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2009年11月24日

ハッブルの変光星雲をカラーで撮ってみました

 11月17日にはいっかくじゅう座の特異変光星の話をしましたが、今日もいっかくじゅう座にある天体です。ハッブルの変光星雲の名前がついている反射星雲です。この天体は濃いガスの集まりですが、その形が微妙に変化することから、変光星雲といわれています。
 変光星雲と呼ばれている天体はそんなに多くはないと思います。おうし座にあるハインドの変光星雲は良く知られていますね。あとは、2004年2月19日に書いたM78星雲の南に突然現れた変光星雲などがあります。そういえば、この変光星雲、今はどうなったのでしょうか?あれ以来撮影していませんが....。
 変光星雲は適当な間隔で観測して、その変化の様子を眺めるのも楽しそうですね。っと思っていたら、海外のサイトですが、ハッブルの変光星雲を167日間に渡って撮影し、アニメーションを作成したサイトがありました。このアニメーションを見ていると、下にある恒星(いっかくじゅう座R星)からガスが噴出して変化しているように見えますが、これだけの巨大な星雲が軽快に形を変えることはありえないので、やはりR星の明るさが変化することで周辺の星雲の見え方が変わるというのが正しいのでしょう。
 200mmの望遠レンズで撮影すると彗星に見えます(2002年2月14日のひとりごと)。


NGC 2261 ハッブルの変光星雲

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2009年11月10日

エスキモー星雲をLRGB合成してみました

 このところ芸西天文学習館(芸西天文台)で撮像した画像をカラー合成しています。芸西天文台にある観測用の冷却CCDカメラは白黒です。これは観測目的に応じて適切なフィルターを装着して撮像しなければならないので、色フィルターの付いていない白黒のカメラを用いるのです。
 この白黒カメラを使ってカラーの天体写真を作ってみました。光の3原色である、赤色(R)、緑色(G)、青色(B)を別々に撮るのです。まず、冷却CCDカメラに赤色だけ通すRフィルターを装着して白黒で撮像します。次に緑色だけ通すGフィルターを装着して白黒で.....。というふうに色別に3枚の白黒画像を撮像します。これをコンピュータを使って合成すると、あら不思議。カラーの画像が得られるのです。これが3色分解撮像とか、RGBカラー合成とかそれを応用したLRGBカラー合成という技術です。
 言えば簡単ですが、なかなか綺麗に作成するのは経験や工夫が必要です。
 下に芸西天文台の70cm反射望遠鏡で3色分解撮像したNGC 2392 エスキモー星雲の画像を掲載します。
 普通に合成しても巨大な真っ白い光の玉になってしまうので、いろいろ画像処理してイメージに近づけるわけです。画像処理のやりかたによっては青っぽい天体になりますし、また緑っぽい天体になったり、また紫っぽくなることもあります。画像処理しているうちに、「色ってなんだろう?」なんて、改めて深く考えてしまいます。
 ここに掲載したエスキモー星雲は、けっしてむちゃくちゃな色ではありませんが、私のイメージがある程度反映されています。ですから、他の天文家が撮像した(カラー合成した)エスキモー星雲の色とは若干違いがあるのはそのような理由によるものです。大望遠鏡は大気や筒内気流の影響を大きくうけて、なかなか分解能の高い画像が得られないのですが、この日は比較的良好な画像が得られました。


NGC 2392 エスキモー星雲
芸西天文台 70cm反射望遠鏡で撮像

   

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2009年11月01日

天体画像もお化粧しだい

 芸西天文学習館(芸西天文台)で撮像した銀河や星雲の画像をウェッブページで公開していこうと思い、画像処理の練習をしています。
 画像にはいろいろ余計な光が入り込んでいるので除去したり、トリミングしたりしないといけませんが、まずまずの画像が得られました。
 芸西天文学習館に新しい望遠鏡が入った直後に撮像したM51(子持ち銀河)の画像です。
 冷却CCDカメラは白黒なので、カラー画像を得るためには、R(赤)、G(緑)、B(青)のフィルターを装着して、色別に白黒で撮像します。それを画像処理ソフトを使って合成し、カラー画像を得るんです。これがなかなか奥が深いんです。下手にやると画像2のようになってしまいますので、ある程度の練習や研究が必要です。
 画像2は2008年に天界誌に掲載したものです。”テスト撮像”という但し書きで掲載したものですが、かなり下手な画像処理です(当時としてはかなりがんばってやったのですが)。画像1はちょっと腕を磨いて、今日やり直したものです。
 画像1と画像2の元画像が同じものとは思えないでしょう。
 天体画像もお化粧次第でかなり変わるものなのです(笑)。


