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2011年10月24日
月はけっこう早く移動する
月は周囲の恒星に比べて非常に明るいので、月の模様と恒星を同時に撮るためにちょっと工夫をしました。それは月の暗い面(影)を撮るということです。肉眼や望遠鏡で月を見ると、影の部分はほぼ真黒に見えますが、カメラで一定の露出をかけるとちゃんと模様が写るのです。左半分の明るい面がカメラに入らないようにちょっとすつずらして構図を決めました。
月の右側にいくつか写っている白い点々はノイズではなく、比較的明るい恒星です。月がどんどん東(左)に移動していますが、この間、約4分です。
わずか4分でこんなに移動するんですね。

月が移動する様子(約4分間)
2011年10月20日 0時31分32秒~0時35分27秒(各1秒露出)
月面は影の部分を撮影した
70cm F7反射望遠鏡 + CCD
Copyright (C) 2011 芸西天文学習館(Geisei Observatory)
月面はけっこうデコボコしているのですが、そこに明るい恒星(たとえば3等級程度より明るい恒星)がどんどん近付いてきて、月に隠されるようなことが時々あります。この隠される瞬間を動画で撮像したりすると、面白い光の現象が見られるんじゃないかとちょっと興味を持っています。今回はそんな明るい恒星が近くにありませんでしたが、いずれ機会を見て挑戦してみようと思います。
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2011年10月21日
3億光年かなたのねずみ銀河(NGC 4676)
下の画像は芸西天文台の望遠鏡が新しくなって、高知県側に引き渡された直後から行っていたテスト撮影時のものです。テスト撮影の時の画像はこれまで公表していませんでしたが、NGC 4676の画像はハッブル宇宙望遠鏡のもの以外にはあまり見かけないので、今回ご覧いただこうと思った次第です。
![[NGC 4676 ねずみ銀河]](http://www.comet-web.net/mira/Photo/ngc/ngc4676_D20080426_L.jpg)
NGC 4676 ねずみ銀河(かみのけ座の衝突銀河)
銀河というより彗星のように写っています。しかし、彗星とは距離が全く違います。彗星の距離は、光の速度でせいぜい6分とか、すごく遠くても30分程度ですが、ねずみ銀河は3億年もかなたの天体です。大きさも比較にならなくて、下の画像の、銀河の明るい部分(2か所あります)の直径だけでもそれぞれ3万光年はあると思います。引きちぎられようとしている尾の上端と下端では38万光年ほどありそうです。
白い部分は太陽と同じ「恒星」が無数に集まっていて、しかも恒星どうしは衝突しないほど離れているわけです。その大きさは、理屈では理解していても、すぐに実感できるものではありません。
その規模が徐々に実感できてくるにしたがって、より銀河に深い興味がわいてきます。
![[NGC 4676 ねずみ銀河]](http://www.comet-web.net/mira/Photo/ngc/ngc4676_D20080426_Z.jpg)
NGC 4676 ねずみ銀河(かみのけ座の衝突銀河)
クローズアップ(原寸大)
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2011年10月20日
白黒写真も楽しい(M33銀河)
![[M33 さんかく座の系外銀河]](http://www.comet-web.net/mira/Photo/Hitorigoto_2011/M33_D20111019.jpg)
M33(さんかく座の系外銀河)
いまは、高性能な冷却CCDカメラや一眼デジカメが手に入るので、美しいカラー写真が簡単に撮れる時代になりました。インターネット上ではビックリするような高解像の天体写真がたくさん見られます。
白黒写真なんて....、と思ってしまいますが、上記の古い書籍なんか見ると白黒で決してきれいじゃないのに十分楽しむことができます。これはなぜでしょうね?
余計な情報がないから自分の好きなようにイメージでき、それが心地よく感じるのかもしれません。映画は見ないけど読書はよくするとか、小説は読まないけど詩は読むとかというのと同じような心理なのかなと考えたりします。
これからは白黒写真も掲載していきますので、皆さん思い思いに楽しんでいただけたらと思います。
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2011年10月13日
塩塚高原で星見会という飲み会をしました(4)
5時過ぎからはAndroidアプリのToriSat ARでISSの軌道をチェックしていた私が「もうすぐISSが見られますよ」とアナウンスすると、みんな一眼デジカメや望遠鏡を北西の方角に向けてピント調整しだしました。「2分前です」とかって言いながら秒読み開始です。ToriSat ARの画面が「現在通過中」になり、ISSの軌道が黄色で表示されました。その直後、北西の空の比較的高い位置に突然木星かと思うような明るい光が現れました。「あっ、あれだ~」。一斉に撮影開始です。

