月別保管庫(2008年11月) | メイン
2008年11月22日
アストロ教室やりました
今日は芸西天文学習館(芸西天文台)で『アストロ教室第5回目 彗星や小惑星はどうやって見つけるの』を開催しました。このアストロ教室というのは、芸西天文学習館で講師を勤める現役の教諭たちが企画立案して行っている小学生を対象にした体験型学習会です。今年は7月から翌3月までに7回(1回あたり3時間~7時間)の学習会を行い、子供たちの自然科学に対する好奇心を刺激する予定です。
第5回目のテーマは『彗星や小惑星はどうやってみつけるの』ということで、私達3人(関勉氏、村岡健治氏、私)の観測者チームの出番となりました。
3人で話し合った内容は、
(1)まず子供たちに夢のある話をしたいね。
(2)子供たちには絶対理解できないくらい難しい話しでもいいので、潜在的に記憶に残る話をして、大人になったときに何かのきっかけで思い出してもらえるような話しもしたいね。
(3)実際に体験してもらって発見する喜びを知ってほしいね。
ということでした。
話し合ったというより、私が勝手に関さんと村岡さんに一方的にメールで構想を伝えただけです。しかもたった1通だけ....。
もうほとんどぶっつけ本番です。当日の打ち合わせは一切無し(笑)。
しかし、以心伝心といいましょうか、天文家の心は一つといいましょうか、構想どおりの内容となりました(本当は私の勝手な構想にお二人がうまく合わせてくれただけです)。
最初の(1)の部分は関勉講師が盛り上げました。さすがに日本中で講演され、文学賞も受賞されている人ですねえ。間のとり方と言い、笑いを誘う手法と言い学ぶべきところだらけです。(2)は村岡健治講師がシューメーカー・レビー第9彗星の木星衝突のショッキングな内容を、画像や動画を流しながら話しました。「おお!」とか「うわ~~」という声がたくさん聞かれました。後半の、観測追跡されていた小惑星が大気圏に突入した初めてのケースのお話しは、小惑星や彗星の観測者にとっては非常に臨場感があったのですが、専門用語の羅列で大学生でも理解できなかったと思います(汗)。まあ、大人はすごいことやってるんだなあと思ってくれたらそれで良いと思います。(3)は私が観測画像を配布し、写真の中から移動天体を見つける作業を体験してもらいました。また、コンピュータ画像をブリンクさせてピコピコ移動している天体を探してもらったりして、以前の写真時代の見つけ方と、今日のCCD時代の見つけ方の両方を体験してもらいました。
やる前は、子供たち興味を持ってくれるかなあとか、画像をブリンクさせて移動天体を表示させてもしらけてしまわないかなあとかいろいろ心配していたんですが、実際にはわいわいがやがやと大いに盛り上がり、心配は無用でした。
アストロ教室の主担当の講師からは「いままでで一番盛り上がっていましたよ」と伝えられ、ああ、こういう伝え方で良かったのだと非常にうれしかったです。
そういえば、関さんから「芸西で講師をやってみませんか」と言われて、『人前でしゃべるのは苦手なんだけどなあ』と思っていたら、「人前でしゃべるのは得意な先生たちがたくさんいるので、望遠鏡の操作と、天体を見せながらの解説だけやってくれたらいいですから」と言われて、これまではドームの中だけでしゃべっていたのですが、この所と言うか、いつの間にか前に出てしゃべりまくってますねえ(笑)。やはり、『伝えたいこと』があると、人前に出る勇気が湧いてきますね。
人前でしゃべるのは苦手なんですが、少しずつ訓練していこうと思います。
芸西天文台の夕暮れ
2008年11月22日撮影
第5回目のテーマは『彗星や小惑星はどうやってみつけるの』ということで、私達3人(関勉氏、村岡健治氏、私)の観測者チームの出番となりました。
3人で話し合った内容は、
(1)まず子供たちに夢のある話をしたいね。
(2)子供たちには絶対理解できないくらい難しい話しでもいいので、潜在的に記憶に残る話をして、大人になったときに何かのきっかけで思い出してもらえるような話しもしたいね。
