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2007年04月23日

これが天の川の正体です

 深夜2時になると夏の天の川が南に向かって、まるで雲のように見えています。いつもの年だったら、その一番濃い部分の西側(右)には赤い色をしたさそり座のアンタレスが不気味に輝いているのですが、今年は天の川とアンタレスの間にもう一つ非常に明るい星が割り込んで賑やかになっています。この明るい星は木星です。木星はしばらくはこの位置にあるので今年の夏の天体観望は楽しみが多いです。
 さて、その天の川に望遠鏡を向けて撮像したのが、下の画像です。どうですか?すさまじい量の星でしょう!肉眼で見る天の川は白くぼ~~っとしていて、雲と同じように見えますが、その正体はこのような星の集まりなんです。これらの星はすべて銀河系内の星で、自らのエネルギーで燃えていて、太陽と同じ恒星という星です。地球から遠いので望遠鏡で写してもこんなに小さいですが、これらの多くは太陽より明るい星なんです。
 さて、さて、天の川を写すためにわざわざ1時に起きて眠い眼をこすりながら観測に出かけたわけではありません。実は、この中に彗星が隠れているんです。さあ、どれが彗星だかわかりますか?ヒントはオレンジ色の枠の中心付近にあります。わからなければ画面を下にスクロールさせて文の続きを読んでください。



 えらそうに、「どれが彗星だかわかりますか」なんて、書きましたが、尾のない小さな彗星なのでわかるはずありません。見た目は恒星と同じですからね。
 そこで、どうにかして探さないといけないわけですが、彗星の特徴はどんどん移動してゆくことです。そこで、数分たって同じ場所をもう1枚撮像し、2枚の画像を交互に表示させてみるわけです。上の画像の中心部分をよ~く見ると斜め方向に動いている怪しい天体が写っています。わかりますか?これが彗星です。
 彗星というと長い尾が美しく伸びている姿を思い出しますが、多くの彗星やまだ遠くにある彗星はこんな感じで尾は目立たないんです。
 こんな彗星がどんどん太陽に近づいてくると、ぶわ~~と尾が出るわけです。
 ちなみに、彗星は太陽系の中の天体なので、上の画像に写っている恒星よりずっと手前にあります。
 宇宙を写すと、光の速度で3分とか1時間程度の距離の天体(太陽や惑星、彗星など)ものや100光年のもの(銀河系内の恒星)、そして数千万年のもの(系外銀河など)が同じ画像に写るわけです。したがって、現在の宇宙の本当の姿ではないんです。たくさんの異なった時が見えているんです。
 面白いですね。
   

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2005年06月29日

天狗高原からセイファートの六つ子銀河に挑戦

(6月25日の天狗高原観測会の続きです)
 彗星観測をやったり、双眼鏡やCCDによる観望会を楽しくワイワイやっていたわけですが、途中私の機嫌が悪くなったような印象を与える時間帯があったかもしれないなあとちょっと気になっています。
 話しかけても乗ってこないし......。
 返事のタイミングも悪いし.....。
 固まったように動かないし......。
 どうしちゃったんだろう??、急に機嫌が悪くなって.....、って。

 実はその時、1億9000万光年彼方からのわずかな光を捉えようと集中していたんです。雲が流れる合間の瞬間を狙って。その天体はへび座とヘルクレス座の境界にあるコンパクト銀河群 HCG79で、 『セイファートの六つ子』と呼ばれている銀河の集まりです。
 この天体はハッブル宇宙望遠鏡のすばらしい画像で有名になりました。こんなすごい宇宙の営みを自分の望遠鏡でもどうにかして捕らえられないかとチャンスを狙っていたんです。天狗高原の暗い空だったら捕らえられるかもしれない。チャンスだ!!っと。
 どうにか3枚の画像を得ましたが、わずか1分角に数個の銀河が集中しているので大変小さな像です。下の画像は数倍に拡大して画像処理していますが、感動を与えるような画像は残念ながら得られませんでした。
 ちなみに、中央下の一番明るい銀河は8億~10億光年ほどの距離にあるようです。
 ハッブル宇宙望遠鏡の少し大きな画像と比べてください。
 ニュースソースはHubbleSite
 日本語での解説はAstroArts天文ニュース

[セイファートの六つ子銀河の画像]
セイファートの六つ子銀河
ハッブル宇宙望遠鏡の画像に合わせて、上を南にしています。

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2004年12月21日

北の空にある銀河の集団をとってみました

 アンドロメダ座とカシオペア座の境界付近の、銀河が集中して見える領域を撮ってみました。これらは全て我々の銀河(天の川銀河)の外、はるか彼方にある銀河です。距離はわかりませんが4000万光年より遠いような気がします。
 IC 1535は2000年にSN2000czという超新星が発見された銀河ですが、その超新星は現在ではもう写らないほど暗くなっています。