夕日
帰ってからパソコンの画面に表示させてみるとちゃんと写っていました。シャッターの扱いが荒っぽかったのでかなりぶれてしまったのが残念です。

塩塚高原展望台と木星とISS(国際宇宙ステーション)
2011年10月9日5時37分

ISS(国際宇宙ステーション)
2011年10月9日5時39分
悔しいので、どんな姿だったのかしつこく聞いて調書をとりました。下がその調書です。イメージと全く異なる変な形状で驚きましたが、本当にこんな形してたんですか?って聞いても、「うん、こんな形しとった」というので、じゃあ、相違無いならここにサインをということで、サインつきとなりました。

ISS(国際宇宙ステーション)を28cm望遠鏡で見た形状
久保氏による
(もうちょっとつづく)
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2011年10月12日
塩塚高原で星見会という飲み会をしました(3)
まずは、体を温めるためにカップラーメン。これは定番です。
この画像をTweetしたら、某星好き女性から「コンビニメニューパーティーですね」って返信が....。どうにか抵抗しようとしましたが、まさにその通り。次回はコンビニに無い食材を持ってこよう ^_^;

テントの中でカップラーメンを作っているところ
10月9日 19時27分
高知市の知人から「こちらは雨が降ってきました」というメールが届いてはいたのですが、塩塚高原はよく晴れていたので、無防備でした。まさか雨が降るなんて.....。山の天気は変わりやすいということでしょうか。

展望台とテントとススキ
10月10日 2時21分
眠くなっていたのですが、明け方の45P/Honda-Mrkos-Pajdusakova 彗星を見たかったことと、ISS(国際宇宙ステーション)を撮影したかったので寝ずにがんばりました。
(つづく)
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2011年10月11日
塩塚高原で星見会という飲み会をしました(2)
さっそく、テント張りと久保さんの28cmシュミットカセグレン望遠鏡の組み立てを手伝い、月を見せてもらいました。
ん~~~、美しい!!
やっぱり、眼視観望は月が一番きれいです。
接眼レンズに指を突っ込んだら月に触れそうな気がします。
月の上(見た目の上)の端に四角い枠とその中に大小のクレータがいくつかある、まるで月面基地でもありそうなイメージに気がつきました。月は満ち欠けするのでその境目は常に光の角度が微妙に変化していることと、わずかにコマ振り運動をしているので、不思議な模様が現れます。見るたびに新たな発見があります。あんな所に深いクレータがあったかなあ?変な所に渓谷みたいなのがある。とか、海と呼ばれている部分が巨大なクレータに見えることもあります。

28cmシュミットカセグレン望遠鏡でコリメート撮影した月
2011年10月9日19時14分

28cmシュミットカセグレン望遠鏡でコリメート撮影した月
2011年10月9日19時15分
みなさんも、月の表面をなめるように注意深く眺めてみてください。たくさんの発見があると思います。
(つづく)
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2011年10月10日
塩塚高原で星見会という飲み会をしました(1)
いつも重装備の久保さんは一番早く着いて準備をしているので、今回は私も早めに行きお手伝いをしようと急ぎました。
17時前に到着しましたが、知らない人が10人くらいいるだけで誰も来ていません。この間に駐車場から展望台まで歩いて登り写真を撮りました。
展望台から塩塚峰を見る
10月9日 17時7分
ススキの穂がいっそう寒さを誘います。
塩塚峰(右の遠くの山)と夕日に輝くススキ
10月9日 17時19分
夕日
(つづく)
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2011年10月08日
久万高原天文台で星見会をしました(1)
ちょっと予定より遅くなって18時20分ころ到着しました。
下は到着直後の天文館の風景です。
お天気はこれまでの曇りを一気に吹き飛ばしたような快晴でした。

