月別保管庫(2004年11月) | メイン
2004年11月30日
多胡昭彦さんと櫻井幸夫さんが発見した、とも座新星を観測しました
11月20日~21日にかけて多胡昭彦さんと櫻井幸夫さんが、とも座に発見された新星を写しました。東の空から昇って来るのが23時過ぎで明日の仕事を考えるとちょっとつらかったです。高く昇るのを待ってられないので高度12°で無理やり写しました。
光度は7.6等と測定しました。
位置は R.A. 07h41m53.59s Decl. -27o06'38.6"
USNO A2.0恒星カタログによると、この位置には17.7等前後の非常に暗い恒星があったようです。もしこの星だとすると1万倍も明るく輝いていることになります。
とも座は南に低い星座ですが、新星の出現した位置はその北の方で、おおいぬ座の尾の部分のすぐ東(左)にあります。この付近は冬の天の川の中で、明るい星がたくさんあり、眼視で探すのは大変かもしれません。そういえば、新星は天の川の中でよく発見されますね。捜索者によると「なんと言っても天の川の中を探すのが楽しい」とのことでした。
これからの季節、観測しやすくなるので継続して観測してみたいと思います。
2004年11月23日
マックホルツ彗星が串刺しに
21日1時53分頃に撮像したマックホルツ彗星に突き刺さった怪しい光はやはり人工衛星でした。彗星観測日誌 C/2004 Q2(Machholz)参照。
宇都宮の鈴木雅之さんがその人工衛星を特定してくださいました。
国際標識 #: 02003B
Eccentricity 0.7225477
Inclination of orbit 28.3881000 degrees
Period of orbit 630.51 minutes
Epoch of elements JD 2453327.73319173 (18 Nov 2004 5:35:47)
Perigee 380.7 km
Apogee 35584.0 km
なるほど、人工衛星にしては、移動が非常に遅い理由がわかりました。Perigeeというのは近地点と言って、人工衛星の軌道の最も低い高度。Apogeeというのは遠地点と言って、最も高くなる高度なので、この人工衛星はかなりの楕円軌道を飛んでいるわけです。そして、Apogeeが35584.0kmということは静止衛星の高度なんですね。移動が遅いのはたぶんこの時、遠地点付近にあったのでしょう。
それにしてもうまく刺さったものです。
2004年11月08日
7年ぶりに帰ってきたTaylor彗星を観測しました
6日は久しぶりに徹夜観測ができました。でも透明度がひどく悪く撮影する気がわかないほどでした。とは言っても、月明かりの影響が少ないし、次の日は休日なので缶ビールを飲みながらのんびり観測をすることにしました。それでも観測できた彗星の数は9個と私にとってはなかなかの成果です。7年ぶりに帰ってきた69P/Taylor彗星も初めて観測できました。
とりあえず5個の彗星を彗星観測日誌に更新しましたのでご覧ください。残りの4つは近日中に掲載したいと思います。
最近面白くなってきたLRGBのカラー合成画像もやりたかったのですが、明るいNGC天体を2、3枚白黒で撮ってみたところ、白っぽい画像にしかならなかったのであきらめました。
深夜になるとかなり寒かったです。毛布を頭からかぶって観測しました。
観測中は天体のことに集中して他のことはまったく考えないのですが、毛布をかぶったときに、新潟の大地震で被災された方々のことが頭をよぎりました。被災者たちは今この時間もこうやって毛布に包まって、テントや車の中で不安な生活されているのかと思いながら、早く余震が収まって復興されることを願いました。