(3)実際に体験してもらって発見する喜びを知ってほしいね。
ということでした。
話し合ったというより、私が勝手に関さんと村岡さんに一方的にメールで構想を伝えただけです。しかもたった1通だけ....。
もうほとんどぶっつけ本番です。当日の打ち合わせは一切無し(笑)。
しかし、以心伝心といいましょうか、天文家の心は一つといいましょうか、構想どおりの内容となりました(本当は私の勝手な構想にお二人がうまく合わせてくれただけです)。
最初の(1)の部分は関勉講師が盛り上げました。さすがに日本中で講演され、文学賞も受賞されている人ですねえ。間のとり方と言い、笑いを誘う手法と言い学ぶべきところだらけです。(2)は村岡健治講師がシューメーカー・レビー第9彗星の木星衝突のショッキングな内容を、画像や動画を流しながら話しました。「おお!」とか「うわ~~」という声がたくさん聞かれました。後半の、観測追跡されていた小惑星が大気圏に突入した初めてのケースのお話しは、小惑星や彗星の観測者にとっては非常に臨場感があったのですが、専門用語の羅列で大学生でも理解できなかったと思います(汗)。まあ、大人はすごいことやってるんだなあと思ってくれたらそれで良いと思います。(3)は私が観測画像を配布し、写真の中から移動天体を見つける作業を体験してもらいました。また、コンピュータ画像をブリンクさせてピコピコ移動している天体を探してもらったりして、以前の写真時代の見つけ方と、今日のCCD時代の見つけ方の両方を体験してもらいました。
やる前は、子供たち興味を持ってくれるかなあとか、画像をブリンクさせて移動天体を表示させてもしらけてしまわないかなあとかいろいろ心配していたんですが、実際にはわいわいがやがやと大いに盛り上がり、心配は無用でした。
アストロ教室の主担当の講師からは「いままでで一番盛り上がっていましたよ」と伝えられ、ああ、こういう伝え方で良かったのだと非常にうれしかったです。
そういえば、関さんから「芸西で講師をやってみませんか」と言われて、『人前でしゃべるのは苦手なんだけどなあ』と思っていたら、「人前でしゃべるのは得意な先生たちがたくさんいるので、望遠鏡の操作と、天体を見せながらの解説だけやってくれたらいいですから」と言われて、これまではドームの中だけでしゃべっていたのですが、この所と言うか、いつの間にか前に出てしゃべりまくってますねえ(笑)。やはり、『伝えたいこと』があると、人前に出る勇気が湧いてきますね。
人前でしゃべるのは苦手なんですが、少しずつ訓練していこうと思います。
芸西天文台の夕暮れ2008年11月22日撮影
2008年11月09日
本箱2つ追加
今日は午後から部屋の片付けをしました。いまから大掃除をやらないと年末に間に合いません。
10月19日に3つ買った本箱を2つしか組み立ててなかったので、今日は3つ目を組み立て、床に散らかったり盛り上げたりしていた本を収納しました。40冊くらい散らかっていたようです。 (-_-;
しかし、これでは自室が少し片付いた程度で、別室に積み上げているダンボール箱は1つも片付きません。っで、勢いに乗ってもう1つ本箱(5段1列)を買ってきてダンボール箱7箱分を追加収納しました。
いつも使わない筋肉を使うので、体中が痛いです。
これで未整理のダンボール箱は残り25箱となりました。年末の大掃除までに全て本箱に収納したいのですが、間に合うかな?

自室の天文コーナー
10月19日に3つ買った本箱を2つしか組み立ててなかったので、今日は3つ目を組み立て、床に散らかったり盛り上げたりしていた本を収納しました。40冊くらい散らかっていたようです。 (-_-;
しかし、これでは自室が少し片付いた程度で、別室に積み上げているダンボール箱は1つも片付きません。っで、勢いに乗ってもう1つ本箱(5段1列)を買ってきてダンボール箱7箱分を追加収納しました。
いつも使わない筋肉を使うので、体中が痛いです。
これで未整理のダンボール箱は残り25箱となりました。年末の大掃除までに全て本箱に収納したいのですが、間に合うかな?

