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2012年01月06日

ステファンの五つ子

 今日の画像はペガスス座の方向約3億光年にあるヒクソン・コンパクト群92です。『ステファンの五つ子』という方が一般的です。
 この銀河はもっとも好きな銀河で、私の個人の機材(20cmシュミットカセグレン望遠鏡と冷却CCDカメラ)でも以前撮ったことがあります。
 巨大な銀河どうしが衝突しあって大きくなり、さらに近傍の銀河はその影響で形が崩れ、いずれその銀河も合体し吸収される。凄まじい営みが見られています。
 下の画像は総露出時間が12分しかありませんが、4900mmという焦点距離が生かされた画像となりました。本当は3分露出を100枚くらい撮ってコンポジットすれば、かなり見栄えのする画像が得られたのでしょうが、なかなか時間がとれません。
 これからも宇宙の営みが感じられる衝突銀河を時々撮ってみたいと思っています。

[HCG 92 (ステファンの五つ子)]
HCG 92(ステファンの五つ子)

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2012年01月05日

コーン星雲は大きい

 オリオン座やおおいぬ座、いっかくじゅう座が早い時間に昇ってくる季節になりました。一年前に撮ったいっかくじゅう座のコーン星雲の画像があったので掲載します。
 オリオン座のベテルギウスから東(左)に少し離れた付近にある散光星雲です。白ぽい部分は高温になった水素が発光している部分で黒っぽい部分は低温の水素や暗黒物質が重なっている部分です。いっかくじゅう(一角獣)の角を連想させる突起が特徴です。
 この突起は太陽系の惑星の軌道に比べると非常に大きいです。突起の先に恒星が3個あります。この恒星のどれでもいいので、白い部分を1400等分すると考えてください。その中に冥王星までがすっぽりと収まってしまうほどの大きさです。うまく想像できますか?
 もしこの突起の中に惑星があって人類の様な生命があったとしても、白く濃い水素ガスや暗黒物質で宇宙の見栄えはひどく悪そうですね。でも、私たちの太陽も、もしかしたら遠くから眺めるとこのような星雲の中にあるのかもしれません(もっとはるかに淡いのでしょうけど)。まったく水素やヘリウムのない晴れ渡った空間に太陽のような恒星が突然生まれるはずはないのですから。星雲の画像はいろいろなことを想像させてくれます。

[コーン星雲 いっかくじゅう座]
コーン星雲(いっかくじゅう座の散光星雲)

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2012年01月02日

やっぱり龍に見える

 昨夜から徹夜で観測して明け方にりゅう座の星座写真を撮ろうと芸西天文台までは行ってたんですが、天気があまり良くないので帰ってきました。っでなにか龍を連想させる画像はないかとパソコンの中を探し回っていたら、ありました! ^o^v
 宇宙を駆け回る龍の写真が!!
 辰年最初の画像はやっぱり干支にちなんだものじゃないとね。

[馬頭星雲]



やっぱり龍に見えるんですけど

 ひげが無いから龍じゃない?ティラノサウルスに見える?
 一旦そう見えてしまうと、もう馬頭には見えなくなりますよ~。

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2011年12月31日

NGC 1097の中心部を写してみました

 この季節、20時ころに南中する星座に『ろ座』という暗い星ばかりの星座があります。赤緯がマイナス30度と南に低い星座ですが、そこに光度が約10等で視直径が9.3'という結構大きな銀河があるので写してみました。
 NASA/JPLの画像を真似して銀河中心部のクローズアップも写してみました。芸西の画像からもふたつの銀河が合体してひとつになろうとしているのだろうなと思わせますし、銀河が活発に活動していることがわかります。こういう銀河では超新星爆発がおこることがあるので、いちおうチェックしてみましたが特に怪しい光はありませんでした。過去に3個ほど超新星が発見されているらしいです。
 なお、銀河全体の画像は3x3ビニングの3分露出で、銀河中心部はノービニングの3分露出です。

