晴れ
 【続、数式と格闘中】
 今朝も6時前に起床して数式と格闘中!!
8時までの2時間格闘できそうだ。その後は会社で仕事です。
 そうです、我社は男子管理職に年末年始休暇はありません。というか、この期間は有給休暇の取得禁止令が出ています。掻き入れ時ですからね。でもコンピュータ部隊としては特別な業務があるわけじゃなく、出て行っても何にもすることはないのですが....。
 会社と言っても個室のような雰囲気で大学の研究室の雰囲気でしょうか。自分の部屋みたいな感覚にしてあるので休日に一人でいると自分の家にいるよりも快適です(病気か?.....)。
 今夜は大晦日。ひとんちに押しかけて年越しそばをご馳走してもらうのダ。楽しみ....。

2001年12月30日(日曜日) 晴れ
 【数式と格闘中】
 うーん、天体写真に写っている恒星を自動的に判断することはかなりむずかしいですね。実用的なアルゴリズムがまったく浮かんできません。PIXY2の凄さを感じます。
 とりあえず、3点測量方式を応用した方法を組み込み中です。写真上の適当な3つの恒星をマウスでクリックし、それらの赤緯と赤経を手入力したら、あとは数学的に解決するやり方です。この方法なら写真が傾いていても、焦点距離がわからなくてもうまくいきそうな気がします。でもピクセルの測定誤差が大きいと連立方程式の解が求まらなくなりますが、もうこうなるとコンピュータパワーに任せて計算しまくって最適解を求めることにしましょう(爆)。

2001年12月28日(金曜日) 晴れ
 【量子コンピュータがほしい】
 天体画像解析ソフトにUSNO A2.0という5億6千万個(6GBもある)の恒星データベースからデータを読み込む部分がやっと完成しました。開発中にわかったことは、恒星の光度が青光度と赤光度に分離されていることです。一般に言う”光度”というデータがないのです。ですが、おおまかな光度を知りたい場合は赤光度を用いることができそうです。現在は中心座標(RA、DEC)と赤緯、赤経の範囲を指定すると該当する恒星データがすべて一覧に表示されるだけです(動作試験用の機能なので)。わずかな範囲を指定しても膨大なデータが出力されるので、光度などの条件付で出力されるように改良しなければなりません。でも本当は広い範囲を探索する場合はTychoカタログなどを用いて、狭い範囲の微光星を探索する場合はA2.0に自動的に切り替えるなどの工夫が必要だと思います。Tychoカタログのデータベースファイルはすでに入手済みですが、まだ圧縮ファイルの解凍さえしていません。
 次なる大きな課題は写真とこの恒星データをどうやってマッチングさせるかということです。写真は斜めになっていたり回転していたりしますからね。コンピュータの速度が無限に速ければ苦労しないのですが、量子コンピュータの実用化を待つわけにも行かず.....。

2001年12月25日(火曜日) 雨のち曇り
 【再開】
 しし座流星群の大出現の日から開発がとまっていた天体画像解析ソフトですが、やっと再開しました。
 作りたいイメージがまとまってきました。そのイメージとは....。
スキャナーから取り込んだり、インターネットで取ってきたり、自分で撮像した冷却CCDの画像を表示させておいて、画面に表示されている恒星や恒星状の天体をマウスでクリックするだけでその天体のプロフィールが表示されるというものです。どうですか天体入門者に必須のソフトでしょう。
 こんな単純な機能ですが、もし人間並みの精度に作ることができたら新天体の発見にも活用できますからね。
 世の中にはそんなソフトはあるのかもしれません。PIXY2なんかがそうですし、北海道には小惑星のコンピュータによる自動探索システムで実績を上げている観測者もいますし....。まあ、最初の動機が
 『新天体検出システムが開発できるだけの技術力を持ちたい』
という技術者的興味でしたからあるていど完成するまでがんばってみます。

2001年12月21日(金曜日) 曇り時々雨
 【快挙】
 先ごろLINEAR計画により発見された彗星P/2001 X3(LINEAR)が実は”失われた彗星” 11D/Tempel-Swift であることが正確な観測データと先進の軌道計算により判明しました!
 このことに最初に気づいたのは村岡健治さん(高知市)とのこと。どのような手法を使ってこのような高度な計算をするのでしょうか。この彗星は約6年周期で太陽に接近するのですが、その間地球や木星、土星などいくつかの惑星からの重力を何度も受けて徐々に軌道がずれていたはずです。それに彗星自体が部分的に爆発したりしてその反作用で軌道がずれてしまうこともあります。これらの影響をすべて考慮して将来を予測するのです。すばらしい研究成果です。
 その村岡健治さんにクリスマスが過ぎたころ関勉さん宅でお会いできる雰囲気になってきました。楽しみです。
 どのような方かは関勉さんのHPの星日記8月8日をご覧ください。

