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2008年02月04日

発見されたばかりのChen-Gao彗星

 2月3日(日曜日)の朝『NEOCPに彗星状の天体が掲載されています。』というメールが飛び込んできました。確認すると『XM08AA [2008 Feb. 02.6 UT. R.A. = 23 11.5, Decl. = +62 11, V = 17.0] Updated Feb. 2.93 UT [1nighter]』という、日本時間で3日に日が変わって間もない時間に撮像された画像から検出された未確認の移動天体でした。早くもその画像がウェッブページで公開されていて、間違いなく彗星とわかるものでした。
 17等級だと私の機材でもぎりぎり写る明るさです。精密位置データがまだ公開されていなかったのですが、メールで届いた概算の位置情報を元に探してみようと思って準備していました。外出先から帰ってくると13時32分に国際天文学連合から『IAUC 8915: C/2008 C1 [29577-2008/12-S1]』というメールが届いていました。COMET C/2008 C1 (CHEN-GAO)は今朝入ってきたXM08AAだということは直感でわかりました。彗星名はチン・ガオ彗星と読むのでしょうか?
 今回は自分で軌道計算してみました。まだ観測期間が24時間に足りないので一般軌道はまともに計算できませんでした。そこで、離心率を1.0に仮定した暫定放物線軌道はすぐに計算できたのでとりあえずこれで追跡することにしました。彗星の位置は北の空のケフェウス座です。私の観測地からは高知市の明かりと土佐市の明かりの両方が合わさってかなり明るい位置になります。17等級だったら写らないかもしれないと思いましたが、発見者は200mmの望遠レンズにデジカメで撮った画像から発見しているのです。もしかしたら明るいのではないかと期待して出かけることにしました。

C/2008 C1 (Chen-Gao)
2008年2月3日19時30分頃~20時40分頃

 上の画像の中央から左(東)方向に移動している拡散した天体が今回発見された彗星です。
 決して明るくは無いのですが、ぼ~っとコマが写っているので、全光度を測定すれば結構明るいのかもしれないと思いながら1時間以上かけて10枚撮像しました。途中雲が出てきたので淡くなったり撮影を休んだりしたので綺麗なアニメーション画像にはなっていません。
 これらの画像から彗星の精密位置を測定し国際天文学連合の機関である小惑星センターに送りました。この報告は早速今朝発行のMPEC 2008-C21で公表されました。各行の右端の3文字が国際天文台コードになっているのですが、その中のD70というのが私のことです。少し下へスクロールするとObserver details:ってところにちゃんと私の名前が出ているでしょ。自分の観測データが掲載されたMPECを見るのって結構楽しみだったりするんですよ(笑)。

 彗星や小惑星はこのように移動するのが特徴です。
 現在の地球からの距離は約1.4AU=2億1千万キロメートルで、光の速度で11分40秒程度の位置にあります。ちなみに、周囲に写っている星の多くは50光年より遠いものと思います。つまり、彗星より少なくとも3万倍遠い位置にあるんですよ。さらに良く調べると、極めて小さな銀河も写っています。これらはおそらく数千万光年とか、1億光年とか、物によってはさらに遠くにあります。
 たった1枚の画像に数千万年前の姿や50年前の姿、11分前の姿を同時に写しているのです。「この宇宙の姿はいったいいつの姿を見ているのだろう」なんてあまり深く考えていると頭が混乱してくるので注意してください。
 まあ、私などはこのように時代の入り混じった光をいっぺんに撮像してその中から位置を測定したり、新天体がないか探したり、明るさが変わってないか調べたり、形が変わってないか調べたり、怪しいものは写ってないか調べたりしているわけです。
 宇宙にはいろんなものがあり、それぞれが何らかの変化をともなっているので、調べれば調べるほど興味が沸いてきます。

