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<1998年のひとりごと>



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1998年12月13日(日曜日)
 今夜は久しぶりに雲も月もなく、風も少ない良い天気。それに、ふたご座流星群が最も良く見える夜だ。須崎市の本宅を薄暗いうちに出発し、横波スカイラインの休憩所へ向かう。目的は、ちょうこくしつ座にある系外銀河NGC253の観測とその周辺の銀河を200mmの望遠レンズで撮影するためだ。ちょうこくしつ座は南に低いので、海沿いのこの場所から撮影するときれいに撮影できることが期待できる。だいぶ以前に撮影を試みたが、位置を誤っていたようで、星雲らしきものは写っていなかった。そこで今回は、先に20cmのシュミットカセグレン望遠鏡で眼視観測して位置を確認することにした。NGC253は簡単に見つけることができた。200mmでも星雲状に撮影できるだけあって、大変大きい。24mmの接眼レンズで覗くと視野から完全にはみ出している。薄いレンズの断面を横から眺めている感じで、慣れないと目元から街頭の光が差込んでいるような感じに見える。場所が確認できたので、早速200mmで撮影する。200mmだとNGC253とその北にある系外銀河NGC247、そして南にある球状星団NGC288が一枚に収まるはず。露出時間を少しずつ変えながら4枚ほど撮影する。
 オートガイダーが故障してしまって修理に出しているので、GA-4の赤いクロスゲージを見ながら手動でガイド修正しなければならない。11月29日に不具合の原因を発見し、慎重に調整した甲斐があってなかなか良好だ。上下左右にボタンを押すとちゃんと反応する。当たり前のことであるが大変うれしい。オートガイダーの修理が完了すれば、さっそく2000mmの直焦点撮影(暴挙)を再開してみようと思う。

1998年11月29日(日曜日)
 以前から、望遠鏡の赤緯軸モータと赤経軸モータが正確にコントロールできなくて失敗写真ばかりだったが、今日分解して点検したら、簡単に原因がわかってしまった。なんと、モータの軸に差し込んであるギアの固定ネジが緩んでいて、空回りしていたのだ。しかも、両方のモータのギアが....。これじゃあオートガイダーもかなり制御にてこずっていたに違いない。モータをしっかり固定し、その他の噛み合わせ部分も微調整し快適に操作できるようになった。実践が楽しみだ。

1998年11月12日(木曜日)
 (日曜日からのつづき)
 ヒーターの関係で20cmシュミットカセグレンが使えないので方針を変えた。6cmのガイド鏡と200mm望遠レンズは極薄のホッカイロで十分に露を消すことができるので、200mm望遠レンズでM45プレアデス星団(すばる)やペルセウス座の二重星団、M32アンドロメダ大星雲を撮影することにした。
 ちなみに、この前撮影した写真はほとんどがガイドエラーをおこしていた。まるでガイドしていないくらい赤経方向に流れているものや、赤緯軸方向にすこし流れている写真ばかりだった。赤経方向に大幅に流れている写真は、電源のコネクターの接触不良が原因で追尾が止まってしまったのだろう。赤緯軸方向にのみ流れているオリオン座の写真の原因がわからない。シャッターを押すときとシャッターを閉じたときはちゃんとガイドされていたのだが.....。1300mmの直焦点でも追尾できることは、こと座のリング状星雲の写真で証明されているので、わずか200mm程度でこんなに流れるはずはない。
 この前の失敗の原因がわならないので不安を抱えたまま撮影をする。やはり、電源のコネクター部分に接触不良がある。モーターのコントローラを触っていると時々電源ランプが消えてしまう。とにかく、触らなければ大丈夫なのだから、接触不良を起こしているコネクターは地面に置きっぱなしで使うオートガイダーに差込み、手で良く動かすモーターのコントローラに正常なコネクターを差込めばいいはず。では、さっそく.....。あれ、モーターコントローラは正常に動いているのに、オートガイダーが動かない。電源ランプはついているからコネクターは大丈夫なはず。リセットボタンを押しても反応がない。電源コネクタをもとにもどしても正常に戻らない。ドキッ!もしかして壊れた?コネクタを引き抜くときにショートしたのだろうか。大切な大切なオートガイダーなのに(泣)。
 オートガイダーが動かないくらいで挫折するような私ではない!!
 こんなこともあろうかと思って、昔使っていたガイドアイピースGA-4をいつも持ち歩いている。これこそ危機管理というものだ。これを20cmシュミットカセグレンの接眼レンズ部に差込んで、ガイド星が中心に見えるようにしてスイッチを入れる。ボーッと浮かび上がってくる真っ赤なクロスゲージ。なつかしい色だ。このクロスゲージの中心からガイド星がずれないようにモーターを手動でコントロールするのだ。実際には赤経方向はモーターが自動追尾してくれるので、若干の修正をするだけでいい。
 まずは、M45プレアデス星団から撮影を開始する。うーーん。極軸が正確にあっていない(きちんと北極に向いていない)ようで、ほんの少し赤緯軸方向にずれる。以前の設備だとここで手動の微動つまみを息を止めてわずかに回して修正する必要があったが、現在の機材には赤緯軸モータをとりつけているのでコントローラのスイッチをカチャカチャと数回押すだけで修正できる。本当に楽になった。........のはずが、あれ?動かない。では、押しっぱなしではどうかな?うーーん。4秒くらい押しっぱなしにするといきなり動き出し、こんどは動きすぎてしまった。あわてて、逆方向に修正するためにカチャカチャ押すが戻ってこない。では、押しっぱなしにすると.....。4,5秒ポーズをつけていきなり動き出す。なんじゃこりゃ??こんな特性はないはず。---しばらく考え込む---。モータに耳をあてて音を聞いてみると、スイッチに反応してちゃんと音は出ているのに赤道儀に力が加わっていないようだ。ギアの噛み合わせ部分の調整が必要か?そんな調整部分あったっけ?前回の撮影で微妙に流れていたオリオン座の写真もこれが原因のような気がする。とにかく、200mmならガイドずれの許容範囲 内でコントロールできそうなので3枚ほど撮影する。