(画像1) 画像処理をやり直したもの



(画像2) 2008年に天界誌に掲載したもの

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2005年09月01日

「餌をついばむ鳥」NGC 6745を撮像してみました

 こと座にあるNGC 6745という系外銀河をご存知でしょうか。でもハッブル宇宙望遠鏡(以下HSTと書きます)が写した「餌をついばむ鳥」といえば思い出す人もいるでしょうね(日本語での解説はAstroArts天文ニュースをご覧ください)。下の画像はHSTが写したものです。すごい画像ですね。本当に鳥の頭のように見えます。目の部分が銀河の中心部で、くちばしの先にある黄色い銀河は中心の銀河を突き抜けたもののようです(手前側をこすった感じでしょうか?)。
 っで、こんな画像を見せられるとすぐに自分でも撮ってみようと思う性格なので、最も条件の良い時間帯を狙って撮ってみました。

© 1996 NASA and The Hubble Heritage Team (STScI/AURA)

 20cmの望遠鏡に冷却CCDカメラを取り付けて焦点距離1300mmで1分間露出したのが下の画像です(1分露出を3枚撮像しコンポジットしています)。う~ん、かなり小さいですがそれなりに写っています。小さいながらも結構明るいですね。2000mmで撮ればもう少し良い画像が得られそうです。多くの銀河は楕円形や円形ですが、この銀河は小惑星を近くで撮った感じに見えますね。これはいったいなんだろうという感じです。私でなくてもハッブル宇宙望遠鏡で写してみたいと思うでしょう。

NGC 6745(こと座) 2005年8月27日に撮影。20cm F6.3 Sct。

 下はハッブル宇宙望遠鏡の画像に合わせて南北を逆にしました。突き抜けた銀河も極淡く写っています。
 ハッブルの画像を見た時に、これだけ活発に活動しているのならいずれ超新星が発見されてもいいのじゃないかと思いましたが、調べてみると1999年にすでに発見されていました。こちらで2枚の画像が見られます。16等級で観測されていたようです。2005年8月現在はもう暗くなって写っていませんね。下の画像には18.5等の恒星までは写っています。

 こんな小さな銀河を一生懸命写しているのは私と超新星捜索者くらいのものでしょうか?世界中のウェッブサイトを探してみましたが、あまり見つかりませんでした。まあ、貴重な画像と言うことでご覧いただければ幸いです。

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2004年12月20日

球状星団は不思議な天体です

 ちょうこくしつ座とくじら座の境界付近にある球状星団 NGC 288を写してみました。8等級とかなり明るいのにメシエは気づかなかったのかな?球状星団は眼視で眺めると一瞬大きな彗星のように見えてどきっとします。
 こんなに一箇所に恒星が集中しているのにぶつかり合わないのはなぜでしょうか。全ての恒星がバランスを保って静止しているわけはありません。複雑に運動しているはずなのです。不思議な天体です。
 もし地球が球状星団の中にあったら、たぶん夜はそうとう明るいでしょうね。明るくて天体観測なんかできないと思います。シリウスよりずっと明るい無数の恒星に囲まれているような世界でしょうか?