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2007年11月24日

満月下のホームズ彗星

 今夜は雲が全く無く気温も比較的高めで風もほとんど無かったのですが、残念ながら満月で、カシオペア座のε星(W型の右上の星=3.3等)すら見づらいほど空が明るかったです。
 まずは、アウトバースト(爆発現象)を起こした後、大きく拡散しつつあるホームズ彗星を観測しました。
 とりあえず双眼鏡でどんな姿になっているのか確認しようとしました。ペルセウス座α星(1.8等)のすぐ横にあるはずなので楽勝のはずでした。ところが、無い。周辺も探し回ったんですが、無い。
 次に望遠鏡の背中に乗っている小さなファインダーで眺めようとしましたがが、やはり無い。先週の18日には芸西天文台で散々観測したのでその姿は明瞭に覚えています。そのときのイメージを思い出しながらもう一度双眼鏡で探しましたが、やはり無い。
 それならばと、主砲(20cmシュミットカセグレン望遠鏡)を組み立て、冷却CCDカメラを装着。これでコンピュータの画面にバーン!と写るはずです。どきどきしながらCCDからのデータがコンピュータに送られてくるのを待ちました。前回よりさらに大きく拡散した彗星の姿がバーンと画面に......。ありゃ?恒星がたくさん写っているだけで、巨大な彗星の姿はどこにもありません。位置を間違えたかなと確認しても合っています。あんな大きな彗星が突然消えるはずも無く、消えたにしてもなにか残骸のようなものが残っているはずです。画面を丁寧に眺めていると.....、あった。なにかぼ~~っとした物体が。まさかこの小さく貧弱な光があの彗星なのか?
 家に帰って3枚の画像をアニメーションしてみるとその貧弱な光芒は西の方向にゆっくり移動していました。位置を精密に測定して軌道を計算してみるとホームズ彗星に間違いありません。どうも大きなコマの部分は月明かりに埋もれているようです。または画面全体が彗星のコマで覆われているのでしょうか?月が小さくなるのを待って再度観測してみようと思います。
 このホームズ彗星は本来は18等級で、アマチュアの機材では撮像すら困難なほど暗かったのですが、突然爆発現象が起き40万倍に明るくなっているものです。この後太陽(地球)から離れていきますが、8年後にまた戻ってきます。しかしその時には元の非常に暗い彗星の姿に戻っていて、肉眼や双眼鏡で観望することは無理でしょう。楽しむなら今のうちですので今度月が小さくなったらぜひ双眼鏡や望遠鏡で眺めてみてください。白く透き通っているので宇宙にぽっかり浮かぶ巨大なクラゲという印象です。

 下の画像は満月下の画像です。中央にあるぼ~っとしたものが彗星の核です。巨大な彗星のコマは画像の外まで大きく広がっていると考えられます。画像の中のミミズが這ったような黒いものは、CCDを冷やしすぎて前面ガラスに付着した水滴の跡と汚れですので気にしないでください。

  

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2006年07月29日

177P/Barnard 2彗星の初観測

 やっと遅い梅雨明け宣言が出されました。徹夜観測のために温存している2日間の平日休暇を使って、いつもの仁淀川河口上流の堤防で久しぶりに朝まで観測しました。
 望遠鏡を組み立てたのは21時過ぎだったのですが、暑くて汗が出ました。真冬は生きる気力が失せてしまうほどの寒さ(大げさじゃないですよ)で本当に大変なんですが、その寒さを思い出そうとしても思い出せませんでした。
 最初に、117年ぶりに帰ってきた177P/Barnard 2彗星を望遠鏡で見てみようと探しましたが、まったくどこにあるのかわかりませんでした。眼視観測者は9等台で報告しているの見えなくは無いと思うのですが、この場所と私の目では判別できません。
 しかし、CCDでは簡単に写りました。彗星観測日誌 177P/Barnard 2の7月27日をご覧ください。
 C/2004 B1 (LINEAR)は1年7ヶ月ぶりの観測です。5月に最大光度に達していたはずですが、その時は観測できませんでした。この彗星を最初に観測したのは2004年10月16日なので、観測期間が2年に達しそうです。もう少し明るくなって長い尾を引くのかと思っていたんですが、ちょっと残念でした。画像は彗星観測日誌 C/2004 B1 (LINEAR)をご覧ください。
 5月上旬に盛り上がった73P/Schwassmann-Wachmann 3彗星はC核が彗星らしい雄大な尾を引いています。画像は彗星観測日誌 73P/Schwassmann-Wachmann 3をご覧ください。

 最近流星がたくさん流れています。観測中はほとんどコンピュータの画面を見ていることが多いのですが、時々星空を見上げるとその度に流星が流れます。特に輻射点はなく、いろいろな場所からいろいろな方向に流れます。時間も関係なく発生しているので皆さんも夜空を見上げてみてください。1時間に10個以上は見られますので、へたな流星群に合わせて観測するよりも楽しいと思います。
   