自室の天文コーナー
2008年11月02日
芸西天文学習館「秋の天文教室」やりました
11月1日は芸西天文学習館(芸西天文台)で一般公開「秋の天文教室」がありました。年に4回~5回ある長時間版の一般公開です。今回はグループでの参加が多く、40席が満員御礼でした。
今回は川添講師、山口講師、大庭講師、私の4人で行いました。明るい時間帯は山口講師の惑星のお話、川添講師の天体写真や月周回衛星からの画像を投影しながらのお話がありました。18時近くになると西の空低く、細い月やその上に金星が明るく輝きだしたので、ドームに移動し70cm反射望遠鏡で金星などを眺めました。金星は大きな大気の乱れがありましたが少し欠けた様子が見られました。その下にあった月にも望遠鏡を向けましたが厚い雲がどいてくれず、見られなかったのは残念でした。木星も大気の状態があまり良くなく、二本の帯状の模様はどうにか見られるものの、細かい模様は見られませんでした。しかし、初めて眺める木星の模様や4つのガリレオ衛星には参加者は感激した様子でした。後半は雲が出てきて、雲を通しての観望になってしまいました。
その後夕食タイム。
みんなが食事中に私はつながらなくなったインターネットを懸命に修復していました。
大庭講師がパソコンでプラネタリウムを放映したり、パソコンを使って星空解説をしている間にどうにかインターネットへの接続が回復しました。
その後再び全員ドームに移動したのですが、雲が多くて星空観望にはならないので、望遠鏡やコンピュータなどの芸西天文台の設備について私が解説しました。いつもはやらないのですが、望遠鏡を右に左に大きく動かしながらデモをやりました。
望遠鏡の説明をしている間に晴れないかなと思っていたのですが、どうしても晴れてくれないので考えました。
ここでさっきまで一生懸命修復したインターネットの出番です。
終了時間までまだ20分程度あったので、私がGoogle Earthの天球モードを使って、見る予定だった天体をスクリーンに放映しながら解説しました。このGoogle Earthの天球モードはまるで光よりはやいロケットに乗って宇宙旅行しているような気分を味わえるので気に入っています。球状星団などに遠くから徐々に近づいていき、ざらざらした球状星団が見えてきて、さらに近づき、まるで球状星団の内部に入っていくような演出をしながら解説をしてみました。これを以前からやってみたかったので、インターネットへの接続を県関係にお願いしていたのです。予想通り反応が良かったです。星が見えない日はこういうのをうまく使ってしゃべってみようと思います。
今回の一般公開は天気が悪くてあまり望遠鏡で眺めることはできませんでしたが、各講師が得意分野を出し合って、時間ギリギリまで多彩な星空解説ができたので、内容は充実していたのではないでしょうか。
芸西天文学習館の一般公開は毎月3回~4回行っています。秋から冬は18時から20時まで開催しています。長時間タイプの一般公開は宣伝するのですぐ満杯になるのですが、2時間タイプの一般公開はあまり宣伝してないようで、参加者は少ないです。望遠鏡を独り占めして好きな天体を眺めたり、ポータブルデジカメや携帯電話のデジカメで納得いくまで撮影していただけます。ぜひぜひお越しください。
一般公開の開催日や担当の講師は高知県文教協会のウェッブページでご確認ください。
今回は川添講師、山口講師、大庭講師、私の4人で行いました。明るい時間帯は山口講師の惑星のお話、川添講師の天体写真や月周回衛星からの画像を投影しながらのお話がありました。18時近くになると西の空低く、細い月やその上に金星が明るく輝きだしたので、ドームに移動し70cm反射望遠鏡で金星などを眺めました。金星は大きな大気の乱れがありましたが少し欠けた様子が見られました。その下にあった月にも望遠鏡を向けましたが厚い雲がどいてくれず、見られなかったのは残念でした。木星も大気の状態があまり良くなく、二本の帯状の模様はどうにか見られるものの、細かい模様は見られませんでした。しかし、初めて眺める木星の模様や4つのガリレオ衛星には参加者は感激した様子でした。後半は雲が出てきて、雲を通しての観望になってしまいました。
その後夕食タイム。
みんなが食事中に私はつながらなくなったインターネットを懸命に修復していました。
大庭講師がパソコンでプラネタリウムを放映したり、パソコンを使って星空解説をしている間にどうにかインターネットへの接続が回復しました。
その後再び全員ドームに移動したのですが、雲が多くて星空観望にはならないので、望遠鏡やコンピュータなどの芸西天文台の設備について私が解説しました。いつもはやらないのですが、望遠鏡を右に左に大きく動かしながらデモをやりました。
望遠鏡の説明をしている間に晴れないかなと思っていたのですが、どうしても晴れてくれないので考えました。
ここでさっきまで一生懸命修復したインターネットの出番です。
終了時間までまだ20分程度あったので、私がGoogle Earthの天球モードを使って、見る予定だった天体をスクリーンに放映しながら解説しました。このGoogle Earthの天球モードはまるで光よりはやいロケットに乗って宇宙旅行しているような気分を味わえるので気に入っています。球状星団などに遠くから徐々に近づいていき、ざらざらした球状星団が見えてきて、さらに近づき、まるで球状星団の内部に入っていくような演出をしながら解説をしてみました。これを以前からやってみたかったので、インターネットへの接続を県関係にお願いしていたのです。予想通り反応が良かったです。星が見えない日はこういうのをうまく使ってしゃべってみようと思います。
