月別保管庫(2004年09月) | メイン
2004年09月30日
大好きな秋がやってきました
涼しい北風が吹きました。北から南へ高速で移動する雲を見たのは半年振りでしょうか?北風が緑色の香りを運んできます。空の青さと遠くの山の色彩の変化が秋の訪れを感じさせます。
大好きな秋がやってきました。
2004年09月29日
南風は潮の香り、北風は緑の香り
小惑星トータチスが地球に大接近しましたが、台風も大接近して観測どころじゃありませんでした。
今回の台風でちょっと面白い体験をしました。台風が接近しているときは南の海の方から生暖かい強風が吹き、強い雨が降りました。次に台風が通過すると今度は急激に風向きが変わり、北の四国山地の方から強風が吹きだしました。それ自体は台風の仕組みからすると当たり前なのですが、北風に変わった途端に急に寒くなったのです。そして、風の香りが変わりました。そう、南風と北風は香りが違うんです。北風の香りは冬の香りです。四国山地の緑をいっぱい含んだ風に包まれました。
先ほど飛び込んできたCBET 95によると、9月27日(世界時)、NGC 6946に非常に明るい超新星が発見されたそうです。なんと12.8等!!
詳しい位置は R.A. = 20h35m25s.4、 Decl. = +60o07'17".6 です。200mmの望遠レンズでも写りますね。20cmの望遠鏡だと眼視ではちょっと無理だと思いますが、一眼デジカメなら完璧に写ります。
比較的明るい彗星もあるし、明るい超新星もある。早く天候が回復しますように。
2004年09月26日
C/2003 S4(LINEAR)が分裂しました
今年は500観測を目指していましたが、とてもとても無理です。
2003年に発見されたリニア彗星 C/2003 S4(LINEAR)が2つに分裂したというメールが飛び込んできました。吉田誠一のページ(直リンク)に掲載されています。今年の5月に3.8AUまでしか近づかず、17等級までしか明るくならなかったようですが、彗星核は活発に活動していたのでしょう。分裂後の明るさはA核が20.5等、B核が21.0等と60cm級の望遠鏡に冷却CCDカメラを使ってやっと写る明るさです。遠ざかって暗くなりつつある彗星も目が離せません。
彗星観測はこういう突然の変化があるから面白いです。
2004年09月19日
望遠鏡の修理完了
昨夕、曇っていると思いながら夕食を買いに外に出たら晴れ間が見えました。西の方には厚い雲が見えるにもかかわらず観測場所に迷わず直行。修理から帰ってきた部品を取り付けテストしてみました。あれ?動かないぞっと思ったら、モータの音が別製品のように小さくなっていて、快適に動作していました。赤道儀の動作もスムーズです。雲が多く、たくさんある彗星のどれも観測ができないので、初めて望遠鏡の光軸調整をやりました。望遠鏡の先についているオレンジ色のキャップをこじ外し、3つのネジを少しずつ回しながら綺麗に焦点が合うように調整しました。大気の安定もあったのでしょうが、ピシッとした鋭い星像になり眼視観望が楽しくなりました。天候の回復が待ち遠しいです。
2004年09月13日
関勉さんが「星空の街・あおぞらの街全国協議会」の会長賞特別賞を受賞されました
西に東に落雷。瞬間停電多発。パソコン故障。大雨で側溝が噴水
関勉さんが「星空の街・あおぞらの街全国協議会」の会長賞特別賞を受賞されましたので、高知県文教協会主催のお祝い会がありました。私にもご案内をいただきましたので出席させていただきました。集まったのは高知県の教育関係の方、文教協会の方、芸西天文台の講師の方、関さんと交流のあるアマチュア天文家です。関さんの「大げさにならないように」という強い希望があり、小規模に催されたそうです。県関係の若い人(将来は幹部になるのかな?)とも話す機会があり、芸西天文台の改修の必要性を訴えました。またあまり話す機会の無い天文家と交流ができ有意義なひと時でした。

関勉先生受賞をお祝いする会
9月5日(日曜日) オリエントホテル高知
2004年09月10日
ASASが彗星を発見しました
現在はすばらしい書籍がたくさんあります、資料もあり、e-mailで聞けば答えてくれる人もいます。インターネットで検索するとほとんどの情報が手に入ります。このような環境があったから凡人の私でもどうにか実現できたのだと思います。
インターネットが無く、データは海外から印刷されたものを購入しなければならなかった時代に手計算からはじめ、ついには計算ソフトを作った人たちのご苦労は大変なものだったろうと思います。自分で作らなかったらその大変さも全く理解できなかったことでしょう。先人たちの苦労の一端が理解できたことも収穫でした。