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2006年06月25日

バーナード第2彗星が117年ぶりに発見されました

 今朝の6時56分に佐藤裕久氏から
 NEO Confirmation PageにAZ34128という天体の追跡位置推算表が掲載されています。
AZ34128 [2006 June 23.2 UT. R.A. = 17 41.4, Decl. = -26 01, V = 17.2] Updated June 24.66 UT
 光度は17.2等と暗いですが、この位置推算表から軌道要素を計算すると楕円軌道よりはどちらかというと放物線軌道ではないかと思われます。  LINEARの発見ですが果たして彗星かどうか。
 というメールが軌道要素とともに飛び込んできました。
 追跡観測したかったのですが、朝の時点で雨が降っているし、夜も期待できそうにありません。
 おそらく彗星だろうなとは思っていたのですが、その2時間後に発行されたMPEC 2006-M38に驚くべきことが書かれていました。
 6月23日にLINEARが発見したこの移動天体は、1889年6月24日にリック天文台(カリフォルニア)のバーナードが発見した、バーナード第2彗星だったのです。
 ずっと以前にマースデンとセカニナが計算した軌道では周期が145年±15年と計算されていましたし、バーベリッヒも128年ほどと計算していたとのことなので、だれも捜索はしていなかったはずです。しかし、偶然発見された天体の軌道要素が酷似していたので、117年離れた観測データを結ぶための軌道計算が試みられたのでしょう。その結果、117年かけて太陽を1周する彗星であることが確認されたのです。

 この彗星は現在16等級でさそり座の尾の北側にあり、今後北上します。7月下旬から8月上旬に最大光度(13等級?)を迎えます。そのころはヘルクレス座のM13(球状星団)のすぐ脇にあり、位置的条件も良いのでCCDで楽に捉えられます。大きなドブソニアン望遠鏡だったら眼視観測も可能でしょう。残念ながら、肉眼や小望遠鏡で見られるほどには明るくならないでしょう(ただし、突発増光の可能性はあります)。

 新天体発見情報 | JPLによる軌道図 | MPEC 2006-M38

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2006年05月05日

大接近中のシュワスマン・ワハマン第3彗星のB核とAQ核(?)

 シュワスマン・ワハマン第3彗星の5月3日の観測の続報です。

 下の画像はシュワスマン・ワハマン第3彗星から分裂した2番目に明るいB核の移動の様子です。左上(北東)に向けて移動しています。この間わずか3分です。
 明るさは9.3等なので、暗い空で直径20cmの望遠鏡を覗けば暗いながらも見られる程度の明るさです。


シュワスマン・ワハマン第3彗星のB核
2006年5月3日 4時05分29秒から4時08分06秒
3枚をアニメーション
各20秒露出
20cm f/6.3シュミットカセグレン望遠鏡に冷却CCDカメラBT-10で撮像

 撮影しているときに尾の形が変だなあと思っていたんですが、そうです、思い出しました。関勉さんのHP芸西天文台通信4月23日号で、2つに分裂していることが報じられていました。その分裂した核の影響で尾が乱れているのかもしれないと分析してみました。
 下の画像は2枚の画像を移動する彗星にあわせて重ねたものです。画像右下の2つの星は左右にずれているので恒星であることがわかります。しかし、B核の右下の尾の中にあるコブのようなものは全くずれていないので、彗星と共に移動していることがわかります。これがAQ核でしょうか?核光度で13.8等くらいです。


シュワスマン・ワハマン第3彗星のB核のクローズアップ


上記画像の濃淡を色で変化させたもの

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2006年05月04日

大接近中のシュワスマン・ワハマン第3彗星のG核

 シュワスマン・ワハマン第3彗星の5月3日の観測の続報です。
 実は3日は0時に起きて観測地に向かう予定でしたが、思いっきり寝過ごして2時30分に起きてしまいました。観測地に行くのに40分かかります。望遠鏡を組み立てて撮影機材をセットし、精密に調整するのにさらに40分ほどかかります。撮影開始は4時ころになりそうですが、そのころから明るくなる計算なので絶望視していました。でも機材の調子が良く、調整が迅速にできました。それに彗星が明るいので露出時間は10秒とか30秒で大丈夫なので、追尾エラーや風の影響で何度も撮りなおすようなことがなかったので、短時間に10枚の画像を撮像できました。

