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2004年03月31日

夜空にはたくさんの人工衛星が見られます

 人工衛星って本当にたくさん飛んでますね。
 下の画像はリニア彗星(P/2002 T5)を撮像したのですが、画像を切り裂くような白い線が写ったので一瞬CCDが壊れたかと思いました。もちろんこれは人工衛星が通過した光跡です。良く見ると点線に見えます。これは人工衛星が高速で回転しているか、人工衛星を覆っているパネルに角度がついているためでしょう。光跡が左右に振れているのは大気の乱れや望遠鏡内部の気流の乱れによる現象でしょう。一晩中撮影しつづけると1枚くらいはこんな風に人工衛星が飛び込んできます。この画像って1400mmの焦点距離に小さなCCDチップで撮っているので、横幅は角度の16'くらいです。学校で使った分度器の最小目盛りのさらに4分の1くらいの大変狭い範囲を撮っているのにタイミング良く(悪く)飛び込んでくるので、それだけ人工衛星がたくさん飛行していると言うことですね。

人工衛星通過

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2004年03月27日

いて座新星 V5114 Sgr を撮像しました

 徹夜観測をしましたが、赤道儀を制御するコンピュータが思うように動いてくれず、観測開始までに2時間も格闘してしまいました。1つの小惑星と2つの彗星がやっと撮像できたころに薄雲が広がってしまいました。車の中でラジオを聞きながらウトウトしていたら、4時頃になって雲がなくなりました。東の空にはまるで雲のような白い夏の天の川が広がり、南の空にはさそり座が全身を現していました。周辺にはたくさんの星も見えていて、こんな美しいさそり座は始めて見たような気がします。しかしその美しい星空も10分後にはまた薄雲に覆われてしまいました。

 どうにか薄雲の合間に撮った、いて座の新星 V5114 Sgrを下に掲載します。この新星は3月16日(日本時間)に静岡県の西村栄男さんが最初に発見し、三重県の中村祐二さんも独立発見していました。
 矢印の先の明るい星が新星で、明るさは8等級です。こんなに明るく写っているのに、肉眼では暗くて見ることはできません。この方向は銀河系の中心方向なので砂のようにたくさんの星が写ります。これが天の川の正体です。
[いて座新星V5114 Sgrの画像]

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2004年03月23日

星尋人 本田實 詩集(監物邦男編)を頂きました

 倉敷天文台の監物邦男(けんもつくにお)さんから詩集を頂きました。この本は今は亡きコメットハンター本田實(みのる)さんが、色紙や観測ノート、原稿用紙、写真のプリントの袋などに書かれた詩や俳句を、監物さんが時間をかけてまとめられたものです。ほとんどは未発表のものでだれにも知られること無く眠っていたものです。中にはすばらしい毛筆で詩や絵がかれた色紙の写真も挿入されていて、天文の分野だけでなく文人としての洗練されたセンスを感じることができます。
 この本は製本されて2月26日に発行されたものですが、昨年でしたか(?)事務用の紙ファイルに閉じられただけの簡易製本版がごく一部の人に配られたようです(関勉さんがお持ちでした)。今回のものは表紙が同じなので、それの製本版として発行されたものではないかと考えています。宝物が一つ増えました。監物さん、大切にします。ありがとうございました。

星尋人 本田實 詩集(監物邦男編)

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2004年03月21日

地球に大接近していた小惑星2004 FH

 地球に大接近した小惑星2004 FHの記事がAstroArtsの天文ニュースに掲載されました。西日本では天気に恵まれて撮像できた人がいたようですね。でも極めて少ない雰囲気です。佐治天文台(さじアストロパーク)では動画で狙ったようで、ニュースNo.107で公開されています。かなり変な形をしていて、しかも回転しているようで、明るさが頻繁に変化していますね。
 実はこのところ地球にかなり接近する(せいぜい月くらいまで、またはそれより遠い)小惑星が、最接近直前(又は直後)に発見されて、毎日のように速報が飛び込んできます。以前にはこのようなことは少なかったのですが、LINEARが高性能化したのか、監視体制を強化したのだと思います。どれも非常に小さいので地球接近直前まで発見できないのです。もし大気圏に突入したとしても爆発分解して、最後には燃え尽きてしまうということです。
 時々非常に明るい流れ星(火球と呼んだりします)が見られたり、落下したりしてニュースになりますが、あの火球の正体こそが非常に小さな小惑星なわけです(正式にはゴミっていうかもしれませんが)。
 現在のところ壊滅的な被害を与える天体は発見されていません。 