[NGC 48周辺の画像]
NGC 48
2004年12月2日 1分露出3枚をコンポジット
0.20-m f/6.3 Schmidt-Cassegrain + CCD

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2004年10月17日

ペガスス座の銀河NGC 7331をカラーで撮ってみました

 14日夜の観測が寒かったので鼻風邪と微熱が出ました。それでも負けず、風邪薬を飲みながら徹夜観測しました。のども痛いです。
 4つの彗星を観測して3つを先ほどMPC(小惑星センター)に送りました。彗星観測日誌はまだ更新できていません。
 9個の比較的明るいNGC天体を撮りましたが、超新星は現れていませんでした。
 たまたま撮ったペガスス座のNGC 7331が大きく美しかったので、またまたLRGB合成でカラー画像を作ってみました。すべて1分露出で、L画像4枚+赤画像2枚+緑画像4枚+青画像5枚で総露出時間15分です。青の感度が足りないため少し黄色っぽくなってしまいました。でもわずか1分露出しか成功しない機材でも工夫次第でこんな画像が得られるのはうれしいです。とは言っても、1分露出でも4枚~5枚撮らないとまともな画像は得られなくて、下の画像の撮り始めは0時0分で、最後の撮像は1時24分だったので、約1時間30分もかかっています。
 中央の大きな銀河がNGC 7331ですが、4100万~4800万光年のかなたにあります。その左の方にも4つの銀河が写っていますが、上から順にNGC 7335, NGC 7333, NGC 7338, NGC 7337です。
 時々カラー画像も撮って紹介していきたいと思います。


NGC 7331(ペガスス座の銀河)
2004年10月17日
L画像4枚+赤画像2枚+緑画像4枚+青画像5枚
各1分露出(総露出時間15分)
20cmシュミットカセグレン + F6.3レデューサ(1260mm)
冷却CCDカメラ: BITRAN BT-10
 

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2004年04月13日

触覚銀河を撮像してみました

 あの有名なコメットハンター・ブラッドフィールドさんがついに18個目の彗星C/2004 F4(Bradfield)を発見。現在太陽方向にあり観測できませんが、4月20日頃になると明け方の東の空低空に明るく観測できそうです。3月23日の発見時は8等と望遠鏡がないと見えない明るさでしたが、4月12日の観測では3等級という、肉眼でも見られるような明るさになっています。
 ちょうどそのころにはリニア彗星も同じ方向に明るく輝いているはずです。ブラッドフィールド彗星の軌道は、まだ非常にあいまいな暫定放物線軌道でしか計算できませんが、どんな軌道なのか楽しみです。
 発見は3月23日に行われたのですが、国際中央局から第1報が届いたのは昨夜の21時27分頃でした。天気が悪くて他の観測者が行う”確認観測”に時間を要したようです。もう少し早く公開されたらたくさんの観測者が追跡できたのですが。ただ、誤報も多いのでそう簡単には公表できない事情もありますけど......。

 下の画像は全く関係ないですが、触角銀河です。二つの巨大な星雲が衝突した後離れつつあるところです。低空と黄砂でひどい画像ですが、左のほうに伸びる2本の触角(星雲からちぎれた恒星の集団)がわずかに写っています。宇宙の営みは想像を絶するものがあります。

NGC 4038, NGC 4039(触角銀河)
1分露出
20cm f/6.3(1240mm) + BITRAN BT-10

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2004年02月08日

関勉さんの本をYahooオークションで落札しました

 Yahooオークションで久しぶりに落札できました。関勉さんが書いた古い本で今は書店では購入できません。
    関つとむ 著 「未知の星を求めて」 三恵書房
    関つとむ 著 「夜空を翔ける虹」 三恵書房
の2冊です。「夜空を翔ける虹」は見たことも読んだこともないので楽しみです。やはり珍しいようで、発売当時の値段は680円ですが、落札価格は2100円です。「未知の星を求めて」は同じデザインだったのでセットで欲しくなったのでこちらも入手しました。
 この前「関勉著 軌道計算の楽しみ」を逃したのが悔やまれます。

M96
1分間露出
CELESTRON C8 (f/6.3=1260mm)
BITRAN BT-10

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2004年02月04日

しし座のM105を初めて撮ってみました

 しし座にあるM105を初めて撮ってみました。するとなにやら系外銀河2つと彗星1つが一度に写ったかのような画像が表示されてちょっと驚きました。調べてみると、右端の丸いボーッとしたのがM105で、左上の楕円銀河はNGC 3384、左下の崩れた楕円銀河はNGC 3389です。もっと露出をかけたら銀河らしく写るのでしょうが、わずか1分しか露出がかけられないのでまるで明るい彗星のように写っています。小さなCCDチップに1400mm(CCDまでの焦点距離)の望遠鏡で写しているので画角が狭く、1画像中に3つも銀河が写ることは結構珍しいんですよ。