 下の画像はシュワスマン・ワハマン第3彗星から分裂した3番目に明るいG核の移動の様子です。左上(北東)に向けて移動しています。この間わずか6分です。
 明るさは14.5等なので、暗い空で直系40cm以上の大きな望遠鏡でないと見ることはできません。しかし、デジカメや冷却CCDカメラなら20cm程度の望遠鏡で楽に写す事ができます。
 もっと長時間露出をかければきれいな画像になりますが、寝過ごしたので時間がありませんでした(オハズカシイ)。

シュワスマン・ワハマン第3彗星のG核
2006年5月3日 4時12分51秒から4時18分26秒
3枚をアニメーション
各30秒露出
20cm f/6.3シュミットカセグレン望遠鏡に冷却CCDカメラBT-10で撮像

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2006年05月03日

大接近中のシュワスマン・ワハマン第3彗星のC核

 シュワスマン・ワハマン第3彗星が5年ぶりに帰ってきて、太陽へ最接近しようとしています。今回の回帰は地球との距離が0.08AU(太陽と地球の距離の8%の距離=1200万キロメートル)ほどで76年ぶりの大接近となります。この彗星についてのやさしい解説は国立天文台のシュヴァスマン・ヴァハマン第3彗星をご覧ください。

 この彗星は核(彗星本体のこと)が分裂し、その分裂した核がさらに分裂したり爆発したかのようにばらばらになったりして、名前をつける国際機関も大変な状況になっています。観測報告をしている我々アマチュア観測者も「この核はなんだろう?」とか「どっちの名前で報告すればいいの?」とか、毎日きっちりと情報を整理しておかないと状況が把握できなくなりました。

 さて、5月2日夕方から3日明け方にかけて、黄砂のまったくない真冬のようなギラギラしたすばらしい星空だったはずです。ところが、私は寝過ごしてしまい、明け方のほんの1時間ほどしか観望できませんでした。それでも、ものすごい夏の天の川やさそり座の美しい全景を見ることができました。がんばって起きたご褒美としては十分です。
 下の画像は一番明るいC核の移動の様子です。左上(北東)に向けて移動しています。この間わずか3分です。地球に非常に接近しているのでこんなに早く移動するんです。望遠鏡で眺めると移動している様子が見られるでしょう。明るさは7.1等と測定しました。画像ではこんなに立派に写っているのですが、肉眼では見ることができません。肉眼で見られる最も暗い星が6等と言われているので、もう少し明るくなって欲しいところです。
 現在他の核の精密な位置と明るさを測定している最中です。
 他の画像は後日掲載します。

シュワスマン・ワハマン第3彗星のC核
2006年5月3日 3時56分23秒から3時59分44秒
4枚をアニメーション
1~3枚目は10秒露出、4枚目は30秒露出
20cm f/6.3シュミットカセグレン望遠鏡に冷却CCDカメラBT-10で撮像

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2006年02月26日

ポイマンスキ新彗星が北上して来たぞ!

2月22日午前7時30分、熊本県の宇都宮章吾さん(宇都宮彗星の発見者)からポイマンスキ彗星が観測できたと言うメールが届きました。
2月22日06時00分から07分(JST)まで初見できました。
視野内の恒星2個からおよその明るさは6.5~7.0等級の明るさでした。
1分角くらいの大きさで集光が強いです。
.... 略 ....
とのこと。宇都宮さん、日本最初の観測おめでとうございます。

2月25日には上尾市の門田健一さんも観測に成功し、日本最初の精測データが送られてきました。光度は全光度で6.9等と双眼鏡や望遠鏡で観測できる明るさになっています。

今後日本での観測数が一気に増え、眼視観測やCCD撮像、観賞用画像などが撮影されるでしょう。

現在明け方の東南東の空(低空)にあり、今後しばらくは速い速度で北極星の方向に移動していきますので観測しやすくなります。ただし、3月上旬を過ぎるとどんどん暗くなってゆくでしょう。3月下旬になると眼視観測は困難になってきますので、できるだけ早いうちに見ておきましょう。CCD撮像派の人は秋までゆっくり観測できそうです。

私も観測したくてこのところずっと午前3時ころに空をチェックしているのですが、ずっと曇り空で観測の機会がありません。おまけに昨夜は大雨で、まるで梅雨に入ったかと思うような天気になっています。

以下は佐藤裕久さんが計算した最新の軌道要素です。
(なお、下の軌道要素は古くなったら削除します)
Orbital elements:
    C/2006 A1 (Pojmanski)
T 2006 Feb. 22.18121 TT                                 Sato
q   0.5553993            (2000.0)            P               Q
z  +0.0001709      Peri.  351.18722     -0.84018801     -0.15540480
                   Node   211.34198     -0.41645245     -0.42875424
e   0.9999051      Incl.   92.73814     -0.34734920     +0.88995458
>From 123 observations 2006 Jan. 4-Feb. 24, mean residual 0".52.