[NGC 288の画像] NGC 288
2004年12月11日 1分露出
0.20-m f/6.3 Schmidt-Cassegrain + CCD

【星雲星団ウォッチング―エリア別ガイドマップ】

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2004年10月15日

カラー合成に挑戦!こと座のM57惑星状星雲

 14日夜は透明度も良好でしたが、上空に寒気がやってきたのか、セーター1枚では結構寒かったです。 初めてLRGB合成なる技を使ってカラー画像を作成してみました。どうでしょうか。精度の高い追尾システムを持ってないので、わずか1分露出を10枚撮って合成しましたが、結構きれいな画像が得られました。レデューサを使わずに2000mmで撮像するともっと迫力のある画像になったでしょうね。


M57(こと座の惑星状星雲)
2004年10月14日
L 1分X3枚、R 1分X1枚、G 1分X3枚、B 1分X3枚をLRGB合成
総露出時間10分
CELESTRON C8(20cmシュミットカセグレン望遠鏡)
F6.3レデューサ 焦点距離 = 1260mm
冷却CCDカメラ BITRAN BT-10

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2004年10月06日

NGC 7139は白黒だと見栄えがしないなあ

 超新星2004etを写したついでに、すぐ近くにある惑星状星雲NGC 7139に望遠鏡を向けてみました。カタログには13等と書かれているのですが、とても13等には見えません。1分露出ではほとんど写らなかったので、試しに3分露出をかけてみました。よほど赤道儀の調子が良かったのか一発で成功(ちょっと追尾が甘いですが)。カラーだと結構綺麗な赤い星雲に写るようですが、白黒だと写真に水滴が落ちた感じであまり見栄えがしませんね。
 久しぶりに3分露出がきまったので何等星まで写っているのか測定してみました。16等級は明瞭に写っています。いつもの1分露出ではなかなか写らない17等級もよく写っています。そして、ノイズレベルに近く、どうにか天体と識別できるものは18等級です。20cmの望遠鏡でも3分露出が決まれば18等級が写ることがわかりました。
 現実には1分露出でさえ何度も写してやっと綺麗にガイドできているので、3分露出が成功する確率は大変低いです。次の課題はガイドシステムの導入ですが、宝くじでも当たらないと無理ですね。


NGC 7139 惑星状星雲(ケフェウス座)
2004年10月6日(月明り無し)
20cmシュミットカセグレン+F6.3レデューサ(1400mm相当)
BITRAN BT-10冷却CCDカメラ 3分間露出
 

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2004年06月21日

M20三裂星雲を撮ってみました

 午前4時、強い風の音で目が覚めました。
 台風6号は午前7時現在、965hpa 35m/sと強い勢力を保ったまま高知県の南海上に迫っていて、雨の量は比較的少ないのですが、風の音が途絶えることなく連続的に鳴っています。予報では高知県を直撃した後、北北東に進むようです。
 この記事を書いている間にも雨と風が強くなりました。時々突風が吹き荒れ、地響きのような音がします。金属片同士がぶつかり合うような音もし、外出するのは危険な雰囲気です。
 これから出勤時間です。全ての学校は休校になったようですが、会社は休みにならないのでしょうか?以前台風直撃のときに女子事務系社員だけ特別休暇になったことがあります(通勤途中で怪我をするといろいろと面倒なことになりますし.....。)。私は逆の立場なので、危険になるほど出社する義務があります。
 本社含め、営業店舗は停電が多発するでしょうからコンピュータが心配です。コンピュータのハードウェアが壊れても買い換えればいいのですが、データが吹き飛んだら私がクビになったくらいでは済みません。今日は早く出社してバックアップデータの確認をします。
 そんなことを書いている間にも雨と風が一層強くなりました。傘は何の役にも立ちそうに無い雰囲気です。剥がれた金属物が飛んできて怪我をしなければ良いのですが。

 下の画像は6月15日に撮ったM20三裂星雲です。夏の星雲は大きいものが多いですね。この星雲の北(上)に青く輝く星雲がくっついているのですが、画面からはみ出しています。90°回転させてRGB合成でカラーにすると美しいでしょうね。今度チャレンジしてみます。