[NGC 1097(ろ座の銀河)]
NGC 1097(ろ座の銀河) 芸西天文学習館 70cm反射望遠鏡


NGC 1097 Copyright (C) NASA/JPL


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2011年10月05日

青い雪だるま星雲の拡大撮影

 芸西天文学習館の70cm反射望遠鏡の眼視観望装置に拡大撮影アダプターを取り付けて、NGC 7662(青い雪だるま星雲)を撮影してみました。下の画像はNikon D700で60秒露出した画像です。眼視で眺めると少し青いかなという感じの、非常に小さな輪郭がはっきりしない感じで見られます。一眼デジカメで撮影すると赤外カットフィルターの影響で赤い成分がほとんど写りません。特にこの天体はもとが青いので一層青く写ります。
 下のオリジナル画像を見ると、「これが青い雪だるま星雲?」って思ってしまいますね。でもこれが眼視で眺めたイメージに近いと思います(色はもっと白っぽいですが)。


NGC 7662 Nikon D700で撮ったオリジナル画像

 上の画像をそのまま掲載するのが誠実というものでしょうが、それでは面白くないので、画像に隠されているデータを解析して、もっと違った姿を引っ張り出してみます。
 下の画像をご覧ください。上の画像と同じものとは思えないほど姿が変わりました。すばらしいお化粧のテクニックでしょ(笑)。
 ハッブル宇宙望遠鏡の素晴らしいカラー画像も、元々はフィルターを使って必要な成分のみを写した、白黒のたいして綺麗じゃない(と思う)画像なんです。それらの画像にどんな情報が埋まっているかを解析して、特徴がわかりやすいように表現しているのです。ですから、同じ画像でも目的によって見た目は全く異なるものになります。
 画像処理とは、人間の目には感じないようなわずかな色や明るさの違いを調べて、目的に応じて画像に表現することを可能にする技術とも言えるでしょう。
 今回の撮影は「どんな風に写るのかな?」という興味本位でしたので、インターネット上にある画像を参考に画像処理してみました。
 本当の姿ってなんだろうと考える良い機会になりました。


NGC 7662(青い雪だるま星雲)

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2011年02月01日

おおいぬ座の衝突銀河NGC 2207 + IC2163を撮ってみました

 おおいぬ座にある衝突銀河の画像です。撮像したのは1月8日の非常に寒い夜でした。冬の夜は透明度が良くて、肉眼では星がキラキラと輝いて美しいです。しかし、望遠鏡ではこのキラキラが良くないのです。キラキラするのは大気が乱れていて、星が激しく揺れ動いているのです。望遠鏡で見ると上下左右に動き、丸いはずの星が金平糖(こんぺいとう)の様な形になったりして激しく姿を変えます。写真に撮ると、それらすべてが合成されてボケボケの画像になっていまします。
 下の画像もやはりボケボケの画像になってしまいました。おおいぬ座は寒い季節に見やすい星座なので、なかなかピシッと引き締まった画像は撮れませんね。

[NGC 2207 + IC 2163 おおいぬ座の衝突銀河]
NGC 2207 + IC 2163 (おおいぬ座の衝突銀河)

関連ページ
ひとりごと2006年10月24日
おおいぬ座の衝突銀河の写真-20cm反射望遠鏡版

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2011年01月17日

M103と真っ赤な星

 カシオペヤ座にある散開星団M103を写してみました。この星団は結構カラフルで、白い星を中心に、少し青白い星があり、黄色から赤にかけての星が多くあります。


M103(カシオペヤ座の散開星団)