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2006年02月10日

ポイマンスキ新彗星が北上してくるぞ!

 1月1日に南米のチリで発見されたポイマンスキ新彗星 C/2006 A1 (Pojmanski)がどんどん増光しながら北上しつつあります。高知県では2月21日~22日の明け方(太陽が昇る直前)から観測できるかもしれません。位置は南東の超低空です。まだ北半球では観測報告が無いようなので、一番乗りを狙ってみます。そのころには4等級まで明るくなるかな?
 明け方に東の低空の彗星を狙うなんて、ブラッドフィールド彗星以来のことです。時間や大気差と戦いながら超低空のぼーっとした幽霊のような彗星がCCDに飛び込んで来た瞬間の喜びは忘れられません。

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2005年07月07日

ディープインパクトの報告が少しずつ集まってはいますが...。

 ディープインパクトの7月4日は日本は梅雨の真っ最中ということで、全国的に雨模様でした。彗星観測者の多い日本のメーリングリストは、しーーんと静まり返っています。海外で観測した人たちや海外の観測者からの情報がどんどん飛び込んでくるかと期待したのですが、こちらもまったく興奮してない冷静なメールがぽつりぽつり入ってきています。
 衝突して30分後には0.5等ほど明るくなって、淡くボーーッとしていた彗星が少し恒星状に変化したようです。あれだけのすさまじい衝突にもかかわらず、わずか0.5等しか増光しなかったことは意外でした。海外で分光観測していた人によると、明るくはなったが、衝突の衝撃で粉砕した物質が光をさえぎるのが観測されたそうです。殻は打ち砕いたが、意外と厚く中身を噴出させるにいたらなかったと言う感じでしょうか。
 ところが、ハッブル宇宙望遠鏡も観測していて、Hubble Monitors Evolution of Dust Plume Following Deep Impact's Collision with Cometに掲載されている画像を見るとかなり明るくなっています。このページには動画も掲載されているのですが、これを見ると彗星が壊れたんじゃないかと思うくらいの衝撃が走っています。これだけの現象が起きているのに、地球ではわずか0.5等程度の増光にしか見えないんですね。
 じゃあ、突然2等級も増光する時がある 29P/Schwassmann-Wachmann彗星 なんかいったいどんな現象が起きているのでしょうか!今回の実験はそれを想像するのにも役に立ちそうです。

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2005年07月04日

ディープインパクト(彗星衝突実験)大成功!!

 7月4日14時56分ころ、NASA(アメリカ航空宇宙局)などが6年の歳月をかけて取り組んだ斬新な観測計画、ディープインパクト(国立天文台による案内)が成功しました。この様子はNASA TVでライブ放送されました。衝突の2分前ころからアクセスが集中したのでしょう、画面は静止画状態となってしまいましたが、衝突の直前にクレータのある月のような画像を2コマほど見ることができました。次に画面が動いたのは数分後のことでしたが、明るい表情の管制官や、めがねの内のまぶたに手を触れる管制官を見て、成功したなと思いました。

 次に気になるのが、彗星の変化です。
 ついに彗星観測者(自称)である私の出番です!
 .....。
 うーーん......。
 さすがに、稲光を伴ったこの大雨の中では”一瞬のチャンスを逃さないように”という気力すらわきません。沖縄地方の観測者に期待です。それと、北海道....、網走付近に晴れ間がありますかねえ?

 って書いているうちに、日本の彗星観測者たちのメーリングリスト comet-obs ML にハワイ島からの速報の観測データが投稿されました。
 さらに、今OAA彗星課メーリングリストにも衝突の瞬間のアニメーション画像が投稿されました。
 天文学者たちも「ぶつけてみないとわからない」と一様に言っていたので、貴重な成果が期待されています。
 日本からハワイなどに観測に出かけている彗星観測者が何人かいるので、のちほど詳しい様子が伝えられることと思います。
 NHKはハワイのスバル望遠鏡にハイビジョンカメラを装着して観測しているはずなので、今ころ大急ぎで編集作業していると思います。NHKの番組にも注意してください。