2001年12月20日(木曜日) 晴れ
 【頑丈になったWindows XP】
 Windows XPにバージョンアップしたらホームページを作成するためのソフトが動かなくなりました。しばらくは動いていたのですが、動くこと自体おかしかったのかも.....。この影響で関さんのHPの更新ができず大慌てしました(別に私のページが更新できなくても慌てませんが)。
 今日Windows XPに対応したソフトを買ってきました。これまで使っていたのはIBM ホームページビルダー2001だったのでやはり使い慣れているものが良いと思い「ホームページビルダーV6.5 with HotMedia」を買ってきました。機能が大幅に増えたにもかかわらず従来の操作性はそのまま引き継がれていて、さすが顧客志向のIBMです。お店にバージョンアップ版がなかったので仕方なく通常版を買ってきました。私は関さんのHPを含めると3つのプロバイダーにまたがった作り方をしているので、ftpやサイトの再設定が面倒だなあと思っていたのですが、古いバージョンの設定情報を自動的に探してくれて、完璧に引き継いでくれました。やっぱりIBM。うれしい配慮です。

2001年12月18日(火曜日) 晴れ
 【少し暖かかった一日】
 皆さんはインターネットにアクセスするときのブラウザーは何を使ってますか?
 私のページを見てくださっている方々のブラウザーを調べさせていただきましたが、やはりInternet Explorerが79%とダントツに多いですね。バージョンは5.0より古いものを使っている人がほとんどいなくなりました。新しいバージョンへの切り替えが進んだのはコンピュータウィルスのNimudaの影響が強いでしょう。なんたって見ただけで感染するのですから。
 私は大昔からずっとNetscapeを使っていますが、最近使いはじめたのはNetscape 6.2です。デザインが大好きです。でもデフォルトの設定をちゃんと変更しないと文字が大きく表示されて画面が乱れます(スタイルシートで文字の大きさを指定しているHPは大丈夫ですが)。以前にNetscape 6.1を試してみたのですが、まるでLinux用のNetscapeのように、文字がむちゃくちゃなスタイルで表示されるので即削除してしまいました。批判が多すぎたのかすぐに6.2が発表され、元通り美しくなりました。
 Internet Explorer も6.0になってから少し使いやすくなりましたが、まだまだです。Outlook Expressにはプロファイル(ユーザ)っていう概念があるのに、Internet Explorerにはプロファイル(ユーザ)っていう概念がいつまでも取り入れられませんが、やはり設計思想の問題でしょうか。それともあるのに私が知らないだけなのかな?複数のプロファイルが設定できてすばやく切り替えることができないと、善良なサイトからきわめて邪悪なサイトまで表示させる私には面倒で使えません。


2001年12月16日(日曜日) 晴れ
 【パソコンと格闘した一日】
 移動用のノートパソコンにWindows XPをインストールしてみたのですがMicrosoft Access 2が動作しませんでした。え?どうしていまだにそんな古いデータベース使ってるかって?しかたないんですよね、会社の6年前に開発した組み込みシステムで使ってるんです。個人で買ったノートパソコンなんですけど非常時のメンテナンス用にも使うんでAccess 2が動かないと困るわけです。
 Access 2はWindows 3.1用の16ビットデータベースなので本当はWindows 95にした時点で動作不能なはずですが、不安定ながらもWindows 2000までは動作してくれました。でもWindows XPで完全に動作しなくなりました。残念です。
 そこでせっかく買ったWindows XP Professionalを飾っておくのは贅沢すぎるので、家で使っているCOMPAQ PRESARIO 4640にインストールしてみました。メモリーは256MB乗せているので大丈夫でしょうが、CPUがなんたってPentium 2の266MHzと、Microsoft発表の”推奨能力”以下です。それでも実際に導入してみるとちゃんと動きました。コントロールパネルで設定を変えてクラシックスタイル(Windows 98やWindows 2000 と同じ雰囲気のデザインになる)にするとWindows 2000の時と同じ感じで動作します。アプリケーションによってはWindows 2000の時より早く動くものもあります。メモリー管理を改善したのでしょうね。
 それと、面白いのは、Windows 2000では無効になっていたPC本体についているいくつかのボタンがXPにすると動くようになったことです。もともとPRESARIOは個人向けのPCという位置づけなので98やMeの系列はサポートするがNTや2000の系列はサポートしないというCOMPAQのアナウンスでしたが、XPは98やMeの系列と融合したので動くようになったようです。得した気分です。