 上の画像を眺めていたら、中央の明るい恒星から真上に向かって半分くらいの位置に真っ赤な小さな点があるので(画面に近付いてよ~く見るとあります)、赤いノイズが残ってしまったなと思って消そうとしたらノイズではありませんでした。異様に赤い恒星でした。ここまで赤い恒星は珍しいような気がしたので明るさと位置を測定してみました。
   赤経:01h 33m 13.97s   赤緯:+60o 45' 35.6"
   光度:16.8等
 何かで有名な恒星かなと思って、位置をもとにネットで調べてみたのですが、とくに情報は得られませんでした。
 そこで、赤いことでは有名なうさぎ座R星を撮影して比較してみました。それが下の画像です。左がM103の中にある赤い恒星で、右がうさぎ座R星です。うさぎ座R星は眼視で眺めると、本当に血のように赤いです。星と言われなければ星とわからないくらい真っ赤です。写真に撮って明るく画像処理してしまうと黄色っぽくなってしまうのでその赤さがうまく伝えられないのが残念ですが。
 下の画像のようにM103にある真っ赤な星もうさぎ座Rに近いくらい赤い星のように見えますね。もっとも研究用のフィルターを使って撮ったわけではないのでいいかげんではありますが。


M103の赤い星とうさぎ座Rの比較

 こうなると、今度は"なぜこんなに赤いのか"についていろいろ調べてみたくなり、「シリーズ現代の天文学 恒星(日本評論社)」などを熱心に読んでいます。宇宙への興味は尽きません。新しいことが分かったらまた記事に書きます。

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2011年01月12日

結構カラフルなM37散開星団

 ぎょしゃ座の散開星団M37を撮ってみました。写野が狭いので(横方向が25'角)ぎりぎり収まっているという感じです。それでも中央部に恒星が集まっているので散開星団の雰囲気は出ています。白い星や黄色い星、所々に真っ赤な星が写っています。双眼鏡で見ると球状星団のように見られるのではないでしょうか。
 この星団は冬の天の川の中にあるので、周辺にも恒星が多く、倍率の低い(視野の広い)望遠鏡の方が美しく見られるはずです。いずれ一般公開の時に、70cm反射望遠鏡ではなく、背中に載っている15cm屈折望遠鏡で眺めてみようと思います。

[M37(ぎょしゃ座の散開星団)]
M37(ぎょしゃ座の散開星団)
芸西天文台 70cm反射望遠鏡 + Nikon D700 3分露出

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2011年01月10日

ゴーストかと思った惑星状星雲

 ぎょしゃ座からふたご座、オリオン座からおおいぬ座、そしてとも座と冬の天の川が淡く流れているのですが、その周辺にはいくつかの散開星団があります。芸西天文台の望遠鏡は焦点距離が5000mmもあるので、散開星団を撮っても、一部分部しか視野に入りきらないので、これまで撮像を試みたことはなかったのですが、今回ちょっと向けてみました。冬の星座にあるメシエ番号の付いた散開星団の多くを撮ってみましたので、何回かに分けて紹介したいと思います。
 今回はとも座にある散開星団M46です。


M46(とも座の散開星団)
芸西天文台 70cm反射望遠鏡 + Nikon D700

 私、この日までM46(散開星団)の中に惑星状星雲があることを知りませんで、この画像を見た瞬間に、「またえらい派手にゴーストが出たなあ」と思ってしまいました(苦笑)。
 ゴーストというのは、非常に明るい恒星の光が鏡やレンズに不要に反射して、実際にはそこに存在しないのに写り込んでしまう光のことです(だからお化けです)。上の画像の上端に青いわっかが写っていますね。芸西天文台の望遠鏡はこのような青と赤の混ざったわっかのゴーストが頻繁に写ります(ゴーストはどの望遠鏡でもある程度出てしまいます)。
 でも、ゴーストにしてはちょっと大きいかなと思って、その場でネットで調べたら、これはゴーストじゃなくて、NGC 2438という惑星状星雲でした(汗)。
 その部分を原寸大にしたのが下の画像です。


NGC 2438(とも座の惑星状星雲)
芸西天文台 70cm反射望遠鏡 + Nikon D700

 冬の空で大気が乱れていて、恒星も星雲もボケボケの画像ですが、かなり明るくは写っています。光度は10等とされています。こと座にある有名な惑星状星雲M57の半分の大きさで、光度は1等ほど暗いです。ざらざらした散開星団の中に、なにか異様な白い雲みたいなものが浮かんでいるという感じで見られるのかもしれません。
 春になったら、一般公開の時にでも眼視で眺めてみたいと思います。