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2005年06月26日

ディープインパクト計画のテンペル第1彗星を観測しました

金曜日の昼ころ、突然Kさんから携帯電話に着信がありました。
Kさん 「天狗高原に行きませんか~」
私 「いつですか?」
Kさん 「明日です」
私 「(ああ、そう言えば行くって言ってたなあ)明日は仕事ですけど....」
Kさん 「そうですか......」
私 「いや、明日は来客の予定も会議の予定もないから休めます」
って感じで急遽天狗高原観測会が決定しました。

 空はあいかわらず黄砂が多く、平地からは真っ白な空でしたが、天狗高原の1200mの位置にまで登ると透明度は良く、青い空がありました。高いところに登ると霞が少なくなることがわかったので、今度からは山に登ることにします。
 22時ころまでは雲もあまりなく真っ黒い空に星がギラギラ輝きました。夏の天の川も最初は雲かと思うほどの濃さで、Kさんと二人で感激していました。本当は寝転がってずーっと星空を眺めていたかったのですが、そうもいきません。

 まずは、いま一番明るく見えている「テンペル第1彗星」に望遠鏡を向けました。この彗星は7月4日に人工衛星を衝突させてその様子を観測すること(ディープインパクト計画)で今注目されていますので、まず衝突する前の様子を正確に観測しておきたかったのです。

[テンペル第1彗星の画像]

中央の明るい天体がその「テンペル第1彗星」です。南東(左下)に向けて太く淡い尾が広がっていて、その方向に向けて速い速度で移動しています。今後2週間は良い条件で観測できますが、光度を測定してみると12.6等だったので、かなり大きな公開天文台に行かないと眼視では難しいでしょう。しかし、衝突させた直後はかなり明るくなると考えられているので注目してください。
 ディープインパクト計画についてはAstroArtsのページでやさしく解説されています。

 その後突撃隊ご一行がやってきまして(笑)、挨拶を交わしたりしながらにぎやかな観測会になりました。
 続きは明日掲載します。

 下の画像は帰りに天狗高原の一番高い位置から観測場所方向を撮影したものです。


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2005年02月14日

見失われた彗星 D/1819 W1 (Blanpain) の再発見か!?

 見失われた彗星 D/1819 W1 (Blanpain) と小惑星 2003 WY25 が同一の天体ではないかとの情報が入りました。Blanpain彗星は1819年12月から1820年1月までのわずか1ヶ月間だけ観測され、その後は軌道が計算されながらも再観測されることがありませんでした。この彗星と、2003年に発見された小惑星 2003 WY25 が同一の天体ではないかというのです。
 これは二つの天体の軌道要素が似ていることにイタリアの天文家が気づいたものです。
 しかし、二つの天体の連結軌道を計算するのは手間がかかります。小惑星 2003 WY25 の観測データは簡単に入手できますし、大変正確な位置が測定されているのでなにも問題は無いのですが、問題は P/1819 W1 (Blanpain) 彗星の観測データです。1819年ころは冷却CCDカメラは当然あるはずもなく、天体写真すら撮れなかった時代です。その観測データは公表されてなくて(?)軌道要素のみ公開されています。しかもその軌道要素もかなり大まかな測定位置からのものなのでどこまで信用できるのか?とにかく、軌道要素から観測データを2, 3ヶ月分擬似的に作成して、2003 WY25の観測データとの連結軌道を計算するしかなさそうです。
 早朝に届いた中野主一さん(軌道計算の第一人者)からのメールによると、どうも2つの天体の観測データをある程度の精度で結ぶ軌道(連結軌道)が計算できたとのことです。何といっても1819年という大昔の精度の悪いデータとのリンクで、しかも、木星の大重力圏に数回突入していて軌道が大きく変化していることが、いっそう計算を困難にしているようです。
 この2つの天体が同一であると結論が出た場合、天体名はどうなるのでしょうか? P/1819 W1 (Blanpain) となるのか。それとも小惑星 2003 WY25を独立発見したCatalina Sky Surveyの名前が付加されるのか。
 (この話題は明日に続きます)

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2005年01月19日

2つは同じ天体だった!

