カテゴリー(2004年10月) | メイン

2004年10月26日

マックホルツ彗星と楕円銀河を見間違えてしまいました

 23日は導入精度が極端に悪かったです。どうも、3点によるコンピュータへの座標の設定がミスっていたようです。

 失敗談です。明るいマックホルツ彗星 C/2004 Q2 (Machholz) を撮像しようと望遠鏡を向けました。そしたら、下の画像のように明るい彗星とその横に小さいながらも明るい楕円銀河が写りました。マックホルツ彗星と楕円銀河のランデブーだ。絵になるなあと散々写しました。家に戻ってから彗星の位置を精密測定しようとしたんですが、どうもうまく座標が合いません。20分くらい格闘した結果、中央の彗星状の天体はマックホルツ彗星じゃなくて系外銀河ではないかと思いました。DSSでその周辺60'角を調べた結果、ガーーン、ありました。マックホルツ彗星の位置より西南西30'程度の場所に2つ並んだ銀河が。ああ、ショックです。彗星と銀河を間違えるなんて....。あの明るいマックホルツ彗星の観測に失敗する観測者が世界のどこにいるでしょうか。
 くやしいので、超新星でも写っていれば成功談になると思って眺めたのですが、調べるまでもなく一目でそんなもの写ってないのがわかります。小惑星でも写っていればと最後の頼みでブリンクコンパレータにかけてみましたが何も移動天体は写っていませんでした。
 ゴミ箱に捨てるのももったいないのでひとりごとのネタにしました。銀河の名前がわからないので座標を測定しました。

中央の彗星状の銀河の座標は
R.A. 05h08m52.87s Dec. -29o15'04.3"
楕円銀河の座標は
R.A. 05h08m42.73s Dec. -29o16'34.6"

 この付近(オリオン座のずっと南のはと座とちょうこくぐ座の境界付近)には、こんな小さな銀河が非常にたくさんあって、これからも度々だまされそうです。用心用心。
 (10/27追記)
 彗星状の銀河は NGC 1812 で、楕円銀河は NGC 1811 でした。23日に調べたときには表示されてなかったのですが、もしかしたらステラナビゲータのNGC天体の表示条件を12等級以上に設定したまま調べたのかもしれません(ミス続出)。


彗星と間違えた星雲(NGC 1812, NGC 1811)
2004年10月23日 3時30分
0.20-m f/6.3 Schmidt-Cassegrain + CCD

この記事へのリンクURL

2004年10月25日

V838 Monを覆っていた星雲が淡くなりました

 非常に強かった台風24号は台湾北東で突然弱体化しました。

 深夜になるとオリオン座が昇ってくる季節になりました。
 1年ぶりにいっかくじゅう座の特異な変光星 V838 Monを写してみました。変光星の周囲を覆っていた星雲はかなり暗くなっているような気がします。前回(2003年10月15日)の画像(2000mm)より画質が良いにもかかわらず星雲はほとんど写りませんでした。光度は11.7等です。
 下の画像から測定した位置は以下のとおり。
 R.A. 07h04m04.77s
 Dec. -03o50'51.2"
 もっと長時間露出すれば変光星の周囲の星雲が写ると思います。皆さんも狙ってみてください。撮るたびに変光星の形が変化しているかもしれません。カラーで写すと面白いかも。
 ハッブル宇宙望遠鏡が写したV838 Monの画像はこちら。

いっかくじゅう座の変光星 V838 Mon 2004年10月23日 3時49分 0.20-m f/6.3 Schmidt-Cassegrain + CCD
 

この記事へのリンクURL

2004年10月24日

新潟県を巨大地震が襲いました

非常に強い台風24号が近づきつつあります。

 23日(土曜日)は早く寝て、深夜1時頃から明け方にかけて観測する予定でした。さあ、寝ようと思ってwww.tenki.jpで晴天であることを確認し、習慣になっている地震情報の画像を見ていると、新潟県付近で見たこともないような色が重なって表示されており大変な地震が起きていることを知りました。
 新潟県というとスナイダー・村上彗星(C/2002 E2)を発見した村上茂樹さんのところです。震源地の小千谷市とどれだけ離れているのか調べようとしましたが、小千谷市のウェッブページにつながりませんでした。アクセスが集中しているのかなと思って、小千谷市のウェッブサーバーに向けてICMPパケットを送信してみましたが、まったく応答がありません。コンピュータがダウンしたか、光通信回線が切断されるほどの被害が起きていることが想像できました。
 結局深夜までニュースに釘付けになり、観測は中止になってしまいました。
 村上さんからは24日昼頃、無事であるということと近況が、彗星観測者のメーリングリストに流されました。震度6強が3回もあり、3回目の一撃で壁にたたきつけられ少し怪我をしたとのことですが、ご家族みんな元気ということで安心しました。

この記事へのリンクURL

2004年10月18日

軌道計算プログラムOrbitLifeをバージョンアップしました

非常に大きく強い台風23号が近づきつつあります

 軌道計算プログラムをバージョンアップしました。今回は彗星(小惑星)と惑星など摂動体との接近具合が視覚的に把握できるようにグラフが表示できるようにしました。各惑星のタブをクリックすると、その惑星との距離が時系列で表示されるので、どの時期に急激に軌道が変化したのかがわかりやすくなりました。結構面白いです。
 これで、地味~なソフトに少しだけ色がつきました。
 さらにバージョンアップは続きます。