M20 三裂星雲
1分間露出
CELESTRON C8 (f/6.3=1260mm)
BITRAN BT-10
 

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2004年05月26日

Windows 2000が不調です

 テレビが何年も前から壊れているので、パソコンでテレビを見たりCD-RやDVDに記録できるように、外付けのテレビキャプチャ装置を借りてきたのですが、これに添付のソフトを何種類かインストールした直後からNorton Internet Securityが正常に動作しなくなりました。全てをシャットアウトするのです。セキュリティレベルの変更をしようとしても、ボタンが表示されなかったり、ダブルクリックして強制的に表示させようとすると【ダブルクリックした項目を設定するための必要な権利がありません】などと表示されます。私のユーザ名はAdministratorsに設定しているはずと思って確認すると、なんとDebugger Usersになっていました。いつのまにこんな設定になったんだろうと思いながらAdministratorsに戻したのですが、ダメです。アンインストールして、テンポラリファイルを削除して、インストールしなおしてみましたが、4回くらいやってもダメです。何かのソフトがレジストリをぶっ壊した可能性があります。これは多分Windows 2000を初期化しないと直らないでしょうねえ。今はInternet Securityを一時的に無効にしてメールを受信し、その直後に有効にもどしているのですが、無効にした一瞬に不正侵入される可能性があります。初期化するか.....。とりあえずセキュリティ機能が充実しているルータを買うか.....。

M60とNGC4647
1分間露出
CELESTRON C8 (f/6.3=1260mm)
BITRAN BT-10

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2004年05月25日

風邪を引いているのに観測しました

 宇宙のパワーを全身に浴びて風邪を治そうと思い、久しぶりに観測をしました。6つの彗星を観測し、余った時間にいくつかの星雲を撮像してみました。しし座付近の星雲を適当に写していると、かっこいい星雲に出逢いました(下の画像)。NGC 5746です。おそらく渦巻き銀河でしょうが、横向いているのでUFOに見えます。銀河の縁に暗黒帯が鮮明に写っています。このしし座の方角は我々の銀河系(あまのがわ銀河とも言います)の天体が少ないので、その分、系外銀河(あまのがわ銀河の外側にある銀河)がたくさん写ります。このような銀河の一つ一つに地球人のような生命体がいてもなんら不思議ではありません。


NGC 5746
1分間露出
CELESTRON C8 (f/6.3=1260mm)
BITRAN BT-10

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2004年04月14日

RGBカラー分解撮像に挑戦してみました

 望遠鏡と冷却CCDを接続するためのリングを切断したので、フィルターボックスを間に挿入しても1400mmでピントが合うようになりました。早速M3球状星団(りょうけん座、うしかい座、かみのけ座の境界付近にあります)を教材に、RGB分解撮像してカラー画像を作ってみました。赤フィルターで30秒露出を2枚、緑フィルターで60秒露出を3枚、青フィルターで60秒露出を3枚撮像し、各色ごとにコンポジットして、あとは見た目でコントラスト調整などしてカラー画像として合成しました。本当はどんな色をしているのかわからないのでイメージで色調を整えています。画像処理しない場合は中心部が少し青みを帯びてて、周辺の星は黄色っぽい色になって全体的に美しいかったのですが、かなり暗くなるので画像処理して明るくしてみました。やはり全体的に白っぽくなってしまいました。でも白黒よりは美しいですか?

M3(球状星団)
RGB分解撮像による合成
R=30s X 2, G=60s X 3, B=60s X 3
20cm f/6.3(1240mm) + BITRAN BT-10

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2004年02月19日

M78星雲の近くに新しい星雲が発見されました

 ウルトラマンの故郷として覚えている人も多い、オリオン座のM78星雲のすぐ近くに新しい星雲が現れたことはもうご存知の方も多いと思いますが、近いうちに消えてしまう可能性もあるので急いで撮像してきました。この位置には赤外線を放射する天体が知られていたということなので、何らかの原因でこの天体またはごく周囲にある天体(物質)から可視光が放射されるようになり、周囲にあった星雲が浮かび上がったと想像しています。
 画像1の左上の白い物はM78星雲で、右下の矢印の先がその星雲です。光線元の明るさが変化しているので星雲の形は今後も変化するでしょう。写真2はもっと詳しく知りたかったので2000mmで撮像したものです。ハッブルの変光星雲に似ていますね。

(画像1) M78の近くに現れた新しい星雲
2004年2月18日 21時9分
1分露出×3枚
20cm f/6.3(1240mm) + 冷却CCD


(画像2) M78の近くに現れた新しい星雲
2004年2月18日 22時40分
1分露出×5枚
20cm f/10(2000mm) + 冷却CCD

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