日没直後の久万高原天体観測館
うす明るいうちからドームが開いていて、動いていましたので、一般の人に星を見せていたのだと思います。私たちの観望会は20時ころと知らされていたのでそれまで双眼鏡や星仲間の望遠鏡で観望しました。
空は快晴。雲ひとつないです。全面素晴らしい星空で、雲と見間違うほどの天の川がありました。双眼鏡で天の川の中を見ると彗星かと思うような多くの散光星雲が見られました。また、西予市のIさんが小型の望遠鏡を出していたので、ギャラッド彗星を見せてもらいました。天の川の中にあって、小さな恒星がぐちゃぐちゃっと寄り集まっている中に、なにかぼ~っとしたものがあるなあという感じでした。7等~8等の彗星を小型望遠鏡で見るのはなかなか訓練が必要ですね。
20時、やっと時間が来てドームの中へ....。

天文台の入り口

ドームの中での観望会の様子
見た天体は、ギャラッド彗星、M13球状星団、M57惑星状星雲、M20散光星雲、M11散開星団、M31アンドロメダ大星雲、アンドロメダγ星(二重星)、超低空の木星、海王星、NGC 7789散開星団でした。
解説しているのが中村彰正さんかなあ?なんて思いながら順番に観望しましたが、途中で主催者の竹尾さんが私のことを紹介してしてくださいました(竹尾さんありがとうございました)。
中村彰正さんは多くの小惑星を発見していますし、彗星の観測でも多くの実績があり、広く知られた人ですが、これまでなかなかお話をする機会がありませんでした。今回はお話の機会を頂き、本当に良かったです。
また、十年ほど前に天体のホームページで知り合い、何度かメールでやり取りさせていただいた愛媛県のKさんとは思わぬ初対面。竹尾さんから紹介されたときは一瞬キョトンとしてしまいました(嬉しい想定外でしたので大変失礼しました)。
ドーム内での観望会の後は冷えた体を温めようと、久保さん達が張ったテントにお邪魔しました。寒いので定番のカップラーメンです。テントの中でしばらく歓談。

テントの中(久保さんとIちゃん)
私は自分の車の荷台をベッドにして眠りました。時々目を覚まして星を見ていたのですが、3時くらいになるとだんだん星が見えづらくなり、ついには霧に覆われてしまいました。たぶん、上空から見たとすると雲海の中に入ったのだと思います。明るくなるまでずっと霧の中でした。
太陽が出たころから皆さん徐々に帰り始めましたが、私たちはしばらくテントの中で歓談していました。すると、そこに見知らぬ方がたずねて来られました。そこからまた話が盛り上がるのですが、長くなるのでいずれまた。
(つづく)
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2011年10月05日
青い雪だるま星雲の拡大撮影
下のオリジナル画像を見ると、「これが青い雪だるま星雲?」って思ってしまいますね。でもこれが眼視で眺めたイメージに近いと思います(色はもっと白っぽいですが)。