クリックすると原寸大の画面が表示できます

非常に難しい本ですが

この記事へのリンクURL

2004年10月17日

ペガスス座の銀河NGC 7331をカラーで撮ってみました

 14日夜の観測が寒かったので鼻風邪と微熱が出ました。それでも負けず、風邪薬を飲みながら徹夜観測しました。のども痛いです。
 4つの彗星を観測して3つを先ほどMPC(小惑星センター)に送りました。彗星観測日誌はまだ更新できていません。
 9個の比較的明るいNGC天体を撮りましたが、超新星は現れていませんでした。
 たまたま撮ったペガスス座のNGC 7331が大きく美しかったので、またまたLRGB合成でカラー画像を作ってみました。すべて1分露出で、L画像4枚+赤画像2枚+緑画像4枚+青画像5枚で総露出時間15分です。青の感度が足りないため少し黄色っぽくなってしまいました。でもわずか1分露出しか成功しない機材でも工夫次第でこんな画像が得られるのはうれしいです。とは言っても、1分露出でも4枚~5枚撮らないとまともな画像は得られなくて、下の画像の撮り始めは0時0分で、最後の撮像は1時24分だったので、約1時間30分もかかっています。
 中央の大きな銀河がNGC 7331ですが、4100万~4800万光年のかなたにあります。その左の方にも4つの銀河が写っていますが、上から順にNGC 7335, NGC 7333, NGC 7338, NGC 7337です。
 時々カラー画像も撮って紹介していきたいと思います。


NGC 7331(ペガスス座の銀河)
2004年10月17日
L画像4枚+赤画像2枚+緑画像4枚+青画像5枚
各1分露出(総露出時間15分)
20cmシュミットカセグレン + F6.3レデューサ(1260mm)
冷却CCDカメラ: BITRAN BT-10
 

この記事へのリンクURL

2004年10月15日

カラー合成に挑戦!こと座のM57惑星状星雲

 14日夜は透明度も良好でしたが、上空に寒気がやってきたのか、セーター1枚では結構寒かったです。 初めてLRGB合成なる技を使ってカラー画像を作成してみました。どうでしょうか。精度の高い追尾システムを持ってないので、わずか1分露出を10枚撮って合成しましたが、結構きれいな画像が得られました。レデューサを使わずに2000mmで撮像するともっと迫力のある画像になったでしょうね。


M57(こと座の惑星状星雲)
2004年10月14日
L 1分X3枚、R 1分X1枚、G 1分X3枚、B 1分X3枚をLRGB合成
総露出時間10分
CELESTRON C8(20cmシュミットカセグレン望遠鏡)
F6.3レデューサ 焦点距離 = 1260mm
冷却CCDカメラ BITRAN BT-10

この記事へのリンクURL

2004年10月13日

透明度が悪かったのであきらめました

 涼しくなり、会社も午前中は窓を開けるだけで冷房を入れるなくてもよくなりました。日中も風が吹き本当にすごしやすいです。1年の内で最も好きな季節ですが、1ヶ月ほどしか続かず、すぐに寒くなるでしょう。
 彗星は16等級より明るいものが増えてきました。周期彗星もたくさん回帰しています。11日に気合入れて観測しましたので「彗星観測日誌」をご覧ください。
 今夜はゆっくり時間をかけて観賞用画像を撮ろうと思っていつもの観測場所に出かけたのですが、透明度が非常に悪く、天頂付近のこと座の3つの星がやっとわかるようなひどい空だったので、1時間ほどどうしようかなあと空を眺めた後あきらめて帰ってきました。でも4.3等まで見えていたということになるので都心の人からすれば良い星空ということになるのでしょうか。撮影してみればよかったかな?明日も晴天の予報ですが、透明度はもう少し上がってくれるでしょうか。

この記事へのリンクURL

2004年10月06日

NGC 7139は白黒だと見栄えがしないなあ

 超新星2004etを写したついでに、すぐ近くにある惑星状星雲NGC 7139に望遠鏡を向けてみました。カタログには13等と書かれているのですが、とても13等には見えません。1分露出ではほとんど写らなかったので、試しに3分露出をかけてみました。よほど赤道儀の調子が良かったのか一発で成功(ちょっと追尾が甘いですが)。カラーだと結構綺麗な赤い星雲に写るようですが、白黒だと写真に水滴が落ちた感じであまり見栄えがしませんね。
 久しぶりに3分露出がきまったので何等星まで写っているのか測定してみました。16等級は明瞭に写っています。いつもの1分露出ではなかなか写らない17等級もよく写っています。そして、ノイズレベルに近く、どうにか天体と識別できるものは18等級です。20cmの望遠鏡でも3分露出が決まれば18等級が写ることがわかりました。
 現実には1分露出でさえ何度も写してやっと綺麗にガイドできているので、3分露出が成功する確率は大変低いです。次の課題はガイドシステムの導入ですが、宝くじでも当たらないと無理ですね。


NGC 7139 惑星状星雲(ケフェウス座)
2004年10月6日(月明り無し)
20cmシュミットカセグレン+F6.3レデューサ(1400mm相当)
BITRAN BT-10冷却CCDカメラ 3分間露出
 

この記事へのリンクURL

 
今日  昨日  累計