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2007年12月01日

彗星は大人の味?

 11月18日(日曜日)は芸西天文台の「秋の天文教室」が開かれました。私はちょっと遅刻して駆けつけたんですが、すでに関勉講師が壇上でお話をされていました。明るいうちは私の出番は無いので、今のうちに望遠鏡の準備をしておこうとドームに行くと、知らない人が川添講師に案内されながらデジカメでドームの写真を撮っていました。関講師のお話を聞かずに外でウロウロしているなんて只者ではないはず。それに、どこかで見かけたような.....。
 ドームも開いて望遠鏡の電源も入っているようですし、隣の観測小屋の屋根もすでに開いているのでさらにやることがなく、学習館に帰りました。
 村岡健治講師から「遅い!!」なんて言われて、へこへこ謝っていたら、突然後ろから川添講師の声が。
 「紹介します。石垣島天文台の宮地先生です」
あ゛~~~っ、そうでした。どこかで見かけたようなと思っていたら...。実は関先生から宮地先生が帰郷されることを早い時期に聞いていたのでした。しかし、私は一般公開の時間に合わせて来てくださるとは思ってなかったので、記憶から半分消えてたんです。
 関講師のお話が一旦終わると、続いて宮地先生の紹介と先生のお話がありました。宮地先生は高知県の出身で、現在は国立天文台の石垣島天文台副所長をされています。
 今年、関講師が芸西天文台で発見した小惑星に「むりかぶし」と命名したのですが、この名は石垣島天文台の望遠鏡の愛称から付けたものなんです(詳しくは報道各社のページをご覧ください)。
 このようなきっかけもあり、今回の芸西訪問が実現したわけです。
 下の画像は宮地先生がお話をされているところです。


 学習館にはパソコンの画像やスライドが投影できる大型のスクリーンも設置されています。曇りの日やまだ明るい時間帯はこれに投影して天文解説を行います。
 今回の予定されていたテーマは「しし座流星群が極大」だったのですが、10月に突然明るくなったホームズ彗星が依然異常な明るさを保っているので、その話題が盛り上がりました。画像は川添講師が撮像したホームズ彗星を投影してお話をされているところです。
 このように芸西天文学習館では突然起きた天文現象に即座に対応し、その日一番オイシイ話題を解説しています。多くのプラネタリウムではあらかじめ作成された教材を放映するだけで、突然の天文現象には対応できないのですが、芸西は現役の観測者がナマ解説しているので、本当に生ナマしいです。芸西天文学習館の特徴のひとつです。


 暗くなると望遠鏡で観望します。ここからが私のお仕事なんですが、この日はなんと、宮地先生が脚立に昇って直々に子供たちに解説してくださいました。左が宮地先生。真ん中が将来の天文学者?右はママ。


 この夜は雲の合間を見ながら月の観望を行いました。半月だったのでクレータが美しく見られました。
 また話題のホームズ彗星も観望しました。最初20cm F12の屈折望遠鏡で見てもらったんですが、月や惑星に比べて淡いのでみんなの反応は鈍かったです。そこで10cm程度のファインダーでも見てもらったところ、小さいながらも濃く見えるのでこれが一番ウケが良かったです(笑)。お子様よりママやパパの方が良い反応でした。彗星は大人の味かな?
  