NGC 7662 Nikon D700で撮ったオリジナル画像
下の画像をご覧ください。上の画像と同じものとは思えないほど姿が変わりました。すばらしいお化粧のテクニックでしょ(笑)。
ハッブル宇宙望遠鏡の素晴らしいカラー画像も、元々はフィルターを使って必要な成分のみを写した、白黒のたいして綺麗じゃない(と思う)画像なんです。それらの画像にどんな情報が埋まっているかを解析して、特徴がわかりやすいように表現しているのです。ですから、同じ画像でも目的によって見た目は全く異なるものになります。
画像処理とは、人間の目には感じないようなわずかな色や明るさの違いを調べて、目的に応じて画像に表現することを可能にする技術とも言えるでしょう。
今回の撮影は「どんな風に写るのかな?」という興味本位でしたので、インターネット上にある画像を参考に画像処理してみました。
本当の姿ってなんだろうと考える良い機会になりました。

NGC 7662(青い雪だるま星雲)
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2011年10月04日
木星の惑星直列!?
木星は芸西天文学習館の一般公開では、11月から来年3月まで観望できます。
木星にはいくつかの惑星が発見されているのですが、そのうちの4個はガリレオ衛星と呼ばれていて、特別に明るく、小さな双眼鏡でも見られるほどです。
これらの衛星は木星をくるくる回っているので、見るたびに別の位置に見られるのですが、9月11日に望遠鏡を向けてみたところ、4つの衛星すべてが片方に寄っていて、配置が面白いので写真を撮りました。
このような現象は特別珍しいことではないのですが、たまに遭遇すると得した気分になります。
なお、木星の惑星が片方に寄ったからと言って、木星の重力が崩れて地球になんらかの異常が起きることは絶対ありませんのでご心配なく。 ^o^/

木星とその惑星
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2011年10月03日
いるか座γ星(二重星)を撮影してみました

いるか座と周辺の星座

いるか座γ星の位置

いるか座γ星(二重星)
距離は100光年(946兆キロメートル)と言われているので太陽系のすぐお隣の星と言えます。
眺めるときは明治時代の終わりころの姿を見ているのだと思うと興味深いでしょう。
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2011年10月02日
海王星を拡大撮影してみました
今回は海王星を撮像してみました。
海王星は165年で太陽を一周しています。1846年に発見されたので、今年ようやく発見から一公転したことになります。
下に惑星の配置を示します。中央の白い点が太陽で、その左上にあるオレンジの点が地球です。海王星は水色で示しました。海王星は遠く離れていることがわかりますが、太陽と地球の距離の約30倍の距離(45億キロメートル)にあります。明るさは7.8等なので肉眼で見ることはできませんが、小型の望遠鏡で眺めることができます。芸西天文学習館(芸西天文台)の70cm反射望遠鏡の高倍率で眺めると、青白く冷たそうに鈍く輝く面積を持った姿として見られます。

海王星の位置
色ですが、下の画像は見やすくするために明るめに画像処理しましたので、かなり白めになってしまいましたが、望遠鏡で眼視観望するともう少し青く感じます。

海王星を310倍で拡大撮影

海王星と衛星トリトン
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2011年10月01日
恒星拡大撮影の色ずれ補正の試み
まず写してみたのははくちょう座のアルビレオという二重星です。この星は肉眼で見ると明るく白い普通の星に見えますが、望遠鏡で眺めると、オレンジ色の明るい星と青色の少し暗い星が並んで見えて、大変美しいことで知られています。

はくちょう座のアルビレオの位置
下の画像がその色ずれした画像です。緑の成分が右下に少しずれ、赤い成分はさらに多く右下にずれていることがわかります。

310倍で拡大撮影
まず、ステライメージやPhotoshop、GIMPなどを使って、カラー画像を3色分解します(赤、緑、青の色別に画像を分離する)。ステライメージの場合は[合成]メニューから[RGB3色分解]で可能です。
分解した画面は下の様になります。

三色分解した画面

三色を再合成中の画面
この方法は万能ではないし、学術用途に使えるものではありませんが、一般の人向けに星の紹介をするためには十分使えそうです。

色ずれを補正した画像
アルビレオ(はくちょう座)
これからは、月が明るい夜や雲が多い夜は、惑星や二重星等の拡大撮影をどんどんやっていきたいと思います。

眼視観望装置で拡大撮影を試しているところ
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