 1月16日に彗星が発見され、C/2005 B1 (Christensen) と名前がついたわけですが、この彗星、名前がついた後、2004年3月23日にLINEARにより発見され、2004 FS101という仮符号のついた小惑星と同じ天体だということがわかりました。2004 FS101は軌道傾斜角が87度もあり、離心率も0.95で、軌道長半径が60AU前後で(私の計算による)、どうみても彗星の軌道でした。
 C/2005 B1が発見された位置は、2004 FS101の観測データから計算した軌道と比べて2.5度しか離れていません(私の計算による)。
 The NEO Confirmation Pageに掲載された時点でこのことに気づいた人はいなかったのかな?
 (あっ、いやいや、けっして命名にケチつけたり、中央局になにか訴えているわけではありませんので、くれぐれも誤解されないよう、お願いします)

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2005年01月18日

2005年最初の彗星が発見されました

 1月13日(UT)に2005年最初の彗星、C/2005 A1 (LINEAR)が発見されました。発見時すでに14.5等(全光度)と明るく、大彗星になるのかと一瞬期待しましたが、10等くらいまでしか明るくならないようです。しかも南半球で。
 現在おとめ座の南(うみへび座)にあり、光度は13等級で、比較的速く南下しています。高知県でも2月13日ころまでしか観測できません。その後は南の空に移動し、3月に最大光度になります。4月になると日本からも見られる位置まで北上しますが、しばらくは太陽方向になるため観測できません。6月になると明け方の東の低空で観測できますが、光度は現在と同じくらいまで暗くなっているでしょう。
 この彗星、よく14等級になるまで発見されなかったものです。その後LINEARの過去の画像が調べられ、12月9日から12月15日までの画像から17等級から16等級の10個の観測が見つかっています。

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2005年01月14日

彗星衝突観測進行中

 日本時間1月13日午前3時47分、ディープインパクトミッションが新しい段階に入りました。これは彗星に大きな弾丸をぶつけて、その様子から彗星のことを調べようというものです。このプロジェクトは、火星探査や土星探査と違って、我々アマチュアの彗星観測者でもその様子を直接観測することが可能です。
 衝突させる彗星は 9P/Tempel 1 周期彗星です。約5.5年で太陽を一周します。現在は徐々に太陽に近づきつつあり、同時に地球との距離も近くなりつつあります。1月9日現在の光度は約16.9等で、20cmの望遠鏡と冷却CCDカメラがあれば確実に写ります。今後どんどん明るくなり、7月5日(世界時)に太陽に最接近しますが、この時はすでに地球との距離は少し離れつつあるとは言え、10等級の比較的明るい彗星として望遠鏡で眼視観測できるはずです。その前日の7月4日(世界時)に観測衛星から372kgの銅の弾を発射させて彗星に衝突させます。その様子は観測衛星やハッブル宇宙望遠鏡、チャンドラ観測衛星など宇宙に浮かべてある観測衛星はもちろんのこと、地上からも世界中の大望遠鏡が観測することになっています。順調に増光すれば10等級なので条件さえ合えば衝突の瞬間を望遠鏡で観測することができます。そして、衝突の瞬間はどのていどまで明るくなるのか....。肉眼でも見られるのではないかとも期待されています。
 この彗星は衝突の頃はおとめ座にあり、日没時に南中するので子供や入門者向けの観測会の良い対象になるかもしれません。
 私はこれからずっと精密位置観測を行い、衝突前後は2000mmの高倍率望遠鏡に冷却CCDカメラを用いて、彗星核周辺の変化を記録し続けたいと思っています。
 NASA - Deep Impact

【探査機から見た惑星―米航空宇宙局NASA秘蔵写真集】

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2005年01月05日

SWAN彗星(C/2004 V13)観測できず

 今夜はたまたま観測地に近い営業店舗で仕事を終えたので、西の空に低いSWAN彗星(C/2004 V13)を撮像するために観測地に直行しました。まだ北極星が肉眼で見えないうちから極軸をあわせ(いつも同じ場所で観測しているので肉眼で見えなくても北極星を極軸望遠鏡に入れることができる)、CCDを冷やし、前回の反省で風に弱いフードを外し万全の体制で臨みました。
 西の空の雲が気になりますが、山に沈むまでの1時間ならどうにかなりそうでした。ところが、導入最中に(暗くなるにしたがって)霧のような雲が発生し、低空はその影響が濃く出てきました。彗星の近くの3等級の星を導入するころには空全体に淡い雲が広がり、1等星がぼやけるような空になってしまいました。
 風も比較的少なかったし、前回の経験があったので撮影に成功する可能性が高かったのですが、大自然には勝てません。懸命に時間と戦いながら組み立てた望遠鏡を、1枚の画像もなく分解し片付ける時間はいつも以上に寒かったです。
 仕事が終わってから駆けつけても間に合わないので、次のチャンスは日曜日の夕方となります。晴れますように。