2001年12月14日(金曜日) 晴れ後曇り夜晴れ
 【急激に寒くなりました】
 昨日までは会社から帰るころの気温がせいぜい8度くらいで12月としては暖かかったのですが、今日は昼間も雪が降りそうなほど寒く帰りも5度でした。北海道をはじめ、日本海側も大雪の恐れとか。
 夏は思いっきり暑く、冬は思いっきり寒いくらいのほうが技術も進歩し商売も繁盛するらしいですね。
 政治家は(国民のための)政策を考えるよりも(自分のための)選挙対策に時間を使いたいようだし、実業界はリストラの嵐だし...。せめて自然が景気の回復に味方してくれると良いのですが。

 リニア彗星C/2000 WM1は16日夜には南の星座である、ちょうこくしつ座のβ星(4.4等)に接触するかのようにゆっくり南下します。暗くなったらすぐ見られるので夜更かしする必要がありませんし、明るいので双眼鏡や望遠鏡を用いれば入門者でも楽しめます。22日にはつる座のβ星のすぐ近くまで南下するので観測が困難になります。観測するなら今のうちです。

2001年12月12日(水曜日) 晴れ深夜雨
 【 】
 Windows XP Professionalの買ってきて2日がかりでインストールしました。見た目はまるでゲーム機のようで、どうしても好きになれません。あのデザインがオシャレだという人も多いのでしょうが、やはり技術屋の私はWindows 2000のようなインテリジェンスで無駄のないデザインの方が好きです。
 っで、いろいろいじりまわっていたらありました。Windows XPの機能はそのままで、見た目のデザインと操作性をWindows 2000やWindows Me風にする設定機能が。2箇所(画面全体の設定変更とスタートボタンの設定変更)を変更する必要があるのですが、これで従来どおりのデザインと操作性が戻ってきました。
 でもEasy CD Creator Version 4というCD-Rに書き込むソフトが動かなくなりました。開発元によるとVersion 4ではXPには対応するつもりがなく、Version 5をに買い換えろとのこと。11,000円もするのに.....。こんなことだったらWindows XPなんか買わなければ良かった。
 Windows 98やWindows Meを使っている人は絶対乗り換えた方が良いと思いますが、Windows 2000を使っている人はWindows XPに乗り換える必要はあまりないと思います。たいしたメリットもないうえに、ハードウェアを思いっきり制御するようなソフトは動かなくなりますから。買い換えるときは関連ソフトの代金も予算に入れておきましょう。

2001年12月11日(火曜日) 晴れ
 【肉眼で見えたらしいです】
 昨日の写真の彗星部分を拡大して掲載します。
 5分間の短時間露出が成功し、ほぼピタリと停止した感じに写すことができました。関勉さんによると肉眼で見えていたらしいです。望遠鏡を使えば入門者でも楽に見られるほど明るいので、ぜひ今のうちに見ておきましょう。
2001年12月10日(月曜日) 晴れ
 【今回は大成功!!】
 昨年12月に発見され、1年かけてやっと近づいてきたリニア彗星(C/2000 WM1)の写真です。200mm望遠レンズでISO800のフィルムを用いて5分間露出をかけました。中央の青緑色のボーッとした物体が彗星で、左上に尾を引いているのがわかります。尾の先が二つに分かれているようにも見えます。左上の明るい星がくじら座のβ星デネブ・カイトス(2等星)です。彗星は左下方向に高速で移動していてあと1週間ほどで日本からは見えなくなります。
[リニア彗星の写真]
C/2000 WM1(LINEAR)
2001年12月8日
200mm望遠レンズで撮影