 そういえば、さっきから空が少し明るくなったような気がする。「おーい。月ってもうすぐ出るんだっけ?」家の中にいる弟に声をかけてみる。「ああ、最近この時間になると明るい月が出るぞー」。っとなんの問題も感じない声がかえってきた。なんてことだ。これからってときに。
 冷却CCDカメラでも持っていればまだチャンスはあるのだろうが、そんな高価な機材はもっていない。今夜はあきらめよう。
 それにしても、今夜は惨憺たる目にあった。しかし、いい経験にもなった。次の休日にはコネクターの接触不良の修理とギアの調整、それに露対策を施さなければ。

 本宅で作っていた夜食の「おでん」をパックにつめてもらって、高知市にあるホテル代わりの住居に帰る。帰り道を明るい月が照らしていた。

1998年11月8日(日曜日)
 今日は本宅の庭に望遠鏡を設置して、家族で天体観測会となった。
 この時期まず最初は木星だろう。透明度もまあまあ。大気の揺らぎがまだ少ないので非常に良く見える。1年のうちでも最も良く見える季節だ。何度見ても木星から少し離れたところにぽっかり浮かんでいる4つの衛星に感動する。あきらかに木星本体よりも明るく見える。木星本体の縞模様は4、5本くらい見える。しかし大赤斑は見えない。実はまだ一度も見たことがないのである。見るタイミングが悪いのか望遠鏡の解像度が低いのか?
 次に見るのは当然、土星だ。土星本体とリングは実に良く見える。目があまり良くない母にもしっかり見えたようだ。しかしカシニ空隙はやはり見えない。これも、一度も見たことがない。わずかに気配が感じられるような気がしなくはないのだが....。まさか肉眼で見えないのに写真に写るわけではないだろう。散光星雲じゃあるまいし。ビクセンの20cmF10シュミットカセグレンって同社の20cm反射にくらべてかなり解像度が落ちるようだ。光軸は完全に調整されているのだが....。
 家族観測会が終わって、そろそろ写真撮影をはじめようかと思った頃から露が付着しだした。よし、こういうときのために買っておいた望遠鏡用ヒーターを使ってみよう。このヒーターは120V用であるが、以前12Vで使用したときはまったく暖かくならず役に立たなかった。そこで、今日は家の中から100V電源を引っ張ってこれに差し込んでみた。すぐに温度は上がった。レンズ(防塵用透明板)の周囲から徐々に露が消えていくのが見える。よしよし、その調子っと思ったら、ビニールが溶けるような匂いがする。ヒーターと鏡筒をくっつけているビニールテープが溶けだしたのだ!あわててコンセントを引き抜き、ヒーターを触ってみると危うく火傷するくらいまで温度が上がっていた。うーーん。100Vでは電圧が高すぎたか!じゃあ、12Vでは低すぎるし100Vでは高すぎるってことは、残るは大型トラック用の24Vしかない。あんな大きくて重たいバッテリーはいやだー。充電器も購入しないといけないし。それに私の車はスポーツカー。これ以上の装備は乗らない。12Vで十分に暖かくなるヒーターを探したほうがいいのかなあ。

 つづく.....


1998年9月14日(月曜日)
 今日は従兄弟(母の弟の第3子(次男))が結婚したので、極めて近い親族だけが招待を受けて集結した。従兄弟といっても、もう20年ほど会っていない。俺は1982年に東京の会社に就職して7年半ほどあちらで暮らしていたので、高知の親戚関係とはまったく付き合いがなかったのである。たくさんの若い男女がやってくるが誰一人として顔と名前が一致しないのだ。ときどき親戚同士で呼び合うときに名前が聞こえる。名前には覚えがあので、「ああ!あの子があんなに成長したのか。でも、一緒に遊んだ時の面影はまったくないなあ。」などと思いながら、かなりの年月の経過があったことを実感する。
  ・・・ 時間が経過 ・・・
 ついに、ある程度予想していたことではあるが、こちらに話題が向けられた。「おい!おまえはまだ結婚しないのか!」。あちゃーーっ!親戚一同批判的なまなざし。そう、母方のおばあさんの最初の孫は俺なのだ!1963年9月10日の生まれなので、ほんの先ほどついに35歳の誕生日を迎えてしまっている。従兄弟たちはすべて20代そこそこで結婚し、今日も小さな子供(0歳から2歳くらい)をつれてきている。当然、両親にはこの上なく幸せに見えているはずだ。普段は「早く結婚しろ。」などとはほどんど言わない両親であるが、この日は、常日ごろ心の中に鬱積(うっせき)していたものが一度に吹き出してしまった。百台の戦車に総攻撃されている一人の戦士の様相になってきた。
 俺は決して独身主義者ではないのだが.....。
 とにかく、この場は緊急に避難しなければならない。(こういう時にトラブル通報のポケベルが鳴ってくれたらなあ!!)