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2004年03月20日

彗星のような軌道の小惑星2004 ECを撮像しました

 地球に大接近した小惑星2004 FHは撮像できなくて残念でしたが、もうひとつ気になる小惑星2004 ECの撮像に成功しました。この小惑星は軌道計算により、彗星ではないかと思っているのですが、いまのところ彗星状の姿はしていません。彗星か小惑星かを判断するのは「見た目」で判断します。ぼーっとしていたり、尾があると彗星で、恒星状だと小惑星としています。もしかしたら、遠い昔は彗星状で尾があって、そのうち揮発成分を放出してしまったので小惑星状になっている可能性はあります。また、突然卵の殻のように一箇所に亀裂ができてそこから揮発成分が放出され彗星状に突然明るく輝くものもあります。ロケットを飛ばして鉄球をぶつけてみれば正体を現すでしょうけどね(笑)。

小惑星 2004 EC
2004年3月19日 1時50分12秒~2時1分14秒
(日本時間)までの6枚をアニメーション
中央付近から右下に移動している天体です。

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2004年03月19日

地球に大接近した小惑星2004 FHの撮像は失敗しました

 18日の18時を過ぎてから、2004 FHという発見されたばかりの小惑星が地球に大接近する情報が飛び込んできました。しかも今までに見つかった天体の中で最も接近する感じでした。最も接近するのは19日の朝なので日本からは観測できませんが、情報が届いた18時にはもうすでにかなり接近していました。自分で計算するより中央局の方が情報が早いと思い、慣れない中央局のコンピュータで局地位置予報計算しました。慣れないものだからあれこれいろいろ設定を変更し、出力してみてはやり直し....。30分以上かけてどうにか使えるデータがプリンタから出てきました。
 21時頃南東の空に昇り、2時30分には南西に沈むことがわかったことと、遅い時間になるほど明るくなるので、自宅に帰ってからゆっくりと出かけました。23時頃になると、明るい高知市の光の影響が少ない位置に見られると思ったからです。ところが、これが大失敗だったのです。計算された位置の周辺をいくら探しても発見できませんでした。
 その頃中央局には早い時間に観測されたデータが世界中から届き、最新の軌道データが更新されていたんです。
 帰ってきてからわかったのですが、21時頃だったらどうにか撮像できた可能性がありましたが、23時を過ぎると画像4枚分以上北の方を移動していたのです。つまり、18時頃計算した軌道は精度が悪く、5時間も先の位置を正確には計算できなかったのでした。もし観測現場で23時ころに計算された軌道データを使うことができたのなら確実に捕らえることができたはずです。
 観測中でもインターネットから最新の情報を取得する必要性を痛感しました。でも移動観測なので通信手段に課題が残ります。携帯電話でつないでみましたが、電波が弱いし、速度が遅すぎてタイムアウトしたりで実用的ではありませんでした。
 これで地球接近小惑星の観測は2回連続で失敗しましたが、失敗した原因がわかったのでレベルアップできたと思います。
 次回こそは!!

 下は、その夜撮像したM51星雲です。わずか1分露出にしてはなかなか良く撮れたと思います。ちょっとピントが悪いですけど。

M51(子持ち星雲)
2004年3月19日 4時45分
1分露出×3枚
20cm f/6.3(1240mm) + BITRAN BT-10

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2004年03月14日

黄砂が濃く成果が上がりません

 濃い黄砂に町の光りが反射するので天頂付近しか満足な写真が撮れません。低い空だと白っぽくなってしまうので、夕方の西に低い彗星や明け方の東に低い彗星の観測が困難です。私の望遠鏡で撮像できる彗星はオリオン座付近にある2つの彗星しかなくなってきました。月が東の空に小さくなってきたのでそろそろ明け方コースに変更します。
 彗星の観測データと画像は彗星観測日誌に順次更新しています。

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2004年03月02日

ウエスト・ハートレイ周期彗星を撮像してみました

 花粉症が徐々に出てきました。例年に比べると随分楽で、鼻炎カプセルは必要ありません。でも今日から甜茶(てんちゃ)を飲んでいます。昨年これで随分改善したので、今年もペットボトルに入れて一日中飲むつもりです。大変おいしいので年中飲んでもいいのですが、自分で沸かすのが面倒なので、飲むのはこの季節だけです。
 下はウエスト・ハートレイ周期彗星です。随分明るく北西(右上)にむけて立派な尾が写っています。冷却CCDカメラで写すとこれだけ立派に写るのですが、14等級前後の明るさなので望遠鏡でのぞいても見えないと思います。

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