月別保管庫(2004年01月) | メイン

2004年01月31日

ジェットを噴出す若い星....、写らず

 オリオン座のすぐ東(左)にあるバラ星雲の中にある若い星からジェットが噴出している画像と記事の日本語訳がアストロアーツのウェッブページで紹介されましたが、結構明るそうなので私の機材ではどのように写るか試してみました。下の画像の矢印の先の星がその星なのですが、ジェットなどまったく写りませんでした。露出がわずか1分ではやはりむりでした。その前にバラ星雲のガスすら写っていませんけどね。もっと透明度が良くて月明かりの無い日に思いっきり露出をかけると写るかもしれませんが、私の機材の追尾精度ではそれも無理です。
 長時間のガイドができる人は狙ってみてください。
 今年の目標は完璧なガイドシステムの構築です。

中央の明るい星は、バラ星雲の中央部にある
6つの明るい星の中の一番左下の星です。
1分間露出
CELESTRON C8 (f/6.3=1260mm)
BITRAN BT-10

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2004年01月29日

軌道計算プログラム、元期の変更機能で苦戦中

 軌道計算プログラムに、観測期間からずっと大昔や未来まで計算期間を延ばして、過去軌道や未来軌道を計算できるように改良中ですが、現在の方法では計算できないことが判明。ああ、ここまでプログラム書くの結構大変だったのにーー。変更した部分を元に戻して仕切りなおしです。
 それと、小惑星2002 DB4の軌道が計算できません。観測データは十分そろっていると思うんだけどなあ。なぜ?

 下はかみのけ座の銀河M98です。

M98
1分間露出
CELESTRON C8 (f/6.3=1260mm)
BITRAN BT-10

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2004年01月28日

牛、鶏、鯉....、コンピュータといえば

 W32.Novarg.A@mmって言う、危険度最高レベルのコンピュータウィルスが猛威を振るっています。ウィルス対策を施してない人は大至急対策を行いましょう。ウィルス対策ソフトは非常に簡単に利用できるように作られていますが、それでも初心者には理解が困難なようで、正しく使っている人は少ない気がします。ワクチンが古かったり、更新期限が切れている人が多いです。でも最近ではインターネットのプロバイダーが、メールにウィルスが添付されてないかをあらかじめチェックしてくれるオプションサービスを安価に提供していますので、これを利用することをお勧めします。私が使っているNetwave四国なんかは、「利用料が高いな、解約しようかな」と考えていたのですが、昨年このサービスを無料で提供してくれました。大歓迎です。世界中の全てのプロバイダーが無条件かつ強制的に(有料オプションなんかじゃなく)ウィルスチェックのサービスを行うことを希望したいと思います。

 下の画像はかみのけ座の方向4000万~5000万光年の距離にあると考えられているM99銀河です。

M99
1分間露出
CELESTRON C8 (f/6.3=1260mm)
BITRAN BT-10

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2004年01月27日

非重力計算、どうにか完成したかな?

寒くなってきました。山間部では雪が降ります。

 このところ自分のウェッブページの存在を忘れてしまうほど集中して軌道計算プログラムを改良していました。彗星の非重力効果を考慮した軌道が計算できるように機能追加していたのですが、非重力効果に関する文献が少なく散々苦労しました。でも軌道計算で実績のある村岡健治氏に重要なヒントを頂くことができ、どうにか完成した感じです。村岡氏の計算結果とほぼ一致しています。ただ、非重力の少ない彗星では非重力パラメータの数値がばらつく傾向があり、課題も残されている感じです。
 そして、また新たな機能追加を始めました.....。

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2004年01月14日

米山誠一さんの見事な1枚の天体写真

 惑星写真の名手で、最近はOAAでも活躍されている米山誠一さんのウェッブページに4月~5月に肉眼で見られる可能性が高いリニア彗星(C/2002 T7)と、さんかく座のM33星雲、それに流星が同時に写った見事な写真が掲載されています(写真への直リンク)。右端にある大きなボーっとしたものがM33星雲、中央の青緑色で左に尾を引いているものがリニア彗星、左端のキズのような線が流星です。よく考えるとこの流星は非常に小さい(短い)ですね。M33の視直径より少し大きいくらいですから、0.3秒くらい輝いたのでしょうか?もしかしたら人工衛星かもしれませんね。米山氏は一眼レフタイプのデジカメを購入されて以降、星雲や星団の画像が一気に増えてきました。毎日更新される雑記帳のページが楽しみです。

 下の画像は、しし座の方向2900万光年くらいにあるM65銀河です。

M65
1分間露出
CELESTRON C8 (f/6.3=1260mm)
BITRAN BT-10

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2004年01月13日

寒さに耐えながらしし座の銀河を撮ってます

 そういえばこの1ヶ月以上雨が降ってないような気がしてきたのですが、昨夜は雨が降る音がしていました。朝の出勤時は気温が低い上に風が強く、雨も時々パラパラと降り、雪が降ってもおかしくないような状況でした。夜、須崎市の実家から、「大粒の雪が降って寒かったよ」と電話がかかってきました。夜になっても風が強いので、野ざらし観測者の私は今夜はパスです。結構透明度はよさそうなんですが。