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2010年08月07日

NGC 6543 キャッツアイ星雲を撮ってみました

 8月1日は芸西天文学習館で「夏の天文教室」が行われ、大成功に終わったことはすでに書きましたが、その後一人ドームに残って月が出るまでの短時間撮影を行いました。
 芸西としては大気が大変良好な夜だったので、なにか21等級の彗星の撮像に挑戦してみようかと思いましたが、すぐには適当なものが見つからなかったので、1か月前にドームの不調で失敗したキャッツアイ星雲を撮ってみることにしました。下の星図の中央にある明るい星が北極星で、N6543と表記された天体がキャッツアイ星雲です。この時刻、北極星の上56°まで上昇しているので、これ以上高い位置にくることはない、絶好の位置です。高度と言い、大気の安定度と言い良好な条件がそろっていました。


2010年8月1日22時頃の北の空

 キャッツアイ星雲は20cmの望遠鏡でも少しぼやけた恒星状に見られるほど明るい天体なので、長時間露出すると真っ白く飛んでしまいます。いくつか試し撮りをしてから、30秒露出で18枚撮像しました。それらを重ね合わせていろいろ画像処理したものが下の画像です。

[NGC 6540 キャッツアイ星雲]
NGC 6543 キャッツアイ星雲
芸西天文学習館 70cm反射望遠鏡で撮影
焦点距離 5,000mm

 ハッブル宇宙望遠鏡などの画像には負けますが、かなり良く構造が写せたと思います。白黒でも写したことがあるのですが、微妙な構造がわかりづらかったです。やはり、明るい天体にはカラーが良いですね。

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2010年08月06日

M20三裂星雲を撮ってみました

 天の川が見やすい季節になりました。20時30分になると空はすっかり暗くなり、天頂から南の空にかけて夏の天の川が見えています。
 下の星図は8月8日20時30分ころの様子です。中央のいて座付近の白く見える部分が天の川の一番濃い部分です。この方向が太陽系の属している銀河(天の川銀河)の中心部分になるので多くの天体が見られます。
 小さな双眼鏡でこの白く見える部分を眺めてみてください。天の川の正体がわかると思います。



 その天の川の濃い部分にM20(三裂星雲)という散光星雲があります。夏の天の川が見えてきたらカラーで撮ってみようと以前から思っていたので、Nikon D700を使って撮ってみました。
 デジカメは内蔵されているフィルターの影響で赤っぽい色が写りにくいですが、このM20はよほど赤い色が強いと見えてしっかり写ってくれました。
 赤く輝くガスや青く輝くガスが混在しています。破裂しているように見える黒い部分や虫が這った後のように見える黒い部分は暗黒物質です。下の方から角の様ににょきにょき突き出しているものも暗黒物質です。このなかから多くの天体が生まれているのでしょう。


M20 三裂星雲
芸西天文学習館 70cm反射望遠鏡で撮影
焦点距離 5,000mm

 中心部分を異なる画像処理をしてみました。1枚の画像をいろいろな画像処理すると異なった表情が見えておもしろいです。


中心部分を異なる画像処理を行ったもの

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2009年11月24日

ハッブルの変光星雲をカラーで撮ってみました

 11月17日にはいっかくじゅう座の特異変光星の話をしましたが、今日もいっかくじゅう座にある天体です。ハッブルの変光星雲の名前がついている反射星雲です。この天体は濃いガスの集まりですが、その形が微妙に変化することから、変光星雲といわれています。
 変光星雲と呼ばれている天体はそんなに多くはないと思います。おうし座にあるハインドの変光星雲は良く知られていますね。あとは、2004年2月19日に書いたM78星雲の南に突然現れた変光星雲などがあります。そういえば、この変光星雲、今はどうなったのでしょうか?あれ以来撮影していませんが....。
 変光星雲は適当な間隔で観測して、その変化の様子を眺めるのも楽しそうですね。っと思っていたら、海外のサイトですが、ハッブルの変光星雲を167日間に渡って撮影し、アニメーションを作成したサイトがありました。このアニメーションを見ていると、下にある恒星(いっかくじゅう座R星)からガスが噴出して変化しているように見えますが、これだけの巨大な星雲が軽快に形を変えることはありえないので、やはりR星の明るさが変化することで周辺の星雲の見え方が変わるというのが正しいのでしょう。
 200mmの望遠レンズで撮影すると彗星に見えます(2002年2月14日のひとりごと)。