左からNGC 3389, NGC 3384, M105
1分間露出
CELESTRON C8 (f/6.3=1260mm)
BITRAN BT-10

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2004年01月14日

米山誠一さんの見事な1枚の天体写真

 惑星写真の名手で、最近はOAAでも活躍されている米山誠一さんのウェッブページに4月~5月に肉眼で見られる可能性が高いリニア彗星(C/2002 T7)と、さんかく座のM33星雲、それに流星が同時に写った見事な写真が掲載されています(写真への直リンク)。右端にある大きなボーっとしたものがM33星雲、中央の青緑色で左に尾を引いているものがリニア彗星、左端のキズのような線が流星です。よく考えるとこの流星は非常に小さい(短い)ですね。M33の視直径より少し大きいくらいですから、0.3秒くらい輝いたのでしょうか?もしかしたら人工衛星かもしれませんね。米山氏は一眼レフタイプのデジカメを購入されて以降、星雲や星団の画像が一気に増えてきました。毎日更新される雑記帳のページが楽しみです。

 下の画像は、しし座の方向2900万光年くらいにあるM65銀河です。

M65
1分間露出
CELESTRON C8 (f/6.3=1260mm)
BITRAN BT-10

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2004年01月13日

寒さに耐えながらしし座の銀河を撮ってます

 そういえばこの1ヶ月以上雨が降ってないような気がしてきたのですが、昨夜は雨が降る音がしていました。朝の出勤時は気温が低い上に風が強く、雨も時々パラパラと降り、雪が降ってもおかしくないような状況でした。夜、須崎市の実家から、「大粒の雪が降って寒かったよ」と電話がかかってきました。夜になっても風が強いので、野ざらし観測者の私は今夜はパスです。結構透明度はよさそうなんですが。

 下の画像は、しし座の方向2900万光年くらいにあるM66銀河です。

M66
1分間露出
CELESTRON C8 (f/6.3=1260mm)
BITRAN BT-10

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2004年01月12日

寒い所でがんばっている人と暑い所でがんばっている人

 長野県の彗星観測者、大島雄二氏とはメーリングリストで情報交換させていただいているのですが、とんでもなく寒い環境で懸命に観測されている様子。大島氏のウェッブページにその様子が掲載されました(トップページの雪の中での撮影風景はいずれ削除されると思いますが)。望遠鏡に雪が積もっているのかと思ったら、それは雪じゃなくて、水分が望遠鏡に付着し凍っているのだとか。時には-20℃まで下がるということです。
 一方、数日前に南半球のオーストラリア在住のアマチュア天文家で翻訳家の加藤英司氏からメールがきました。オーストラリアは猛暑で加藤さんが住んでいるところでも38℃を超えたそうです(加藤さん宅は標高1000mを越えてたはずですが.....)。内陸部では49℃まで上がり、飛んでいる鳥が落ちてきたという話も聞いたそうです。夜は20℃を超える暑い中、オリオン座を眺めているとのこと(日本人のイメージはオリオン座=寒い冬の星座ですけどね)。
 黄道傾斜角のなせる技とは言え、いつも不思議な感じがします。

 下の画像は、うお座の方向3500万光年の距離にあると考えられているM74銀河です。

M74
1分間露出
CELESTRON C8 (f/6.3=1260mm)
BITRAN BT-10

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2004年01月06日

自動追尾装置が欲しいです

 明け方にはおとめ座やかみのけ座、しし座付近が昇ってきてたくさんの星雲を観測できるようになりました。どれも少し遠くにあるので、冷却CCDの狭い視野にも綺麗に収まってくれます。おもわず一気に撮ろうとしてしまいます。今は赤道儀による自動ガイドなのでせいぜい1分しか露出ができず、あまり綺麗な画像が得られません。春にはオフアキシスガイド装置(予算3万円以内)を購入してガイド撮影を試してみようと思っています。そしたら美しい観賞用画像が皆さんにお見せできると思います。そういえば、先日もオフアキシスガイド装置がYahooオークションに出てましたね。応札しようと思っていたらつい忘れてしまって逃してしまいました。それとセルフガイドが可能なSBIG ST-7または(E)がオークションに出ないか待ってますが、大変高価なSTシリーズしか出品されませんねえ。予算オーバーです。

 下の画像は、かみのけ座の方向4100万光年の距離にあるM100銀河です。

M100
1分間露出
CELESTRON C8 (f/6.3=1260mm)
BITRAN BT-10

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