 下の画像は、しし座の方向2900万光年くらいにあるM66銀河です。

M66
1分間露出
CELESTRON C8 (f/6.3=1260mm)
BITRAN BT-10

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2004年01月12日

寒い所でがんばっている人と暑い所でがんばっている人

 長野県の彗星観測者、大島雄二氏とはメーリングリストで情報交換させていただいているのですが、とんでもなく寒い環境で懸命に観測されている様子。大島氏のウェッブページにその様子が掲載されました(トップページの雪の中での撮影風景はいずれ削除されると思いますが)。望遠鏡に雪が積もっているのかと思ったら、それは雪じゃなくて、水分が望遠鏡に付着し凍っているのだとか。時には-20℃まで下がるということです。
 一方、数日前に南半球のオーストラリア在住のアマチュア天文家で翻訳家の加藤英司氏からメールがきました。オーストラリアは猛暑で加藤さんが住んでいるところでも38℃を超えたそうです(加藤さん宅は標高1000mを越えてたはずですが.....)。内陸部では49℃まで上がり、飛んでいる鳥が落ちてきたという話も聞いたそうです。夜は20℃を超える暑い中、オリオン座を眺めているとのこと(日本人のイメージはオリオン座=寒い冬の星座ですけどね)。
 黄道傾斜角のなせる技とは言え、いつも不思議な感じがします。

 下の画像は、うお座の方向3500万光年の距離にあると考えられているM74銀河です。

M74
1分間露出
CELESTRON C8 (f/6.3=1260mm)
BITRAN BT-10

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2004年01月11日

軌道計算プログラムにウエイト機能が付きました

 今日は1日中閉じこもって軌道計算プログラムを改良しました。各観測に、ウエイト(重み付け)をかけて軌道が計算できるようにしました。以前から開発していたのですが、昨夜最終テストをしたら、どうも思ったように軌道が改良できなかったので、別の方法に切り替えました。せっかく作ったプログラムはボツになってしまいましたが、今回のアルゴリズムの方がイメージに近い挙動をしてくれます。ここらへんは教科書や資料が無いので試行錯誤の連続です。
 次は非重力効果の計算ができるようにするともっと精度の高い計算ができるのですが、これもまた参考資料が少ないです。師匠宅に家庭訪問です。師匠の大好きなワインは発注済みです。


クリックすると原寸の画像が表示されます

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2004年01月06日

自動追尾装置が欲しいです

 明け方にはおとめ座やかみのけ座、しし座付近が昇ってきてたくさんの星雲を観測できるようになりました。どれも少し遠くにあるので、冷却CCDの狭い視野にも綺麗に収まってくれます。おもわず一気に撮ろうとしてしまいます。今は赤道儀による自動ガイドなのでせいぜい1分しか露出ができず、あまり綺麗な画像が得られません。春にはオフアキシスガイド装置(予算3万円以内)を購入してガイド撮影を試してみようと思っています。そしたら美しい観賞用画像が皆さんにお見せできると思います。そういえば、先日もオフアキシスガイド装置がYahooオークションに出てましたね。応札しようと思っていたらつい忘れてしまって逃してしまいました。それとセルフガイドが可能なSBIG ST-7または(E)がオークションに出ないか待ってますが、大変高価なSTシリーズしか出品されませんねえ。予算オーバーです。

 下の画像は、かみのけ座の方向4100万光年の距離にあるM100銀河です。

M100
1分間露出
CELESTRON C8 (f/6.3=1260mm)
BITRAN BT-10

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2004年01月05日

小惑星2001 RG100はKowal彗星でした!

 月が明るすぎて観測する気分になりません。
 小惑星として発見された2001 RG100がその後の観測により彗星であることがわかりP/2001 RG100(LINEAR)となったのですが、さらにその後の軌道計算によりKowal彗星と同じ天体であることが判明し、現在は158P/Kowal-LINEARと名前が変わりました。彗星にしては随分綺麗な円軌道を回っていますね。木星や土星よりも綺麗な円軌道です。しかも軌道傾斜角が約7.9°と太陽系の惑星より少し傾いている程度。なにか面白い現象は起きないかな?と思って未来の軌道を計算してみました。そしたら2022年7月25日に木星に0.75AU(太陽と地球の距離の75%の距離)まで近づいて、離心率が0.086まで伸びてしまいました。それでも火星よりは円軌道ですが、木星や土星よりは伸びてしまいます。太陽を回る公転周期も現在の10.35年から12.11年へと2年近くも長くなります。木星の重力ってやっぱり大きいんですねえ。

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2004年01月04日

2003年を振り返って

 年末年始はずっと仕事でしたが、コンピュータトラブルも起こらず大変静かで良い年末年始でした。
 昨年はいろいろなことがありました。4年間「欲しいほしい」と言い続けてきた冷却CCDカメラをついに手に入れました。国際天文台コード『D70』を頂き、彗星・小惑星観測者になりました。小惑星センターに200件以上の観測報告を送りました。開発2年目に入った軌道計算プログラムに、ついに摂動計算機能を実装でき、軌道計算者への入り口に立ちました。Tabur彗星の北半球最初の観測に成功しました。OAA(東亜天文学会)に入会しました。OAAの学会誌「天界」に名前が何度か掲載されました。天文ガイド誌の「新天体発見情報」にはじめて名前が紹介されました。
 良いことを並べると「良い一年だったなあ」と思います。悪いことを並べると....。やめときましょう。

 そう言えば、このページをぜんぜん更新してませんでした。ちゃんと天体観測はやってますよ。それに軌道計算プログラムの改良を懸命にやってますいます。1つの天体の観測数が2000くらいあると国際中央局や国内の著名な軌道計算者たちの計算結果とほぼ完璧に一致するのですが、観測数が2000より少ないと近日点引数が小数点以下3桁くらいしか一致しません。それでも観測との残差はピタリと合っていて、+/-0.1くらい違うものが少しあるという程度なので実用上まったく問題は無い十分な精度なのですが、軌道要素だけを発表してしまうと怪しまれてしまいそうです。軌道要素によって最終の計算方法を変えたほうが良いのかなあ?それともこんなものなのだろうか。
 (後記)
 その後の調査で、近日点日の計算に誤りがあることがわかりました。現在は正しく計算できるようになっています。

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