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2007年08月11日

塩塚高原は大荒れでした

 ペルセウス座流星群ということで塩塚高原展望台に遠征しました。
 高知県側は風もなく透明度の高い真っ青な空だったので絶好の観測日和と思っていたんですが、山頂に到着すると驚きました。まるで台風のような強風が吹き荒れて、撮影どころではありません。望遠鏡が倒れそうな雰囲気でした。そこで、私は自分の望遠鏡を組み立てることもなく、眼視観測派の女性メンバーの望遠鏡を乗っ取って(笑)、久しぶりに眼視観測を楽しみました。この女性メンバーの望遠鏡は私のと同じなんですが、すっごい広視野で高性能な接眼レンズ(これだけで何万円もするはず)を付けているので眼視観測が楽しいんです。でも見ているうちに光軸がかなりずれていることに気づきました。
私 「この望遠鏡、光軸がかなり狂ってるよ」
Iちゃん 「はい、前回の観測会の時にも言われたんですが....」
私 「だれに?」
Iちゃん 「ミラさん」←私のこと
私 「あれ。そうだった?」
っとぜんぜん覚えてない私。
そこで、光軸調整講座開始~~~~!
私のと同じ望遠鏡(20cmのシュミットカセグレン望遠鏡)なので簡単です。よくシュミットカセグレンの光軸調整は非常に難しいから素人はやらないほうが良いなんて言われますが、そんなこともないです。
慎重に時間をかけて、いろいろ説明しながら完全に合わせました。
二重星などを導入して見てもらったんですが、「こんなに綺麗に分離して見えるんですね~!!それに色がすごく綺麗!!」と喜んでくれました。高性能な接眼レンズの真価が発揮できるようになったのでますます楽しみが増えたようです。
 さて、本命のペルセウス座流星群ですが早い時間にはほとんど流れなかったんですが、2時ころになると10分に1個くらいのペースで見られました。ただ、風が強すぎたのでみんな望遠鏡を片付けて車の中で見上げていたので、実際にはもう少し流れたはずです。しかし、期待したほどは流れませんでした。本当は明け方にかけて流れた可能性はあるんですが、3時ころから雲が広がってきて観測は困難になりました。
 風は一晩中吹き続けて朝まで止むことはありませんでした。山を降りると風は弱まり、高知県側に移動するとまったく風は吹いておらず、真っ青い空と穏やかな天気がありました。塩塚高原は風の通り道になっていたようです。

塩塚高原展望台にて

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2006年10月25日

塩塚高原展望台観測会(4)

 10月21日の塩塚高原展望台で観測した彗星は73P/Schwassmann-Wachmann 3彗星4P/Faye彗星の2つとなりました。P/2006 T1 (Levy) も撮っていたんですが、うす雲の影響で画質が悪かったので保存しませんでした。寒いし、風は強いし、なにより眠かったのでこれ以上がんばらずに車に入って寝てしまいました。車の中は温かいのかと思ったらここも寒くて、毛布に包まってもまだ寒かったです。体がまだ冬タイプにモデルチェンジしていないようです。
 寒くてあまり眠れないので、時々窓から外を見ていましたが、薄雲の多くなった空を流れ星が飛んでいました。後からわかったことですが、このころ最大の流星群となっていたようです。
 星がほとんど見えなくなるほど明るくなってから車から出ると、「眠れましたか?」とK村氏の声が。風の中寝ずにがんばっていたようです。
 朝日が昇るところを展望台から撮影しました。山の間に見えているのは雲海です。雲海とはよく言ったもので、文字のごとく海の潮が山肌を洗い流しながら押し寄せてくるようです。
 日が昇ると温かくなったので圧手のセーターを脱いで、来た時のスーツに着替えました。星仲間のK村氏も職場から来たようで、ネクタイ姿のコンピュータ業界人2人が山の上で朝日を浴びている姿は奇妙でした(笑)。先に帰る2人に「我々はこれからちょっと打ち合わせをしますので.....」と冗談を言いながら見送りました。

観測を終えて迎えた日の出と雲海


展望台から見た北方向の雲海

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2006年10月24日

塩塚高原展望台観測会(3)

 深夜になると気温が8度まで下がり、その上風が少し強くなってきて寒くなりました。毛布を巻いて座っているとそんなに寒くは無いんですが、補正板の曇りを取るために立ち上がると寒いです。極淡い雲も出てきたりしてちょっと車の中で休みたいなと思いながらがんばりました。眠くなってくると歩き回って他の人の望遠鏡を覗いてみたり、雑談しながらオリオン座流星群を眺めたりしました。
 仮眠をとる前に1枚系外銀河を撮像してみました。おおいぬ座の前足の付近にあるNGC 2207です。2つの系外銀河が衝突しているところです。どうもオリオン座付近は追尾がうまくいきません。2003年9月28日に撮像したときの画像も追尾が甘いですが、今回も追尾が甘いです。20枚くらい写して最も良いもの3枚をコンポジットしましたが、いまひとつです。
 ハッブル宇宙望遠鏡が写したNGC 2207はHubbleSiteで見られます。