今回の一般公開は天気が悪くてあまり望遠鏡で眺めることはできませんでしたが、各講師が得意分野を出し合って、時間ギリギリまで多彩な星空解説ができたので、内容は充実していたのではないでしょうか。
芸西天文学習館の一般公開は毎月3回~4回行っています。秋から冬は18時から20時まで開催しています。長時間タイプの一般公開は宣伝するのですぐ満杯になるのですが、2時間タイプの一般公開はあまり宣伝してないようで、参加者は少ないです。望遠鏡を独り占めして好きな天体を眺めたり、ポータブルデジカメや携帯電話のデジカメで納得いくまで撮影していただけます。ぜひぜひお越しください。
一般公開の開催日や担当の講師は高知県文教協会のウェッブページでご確認ください。
2008年11月01日
小惑星2008 UO100の仮符号取得(4個目)
10月28日にぎょしゃ座を移動している193P/LINEAR-NEAT彗星を撮影した画像3枚をアニメーションさせながら、他に移動している天体は無いかなと思いつつ、ビール片手に疲れた目でぼ~っと画面を眺めていました。
30分くらい隅々まで舐めるように眺めていたらありました!正体不明の小惑星状天体が。しかし、非常に暗くて、もしかしたらノイズかもしれません。そこは慎重に周辺のピクセルの状況なども測定しながら検討し、ノイズではないと判断しました。それにしても暗いです。まばたきすると、もうどこにあるのか見失ってしまいそうです。しかも冬の天の川の近くなので微光星がたくさん写っていて普通に測定するとそちらに重心が引っ張られて正確に測定できません。重心計算の範囲を思いっきり狭くしてどうにか3枚の画像から測定しました。光度は20.1等前後で非常に暗く、70cm反射望遠鏡の力が発揮できました。
さて、問題はこの3つの位置データから軌道が計算できるかどうかです。わずか45分間程度の観測からまともな軌道が計算できるわけはありませんので、こういう場合は、一定の前提条件のもとで計算する、バイサラ軌道という暫定的な軌道を計算します。
その結果観測データと計算値が非常に良くあった軌道が計算できました。このバイサラ軌道でも10日やそこら先の位置はけっこう予報できるのです。
問題は2夜目が観測できるかどうかです。原則として10日以内に2夜の観測をして連結軌道が計算できないと小惑星の仮符号がもらえないらしいのです。
今回は天気に恵まれて、10月30日に2夜目が観測できました。バイサラ軌道での予報位置に望遠鏡を向けて10分露出しました。こういう時は撮影しながらちゃんと写っているかどうかその場でアニメーション表示させながら移動天体を探します。
ありました!画面のど真ん中に。28日の画像より若干明るい感じに写っています。28日の画像はやはりノイズなんかじゃなかったんです。
測定と軌道計算は家に帰ってから行いました。2夜の観測データがぴったり連結できました。このことを芸西チームの関さんと村岡さんに観測データとして送信しました。
11月1日の朝、小惑星センターの軌道計算担当の中野主一さんからメールが届き、「2008 UO100」の仮符号が付いたことが知らされました。
これで新生・芸西天文台での4個目の仮符号取得です。
30分くらい隅々まで舐めるように眺めていたらありました!正体不明の小惑星状天体が。しかし、非常に暗くて、もしかしたらノイズかもしれません。そこは慎重に周辺のピクセルの状況なども測定しながら検討し、ノイズではないと判断しました。それにしても暗いです。まばたきすると、もうどこにあるのか見失ってしまいそうです。しかも冬の天の川の近くなので微光星がたくさん写っていて普通に測定するとそちらに重心が引っ張られて正確に測定できません。重心計算の範囲を思いっきり狭くしてどうにか3枚の画像から測定しました。光度は20.1等前後で非常に暗く、70cm反射望遠鏡の力が発揮できました。
さて、問題はこの3つの位置データから軌道が計算できるかどうかです。わずか45分間程度の観測からまともな軌道が計算できるわけはありませんので、こういう場合は、一定の前提条件のもとで計算する、バイサラ軌道という暫定的な軌道を計算します。
その結果観測データと計算値が非常に良くあった軌道が計算できました。このバイサラ軌道でも10日やそこら先の位置はけっこう予報できるのです。
問題は2夜目が観測できるかどうかです。原則として10日以内に2夜の観測をして連結軌道が計算できないと小惑星の仮符号がもらえないらしいのです。
今回は天気に恵まれて、10月30日に2夜目が観測できました。バイサラ軌道での予報位置に望遠鏡を向けて10分露出しました。こういう時は撮影しながらちゃんと写っているかどうかその場でアニメーション表示させながら移動天体を探します。
ありました!画面のど真ん中に。28日の画像より若干明るい感じに写っています。28日の画像はやはりノイズなんかじゃなかったんです。
測定と軌道計算は家に帰ってから行いました。2夜の観測データがぴったり連結できました。このことを芸西チームの関さんと村岡さんに観測データとして送信しました。
11月1日の朝、小惑星センターの軌道計算担当の中野主一さんからメールが届き、「2008 UO100」の仮符号が付いたことが知らされました。
これで新生・芸西天文台での4個目の仮符号取得です。