NGC 2261 ハッブルの変光星雲

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2009年11月10日

エスキモー星雲をLRGB合成してみました

 このところ芸西天文学習館(芸西天文台)で撮像した画像をカラー合成しています。芸西天文台にある観測用の冷却CCDカメラは白黒です。これは観測目的に応じて適切なフィルターを装着して撮像しなければならないので、色フィルターの付いていない白黒のカメラを用いるのです。
 この白黒カメラを使ってカラーの天体写真を作ってみました。光の3原色である、赤色(R)、緑色(G)、青色(B)を別々に撮るのです。まず、冷却CCDカメラに赤色だけ通すRフィルターを装着して白黒で撮像します。次に緑色だけ通すGフィルターを装着して白黒で.....。というふうに色別に3枚の白黒画像を撮像します。これをコンピュータを使って合成すると、あら不思議。カラーの画像が得られるのです。これが3色分解撮像とか、RGBカラー合成とかそれを応用したLRGBカラー合成という技術です。
 言えば簡単ですが、なかなか綺麗に作成するのは経験や工夫が必要です。
 下に芸西天文台の70cm反射望遠鏡で3色分解撮像したNGC 2392 エスキモー星雲の画像を掲載します。
 普通に合成しても巨大な真っ白い光の玉になってしまうので、いろいろ画像処理してイメージに近づけるわけです。画像処理のやりかたによっては青っぽい天体になりますし、また緑っぽい天体になったり、また紫っぽくなることもあります。画像処理しているうちに、「色ってなんだろう?」なんて、改めて深く考えてしまいます。
 ここに掲載したエスキモー星雲は、けっしてむちゃくちゃな色ではありませんが、私のイメージがある程度反映されています。ですから、他の天文家が撮像した(カラー合成した)エスキモー星雲の色とは若干違いがあるのはそのような理由によるものです。大望遠鏡は大気や筒内気流の影響を大きくうけて、なかなか分解能の高い画像が得られないのですが、この日は比較的良好な画像が得られました。


NGC 2392 エスキモー星雲
芸西天文台 70cm反射望遠鏡で撮像

   

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2009年11月01日

天体画像もお化粧しだい

 芸西天文学習館(芸西天文台)で撮像した銀河や星雲の画像をウェッブページで公開していこうと思い、画像処理の練習をしています。
 画像にはいろいろ余計な光が入り込んでいるので除去したり、トリミングしたりしないといけませんが、まずまずの画像が得られました。
 芸西天文学習館に新しい望遠鏡が入った直後に撮像したM51(子持ち銀河)の画像です。
 冷却CCDカメラは白黒なので、カラー画像を得るためには、R(赤)、G(緑)、B(青)のフィルターを装着して、色別に白黒で撮像します。それを画像処理ソフトを使って合成し、カラー画像を得るんです。これがなかなか奥が深いんです。下手にやると画像2のようになってしまいますので、ある程度の練習や研究が必要です。
 画像2は2008年に天界誌に掲載したものです。”テスト撮像”という但し書きで掲載したものですが、かなり下手な画像処理です(当時としてはかなりがんばってやったのですが)。画像1はちょっと腕を磨いて、今日やり直したものです。
 画像1と画像2の元画像が同じものとは思えないでしょう。
 天体画像もお化粧次第でかなり変わるものなのです(笑)。