NGC 2207とIC2163(おおいぬ座の衝突銀河)
2006年10月22日3時撮影
1分露出を3枚コンポジット
0.20-m f/6.3 Schmidt-Cassegrain + BT-10

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2006年10月23日

塩塚高原展望台観測会(2)

 いつも彗星ばかり狙っているので、遠征の時くらいは観賞用画像を撮ろうと思ってもう一枚撮ってみました。ぎょしゃ座にある散開星団M36です。散開星団の多くは広く広がっているので画像からはみ出すため撮像することは無いのですが、M36は狭い範囲に集まっているのでほぼ前全景を写すことができました。いちおうLRGBのカラー合成ですが、やりかたがまずいのかほとんど白黒画像と変わりませんね。星に多少の色が付くかと思っていたんですが期待はずれでした。

M36(ぎょしゃ座の散開星団)
2006年10月22日2時撮影 LRGB合成カラー
L画像2枚、R画像1枚、G画像1枚、B画像1枚
合計露出時間5分
0.20-m f/6.3 Schmidt-Cassegrain + BT-10

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2006年10月22日

塩塚高原展望台観測会(1)

 21日(土曜日)の18時に仕事が終わったあと、スーツ姿のまま塩塚高原展望台に観測に行ってきました。20時に到着すると他のメンバー4人はすでに望遠鏡を組み立て撮影中でした。他にも3台の車がありましたが、そちらは他のグループで、やはり天体撮影を行っていたようです。
 他のメンバーの望遠鏡が西の空低空を向いているので覗いてみるとなにやら彗星像が...。西の空に回ってきたSWAN彗星(C/2006 M4 (SWAN))でした。多少透明度が悪かったのですが、白くぼ~っとした姿が見られました。早い時間帯に見られるので子供たちの願望会の良い対象でしょう。
 流星が非常にたくさん流れました。私は冷却CCDカメラで撮像していたのでパソコンばかり見ていたのですが、それでも時々星空を見上げると流れていたので、かなりたくさん流れていたはずです。私でも30個くらいは見ているので、デジカメで撮影していた仲間は少なくても100個は見ているはずです。輻射点を追ってみるとオリオン座付近でした。オリオン座流星群だろうなと思いながら観望したのですが、帰ってきてから受信したメールでは、「輻射点はいっかくじゅう座にあり、......」と新しい流星群の可能性が書かれていました。大昔にこの付近を彗星が通過していたのかもしれませんね。
 いつもは彗星の観測がメインなんですが、今回の撮影で最も時間を使ったのはM1(かに星雲)です。ウェッブページに少しはカラーの美しい画像を飾りたかったからです。CCDが白黒なので、3色(赤、緑、青)のフィルターをつけてそれぞれ別々に撮像します。それをコンピュータ上で3色合成してカラー画像を得るわけです。基本になる白黒画像を3枚撮像し、赤色は良く写るので1枚、緑は少し感度が低いので4枚、青色はきわめて感度が低いので8枚撮像しました。1枚あたり1分露出ですが、追尾精度が悪いので何度も取り直し、結局1時間かかってしまいました。下にそれらを合成し作成したカラーのM1を掲載します。それなりに美しいのですが、反省点は多々あります。
(つづく)



M1(かに星雲・超新星爆発の残骸)
2006年10月21日撮影 LRGB合成カラー
L画像3枚、R画像1枚、G画像4枚、B画像8枚
合計露出時間16分
0.20-m f/6.3 Schmidt-Cassegrain + BT-10

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