2001年12月8日(土曜日) 晴れ
 【リニア彗星を見るなら今しかない!!】
 リニア彗星の観測を行いました。この季節としては暖かい夜でしたがその分空の透明度は悪く、彗星がある南の方はちょうこくしつ座やつる座、くじら座も良くわからないほどの星空。目測での導入が苦手な私は即座にフォーマルハウトの座標を元にメモリ環を使って導入しました。3cm6倍のファインダーを注意深くのぞくと中心より少しずれた位置にボーッと広がったシミのようなものがあったので、それを中心にもってきて20cmF10(2000mm)のシュミットカセグレン望遠鏡でのぞくと見事な彗星像が見られました。中心はぎゅっと締まった感じで小さいながらも明るく、その周囲はぼーっとして雲のようにひろがっていました。これなら入門者でも楽に観望できます。良く見ると北東の方角にむかって極淡い尾を引いているようにも見えます。視野内にあった恒星と比較すると6等級くらいでしょう(彗星はぼーっとしているので光度測定が難しいです)。
 カラー写真を9枚撮影しました。移動速度が速いので5分間程度の短時間露出にしましたが、それでも流れているかもしれません。早ければ日曜日の夜に掲載できます。
 22時、オリオン座が昇ってきたのでバラ星雲、コーン星雲、ハッブル変光星雲の順に撮影しようとしましたが、突然北の方から雲が出てきました。23時30分まで粘ってみたのですが、雲がなくならないので諦めました。

2001年12月7日(金曜日) 晴れ
 【リニア彗星を見るなら今しかない!!】
 2000年12月12日に彗星であることが判明した天体 C/2000 WM1 が1年掛けてやっと地球に接近しています。
 しし座流星群のころ(11月19日頃)には天頂まで昇り、観測するにも写真撮影するにも首が疲れましたが、あれからわずか2、3週間でずいぶん南下しています。下に星図を掲載します。今後は急速に南下するとともに徐々に暗くなっていきます。現在5~6等級で、小型の双眼鏡でも観測できるとのことです。12月20日にはつる座まで南下するので観測は難しくなります。
 月はすでに東にずれていますので観測も撮影もこの週末が最大のチャンス!!

 実は2002年3月になると再度北上してきて、今度は明け方の東の空に現れます。でも今ほどは明るくないと考えられます。冷却CCDでの撮影は十分にできるでしょうけど.....。
[リニア彗星の位置]

2001年12月5日(火曜日) 晴れ時々曇り
 【コンピュータウィルス、炭疽菌、空爆】
 昨日は事情によりメールを受信することができなかったのですが、2日ぶりにメールを受信したら41件も到着しました。今日は珍しくコンピュータウィルスは来てませんでした。毎日1件~2件は来るのです。
 でも、コンピュータの動作やADSLモデムの動作が不可解です。もしかしたら新種のウィルスに感染してしまい、ウィルス付きのメールを送信しているのかと心配になったので即回線接続を停止させました。
 その後コンピュータ全体をウィルスチェックしたのですが感染していないようです。
 コンピュータが不可解な動作をするとコンピュータウィルスかと思ってしまい、白い粉があると炭疽菌かと疑い、流星が流れても空爆を連想してしまう世の中です。

2001年12月3日(月曜日) 晴れ時々曇り
 【暖かな一日でした】
 本日夕方ころアクセスカウンターが30,000を突破することができました。天体写真が少ないHPにもかかわらず皆様ご覧下さいまして、本当にありがとうございます。

2001年12月2日(日曜日) 晴れ
 【昼間は暖かいです】
 しし座流星群の大騒ぎ以降中断していた『天体画像解析プログラム』の開発を再開しました。いくつかの技術的課題が解決できる目処が立ったのでそろそろ全体構想をまとめられそうです。普通は仕様を考えてから作るのでしょうけど........。まあ、いいじゃないですか。こんな楽しい作り方は趣味ならではです。

2001年12月1日(土曜日) 晴れ
 【内親王誕生】
 悪い話が続く中で年末になってやっと明るい話題が出てきました。皇室の皇位継承問題が議論されていますが早く変えてしまえば良いのにと思います。天皇は男じゃないと勤まらないわけじゃないでしょうからねえ。
 小泉総理大臣は『天皇家の文化を考慮しなければならない。皇室典範改定は慎重に......。』などといってます。将軍家や武家も男じゃないと継ぐことができないなどという男尊女卑の文化が1000年以上も続いたわけですが、皇室だけはこれからもそんな文化を守らなければならないと言うのでしょうか。真意を確かめたいところです。




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