(画像1) 画像処理をやり直したもの



(画像2) 2008年に天界誌に掲載したもの

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2005年09月01日

「餌をついばむ鳥」NGC 6745を撮像してみました

 こと座にあるNGC 6745という系外銀河をご存知でしょうか。でもハッブル宇宙望遠鏡(以下HSTと書きます)が写した「餌をついばむ鳥」といえば思い出す人もいるでしょうね(日本語での解説はAstroArts天文ニュースをご覧ください)。下の画像はHSTが写したものです。すごい画像ですね。本当に鳥の頭のように見えます。目の部分が銀河の中心部で、くちばしの先にある黄色い銀河は中心の銀河を突き抜けたもののようです(手前側をこすった感じでしょうか?)。
 っで、こんな画像を見せられるとすぐに自分でも撮ってみようと思う性格なので、最も条件の良い時間帯を狙って撮ってみました。

© 1996 NASA and The Hubble Heritage Team (STScI/AURA)

 20cmの望遠鏡に冷却CCDカメラを取り付けて焦点距離1300mmで1分間露出したのが下の画像です(1分露出を3枚撮像しコンポジットしています)。う~ん、かなり小さいですがそれなりに写っています。小さいながらも結構明るいですね。2000mmで撮ればもう少し良い画像が得られそうです。多くの銀河は楕円形や円形ですが、この銀河は小惑星を近くで撮った感じに見えますね。これはいったいなんだろうという感じです。私でなくてもハッブル宇宙望遠鏡で写してみたいと思うでしょう。

NGC 6745(こと座) 2005年8月27日に撮影。20cm F6.3 Sct。

 下はハッブル宇宙望遠鏡の画像に合わせて南北を逆にしました。突き抜けた銀河も極淡く写っています。
 ハッブルの画像を見た時に、これだけ活発に活動しているのならいずれ超新星が発見されてもいいのじゃないかと思いましたが、調べてみると1999年にすでに発見されていました。こちらで2枚の画像が見られます。16等級で観測されていたようです。2005年8月現在はもう暗くなって写っていませんね。下の画像には18.5等の恒星までは写っています。

 こんな小さな銀河を一生懸命写しているのは私と超新星捜索者くらいのものでしょうか?世界中のウェッブサイトを探してみましたが、あまり見つかりませんでした。まあ、貴重な画像と言うことでご覧いただければ幸いです。

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2004年12月20日

球状星団は不思議な天体です

 ちょうこくしつ座とくじら座の境界付近にある球状星団 NGC 288を写してみました。8等級とかなり明るいのにメシエは気づかなかったのかな?球状星団は眼視で眺めると一瞬大きな彗星のように見えてどきっとします。
 こんなに一箇所に恒星が集中しているのにぶつかり合わないのはなぜでしょうか。全ての恒星がバランスを保って静止しているわけはありません。複雑に運動しているはずなのです。不思議な天体です。
 もし地球が球状星団の中にあったら、たぶん夜はそうとう明るいでしょうね。明るくて天体観測なんかできないと思います。シリウスよりずっと明るい無数の恒星に囲まれているような世界でしょうか?

[NGC 288の画像] NGC 288
2004年12月11日 1分露出
0.20-m f/6.3 Schmidt-Cassegrain + CCD

【星雲星団ウォッチング―エリア別ガイドマップ】

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2004年10月15日

カラー合成に挑戦!こと座のM57惑星状星雲

 14日夜は透明度も良好でしたが、上空に寒気がやってきたのか、セーター1枚では結構寒かったです。 初めてLRGB合成なる技を使ってカラー画像を作成してみました。どうでしょうか。精度の高い追尾システムを持ってないので、わずか1分露出を10枚撮って合成しましたが、結構きれいな画像が得られました。レデューサを使わずに2000mmで撮像するともっと迫力のある画像になったでしょうね。