1998年8月15日
 ハードディスク内の貴重なファイルをバックアップするためにLogitec社のMO(光磁気ディスク)640MBを購入し、5インチベイに取り付けた。これで安心。

1998年7月10日
 手動でガイド修正をするとどうしても赤緯軸を動かしすぎてしまう。息を止めて、微動つまみを回す方式だからだ。
「あっ!」といえばおしまいだ。これまで、何枚のフィルムを無駄にしたかわからない。
 夏のボーナス当て込みでオートガイダーと必要機材一式の購入を決断。購入した機材は、ガイド用白黒CCDカメラ、赤緯モータ、主鏡が2000mmのシュミットカセグレンでは焦点距離が長すぎるのでレデューサも購入、6cmガイド鏡を無料で入手、プレートなど金属部品もすべて入手。さあ、組み立てて撮影開始!っと思ったら、ガイド鏡にCCDカメラが付かない。ガビーーン!それに、赤緯軸モータのギヤがモータキットから欠けているではないか。さっそく不足部品を注文し、今日現在到着を首を長くして待っている。
 直焦点の長時間露出が可能になれば撮影の範囲が大幅に広がる。実際にはピントの精度やガイドの精度、風によるブレなどがあるため、そんなに簡単には長焦点の天体写真が撮影できるとはおもえないが、そうとはわかっていても期待してしまう。

1998年5月22日
 やっと雲の少ない夜になったので、半年ぶりに仁淀川河口西側堤防へ撮影に出かけた。(そう、冬の間は冬眠していたのだ)
望遠鏡の局軸をあわせようとするが、北極星はどこ???。そう、夏の観測しかしたことがないので、カシオペア座から北極星を見つける方法しか覚えてないのだ。その場で星図をみる。そうか、北斗七星からたどればいいのだな。たぶん、あれが北極星だ。
春は透明度が悪い。やっとM51が眼視観測できる程度だ。200mm望遠レンズでM51付近を撮影。風が吹いたので多少ブレる。
乙女座からかみのけ座の銀河団を眼視観測したが、球状星団が1個見えただけで、銀河の姿はまったく見えない。
200mm望遠レンズで乙女座からかみのけ座付近を2、3枚撮影した。プリントができたらさっそくHPで掲載しようと思う。
梅雨に入る前に冬の星座を撮影しておきたいのだが、明日から天気が悪くなる予報が出ている。
そうそう、22時になるともう、さそり座が見えてきた。アンタレス付近のカラフルな景観を撮影すべく1、2枚撮影した。今日の透明度では到底あの色彩は撮影できないだろ。今年夏のテーマは「アンタレス付近の色表現」にしよう!

1998年5月16日
 昨年秋トップページ(今日現在)にあるブレブレの<ばら星雲>を撮影したときに、<ばら星雲>は200mmでも結構見ごたえのあることを知った。ブレていない<ばら星雲>を撮影するつもりだったが、冬眠している間に西の空へ移動してしまった。オートガイダーを持っていないため、冬の撮影はけっこうキツイ。つい、冬眠してしまった。そう、私は根性なしだ!
そういえば、カメラの中に10月ごろ撮影したフィルムが残っていて、たしか、<バラ星雲>が写っているはずだ。フィルムの大部分は未撮影コマで、もったいないと思うが、感度も低下していることだろうし、プリントしてみよう。

1998年5月14日
 契約プロバイダー<Netwave>の<個人会員様のホームページ>にリンクを作成してもらうことを検討中。でも、もう少し充実したページにしないとはずかしいし..........

1998年4月5日
 メインメモリーを64MB(\27,000也)追加し、合計96MBに増強した。ページフォルトレートが0%に近くなり、非常に快適になった。

1998年4月3日
 インターネットサーフィンしながら画像処理(天体写真の)し、同時にホームページの作成などすると、ページフォルトレートが大幅に向上し、Swap File が50メガバイトを超えてしまう。メインメモリーが足りないか......

1998年3月21日
 インターネットをすべく、<COMPAQ PRESARIO 4640>をついに購入!
<CPU Pentium2 266MHz><Memory 32MB><HD 4GB><CD-ROM 32倍速>これだけあれば十分だろう.......
パソコンのある生活って良いなあ!!



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