さて、修理に出していた観測機材がまもなく戻ってくるという連絡がありました。また観測者に戻ります。このところ比較的明るい彗星が次々に発見されています。忙しくなります。
彗星観測者たちのメーリングリストで、ASASの画像に彗星状の移動天体が写っていると話題になっていましたが、昨夜とどいたIAUC 8402でCOMET C/2004 R2 (ASAS)が発表されました。詳しくはMPEC 2004-R48をご覧ください。現在11等級なので望遠鏡をのぞいても眼視ではなかなかわからないと思いますが、冷却CCDやデジカメの直焦点撮影だったら20秒も露出すれば明瞭に写るでしょう。今後急激に太陽に近づくので9月末頃までには集中して観測したいものです。その頃には望遠鏡を使えば眼視観測できるかもしれません。
2004年09月08日
あきらめなくて良かったなあ
軌道計算プログラムの開発で一番大変だったのは、やはり計算途中での正しい数値がわからなかったことです。電卓で計算してみて確認できるような計算量じゃないので、どの時点で数値がおかしくなっているのかさっぱりわからなかったのです。異常な数値が出るとそこから逆方向にとんでもない複雑な計算式をたどりながら、勘を働かせます。
集中して考え、数日間も原因がわからないと、「プログラムが間違ってるんじゃない。自然界の統一法則が間違っているんだ」と本気で思うようになります(笑)。あらゆる角度から原因を追求するのですが、完全に行き詰まって、これ以上原因究明の材料が出ないというところまで何度も追い詰められました。「もうここまでが能力の限界か....」と何度もあきらめるしかない状況になりました。
今回のアテネオリンピックでも日本選手が大活躍しました。最後の1秒で大逆転してメダルを取った柔道選手。タッチの差でメダルを取った水泳選手。最終ラウンドの最終得点まで争って勝利した卓球の選手。延長の末、最終の1矢でメダルを獲得したアーチェリーの選手。感動を与えた選手に共通しているものは、練習と試合を通じて「最後の瞬間まで絶対にあきらめなかった」ということです。
『あきらめなければいつかは願いはかなう』。軌道計算プログラムを公開できた今、実感しています。
2004年09月07日
軌道計算プログラムOrbitLife一般公開しました!
公開直後にバグ(不具合)が多発するので、そーーっと公開したつもりでしたが、その日の夜のうちに何件か「おめでとう」っていうメッセージと不具合の報告がありました。現在のところバグ1件で収まっています。アクセスカウンターがいつもの2倍に跳ね上がり驚きました。
軌道計算プログラムを作ったことがある人は多いはずなのに、一般に公開されているものは海外に少しあるだけで、日本には軌道決定から摂動計算まで一気に計算できるものがありませんでした。
本当に「計算してやろう」という人は苦労しながらも自力で開発するでしょうが、ちょっと軌道計算の雰囲気を知りたいという人や、地球を含めた惑星への最接近日と距離を調べたいなどという人にとっては有用なソフトになると思います。
ただし、軌道計算プログラムと言ってもどのような状況でも正しく計算できるとは限りません。もちろん、数学的というか、天体力学的と言いましょうか、計算上は正しい答えが出ますが、それが本当の軌道かどうかは計算者の判断が必要です。電卓を間違って使ったらおつりの計算すら間違ってしまうのと同じです。
例えば、発見後間もない少ない観測データを使って一般軌道を計算したところ離心率(e)が2.5の軌道が計算され、残差も綺麗にそろっているような場合が頻繁にあります。いくら残差傾向が美しくても、このような軌道は誤っていると判断しなければなりません。なぜなら、これまで離心率が2.5などという天体は見つかっていないからです。(まあ、今後太陽系のずっと外からすごい勢いで太陽に向かい、太陽の重力影響で少しだけ軌道が曲がり太陽系の外に勢い良く飛び出す天体がないとはいえませんが....。)
でもこの軌道が不安定な観測初期が計算者にとって最も楽しい時です。観測者達からの報告をまだかまだかと待って、届きしだいどんな軌道になるかなとドキドキしながら再度計算してみる。この段階で、将来地球と太陽に非常に接近し、大彗星になることが判明することもあります。まだ天文雑誌や新聞に掲載されてないうちに計算者のみが知る優越感を味わうこともできます。
今後ノウハウのようなページや"このような場合は要注意"というようなページも作りたいと思っていますので、ご利用いただけたらと思います。