M57(こと座の惑星状星雲)
2004年10月14日
L 1分X3枚、R 1分X1枚、G 1分X3枚、B 1分X3枚をLRGB合成
総露出時間10分
CELESTRON C8(20cmシュミットカセグレン望遠鏡)
F6.3レデューサ 焦点距離 = 1260mm
冷却CCDカメラ BITRAN BT-10

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2004年10月06日

NGC 7139は白黒だと見栄えがしないなあ

 超新星2004etを写したついでに、すぐ近くにある惑星状星雲NGC 7139に望遠鏡を向けてみました。カタログには13等と書かれているのですが、とても13等には見えません。1分露出ではほとんど写らなかったので、試しに3分露出をかけてみました。よほど赤道儀の調子が良かったのか一発で成功(ちょっと追尾が甘いですが)。カラーだと結構綺麗な赤い星雲に写るようですが、白黒だと写真に水滴が落ちた感じであまり見栄えがしませんね。
 久しぶりに3分露出がきまったので何等星まで写っているのか測定してみました。16等級は明瞭に写っています。いつもの1分露出ではなかなか写らない17等級もよく写っています。そして、ノイズレベルに近く、どうにか天体と識別できるものは18等級です。20cmの望遠鏡でも3分露出が決まれば18等級が写ることがわかりました。
 現実には1分露出でさえ何度も写してやっと綺麗にガイドできているので、3分露出が成功する確率は大変低いです。次の課題はガイドシステムの導入ですが、宝くじでも当たらないと無理ですね。


NGC 7139 惑星状星雲(ケフェウス座)
2004年10月6日(月明り無し)
20cmシュミットカセグレン+F6.3レデューサ(1400mm相当)
BITRAN BT-10冷却CCDカメラ 3分間露出
 

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2004年06月21日

M20三裂星雲を撮ってみました

 午前4時、強い風の音で目が覚めました。
 台風6号は午前7時現在、965hpa 35m/sと強い勢力を保ったまま高知県の南海上に迫っていて、雨の量は比較的少ないのですが、風の音が途絶えることなく連続的に鳴っています。予報では高知県を直撃した後、北北東に進むようです。
 この記事を書いている間にも雨と風が強くなりました。時々突風が吹き荒れ、地響きのような音がします。金属片同士がぶつかり合うような音もし、外出するのは危険な雰囲気です。
 これから出勤時間です。全ての学校は休校になったようですが、会社は休みにならないのでしょうか?以前台風直撃のときに女子事務系社員だけ特別休暇になったことがあります(通勤途中で怪我をするといろいろと面倒なことになりますし.....。)。私は逆の立場なので、危険になるほど出社する義務があります。
 本社含め、営業店舗は停電が多発するでしょうからコンピュータが心配です。コンピュータのハードウェアが壊れても買い換えればいいのですが、データが吹き飛んだら私がクビになったくらいでは済みません。今日は早く出社してバックアップデータの確認をします。
 そんなことを書いている間にも雨と風が一層強くなりました。傘は何の役にも立ちそうに無い雰囲気です。剥がれた金属物が飛んできて怪我をしなければ良いのですが。

 下の画像は6月15日に撮ったM20三裂星雲です。夏の星雲は大きいものが多いですね。この星雲の北(上)に青く輝く星雲がくっついているのですが、画面からはみ出しています。90°回転させてRGB合成でカラーにすると美しいでしょうね。今度チャレンジしてみます。

M20 三裂星雲
1分間露出
CELESTRON C8 (f/6.3=1260mm)
BITRAN BT-10
 

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2004年05月26日

Windows 2000が不調です

 テレビが何年も前から壊れているので、パソコンでテレビを見たりCD-RやDVDに記録できるように、外付けのテレビキャプチャ装置を借りてきたのですが、これに添付のソフトを何種類かインストールした直後からNorton Internet Securityが正常に動作しなくなりました。全てをシャットアウトするのです。セキュリティレベルの変更をしようとしても、ボタンが表示されなかったり、ダブルクリックして強制的に表示させようとすると【ダブルクリックした項目を設定するための必要な権利がありません】などと表示されます。私のユーザ名はAdministratorsに設定しているはずと思って確認すると、なんとDebugger Usersになっていました。いつのまにこんな設定になったんだろうと思いながらAdministratorsに戻したのですが、ダメです。アンインストールして、テンポラリファイルを削除して、インストールしなおしてみましたが、4回くらいやってもダメです。何かのソフトがレジストリをぶっ壊した可能性があります。これは多分Windows 2000を初期化しないと直らないでしょうねえ。今はInternet Securityを一時的に無効にしてメールを受信し、その直後に有効にもどしているのですが、無効にした一瞬に不正侵入される可能性があります。初期化するか.....。とりあえずセキュリティ機能が充実しているルータを買うか.....。

M60とNGC4647
1分間露出
CELESTRON C8 (f/6.3=1260mm)
BITRAN BT-10

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2004年05月25日

風邪を引いているのに観測しました

 宇宙のパワーを全身に浴びて風邪を治そうと思い、久しぶりに観測をしました。6つの彗星を観測し、余った時間にいくつかの星雲を撮像してみました。しし座付近の星雲を適当に写していると、かっこいい星雲に出逢いました(下の画像)。NGC 5746です。おそらく渦巻き銀河でしょうが、横向いているのでUFOに見えます。銀河の縁に暗黒帯が鮮明に写っています。このしし座の方角は我々の銀河系(あまのがわ銀河とも言います)の天体が少ないので、その分、系外銀河(あまのがわ銀河の外側にある銀河)がたくさん写ります。このような銀河の一つ一つに地球人のような生命体がいてもなんら不思議ではありません。


NGC 5746
1分間露出
CELESTRON C8 (f/6.3=1260mm)
BITRAN BT-10

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2004年04月14日

RGBカラー分解撮像に挑戦してみました

 望遠鏡と冷却CCDを接続するためのリングを切断したので、フィルターボックスを間に挿入しても1400mmでピントが合うようになりました。早速M3球状星団(りょうけん座、うしかい座、かみのけ座の境界付近にあります)を教材に、RGB分解撮像してカラー画像を作ってみました。赤フィルターで30秒露出を2枚、緑フィルターで60秒露出を3枚、青フィルターで60秒露出を3枚撮像し、各色ごとにコンポジットして、あとは見た目でコントラスト調整などしてカラー画像として合成しました。本当はどんな色をしているのかわからないのでイメージで色調を整えています。画像処理しない場合は中心部が少し青みを帯びてて、周辺の星は黄色っぽい色になって全体的に美しいかったのですが、かなり暗くなるので画像処理して明るくしてみました。やはり全体的に白っぽくなってしまいました。でも白黒よりは美しいですか?

M3(球状星団)
RGB分解撮像による合成
R=30s X 2, G=60s X 3, B=60s X 3
20cm f/6.3(1240mm) + BITRAN BT-10

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2004年02月19日

M78星雲の近くに新しい星雲が発見されました

 ウルトラマンの故郷として覚えている人も多い、オリオン座のM78星雲のすぐ近くに新しい星雲が現れたことはもうご存知の方も多いと思いますが、近いうちに消えてしまう可能性もあるので急いで撮像してきました。この位置には赤外線を放射する天体が知られていたということなので、何らかの原因でこの天体またはごく周囲にある天体(物質)から可視光が放射されるようになり、周囲にあった星雲が浮かび上がったと想像しています。
 画像1の左上の白い物はM78星雲で、右下の矢印の先がその星雲です。光線元の明るさが変化しているので星雲の形は今後も変化するでしょう。写真2はもっと詳しく知りたかったので2000mmで撮像したものです。ハッブルの変光星雲に似ていますね。

(画像1) M78の近くに現れた新しい星雲
2004年2月18日 21時9分
1分露出×3枚
20cm f/6.3(1240mm) + 冷却CCD


(画像2) M78の近くに現れた新しい星雲
2004年2月18日 22時40分
1分露出×5枚
20cm f/10(2000mm) + 冷却CCD

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