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2005年01月02日

C/2004 V13(SWAN)を狙ってみましたが

 11月にSWANの画像から発見された彗星ですが、減光しながら太陽から離れてきたので狙ってみました。夕方の西の空低空なので、私のような移動観測者は時間との戦いです。
 画像は下に示しますが、ひどい画像です。低空のため気流が乱れるし、望遠鏡は暖かい車内から4度くらいの外に出したばかりで筒内気流が発生しているし、風の影響で震えているし.....。ピントも少し怪しいです。悪条件が重なっていたのでので20秒露出で狙いましたが、測定できるような画像は得られませんでした。この直後に山に沈んだのでこれ1枚です。丸の中に直径70"程度の範囲が白くぼ-っとなっていますが、DSSの画像と比較してもこの付近には明るい星はないので、この白く拡散したものがSWAN彗星なのかもしれません。この彗星は今後太陽との離角が大きくなりますが、急激に暗くなる可能性があります(一時は消滅したのではと思われていたほどです)。夕方の低空が撮像できる人は狙ってみてください。丸印のすぐ上にある暗い星が15.3等なので、SWAN彗星の核光度は16等級かそれより暗いと考えられます。60秒露出は必要です。

[SWAN彗星の付近の画像]
SWAN彗星の付近の画像

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2004年12月13日

ふたご座流星群は活発に流れました

 今夜も気合入れて17等級の暗い彗星を追いかけてたら、本来なら静かなはずの私の観測場所がなにやら騒がしくなってきました。団体で魚とりに来たのかなと思っていたら、後ろから声が。「こんばんは。ふたご座流星群の観測に来ました。うるさいかもしれませんけど.....」って大学生っぽい声が。ああ、そういえば流星群の極大日だったか。
 ふたご座流星群はびゅんびゅん飛びました。22時から23時の間には1分間に数個流れることが何度かあり、流星の撮影をやっていた学生さんたちはかなり盛り上がりました。滞空時間は1秒もないので願い事はむずかしいかな。
 うさぎ座の右(西)にあるマックホルツ彗星は肉眼でも存在がわかります。もう私の機材では倍率が高すぎて彗星の頭の部分しか入らず、しかもコマは完全にはみ出しているようで、光害でかぶったようになります。正確なCCD光度は測定不能となってきたので今後は位置測定のみです。4等級になり尾も長く伸びているので望遠レンズとカメラを持っている人は写してみましょう。
 関さんから芸西天文台の60cm反射鏡で写したみごとなマックホルツ彗星の写真が届きました。にもかかわらず、自分の観測を優先してしまいました。申し訳ございません。「あんたの観測よりも、関さんの写真を早く見せろ」という声がどこからか....。芸西天文台通信は明日の夜更新します(ちょっと溜まってます)。

【おまじない超能力―願い事を実現する念力の魔術】


【君に願い事があるなら私は夜空に星を降らせたい】


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2004年12月12日

C/2004 Q4 マックホルツ彗星を肉眼で見ることができました

 赤の無い世界で関さんのウェッブページを更新しました。うーーん、画像処理が難しい。でも、星雑草2004年12月5日掲載の2枚の写真は最初から青いんだからね。
 昨夜は完全徹夜観測の予定が0時に雲が出てきてしまい、1時過ぎに撤収しました。6個の彗星を観測し国際中央局に報告したので、これで今年の報告数は303となりました。
 C/2004 Q4 マックホルツ彗星を肉眼で見ることができました。大きくなってきたので望遠鏡で直焦点撮像するよりも望遠レンズつきのデジカメで撮影したほうが、ダストの尾やイオンの尾が綺麗に撮れるみたいです。
 彗星観測日誌はこれから更新します。

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2004年11月23日

マックホルツ彗星が串刺しに

 21日1時53分頃に撮像したマックホルツ彗星に突き刺さった怪しい光はやはり人工衛星でした。彗星観測日誌 C/2004 Q2(Machholz)参照。
 宇都宮の鈴木雅之さんがその人工衛星を特定してくださいました。

NORAD #: 27368U
  国際標識 #: 02003B
  Eccentricity 0.7225477
  Inclination of orbit 28.3881000 degrees
  Period of orbit 630.51 minutes
  Epoch of elements JD 2453327.73319173  (18 Nov 2004 5:35:47)
  Perigee 380.7 km
  Apogee 35584.0 km

 なるほど、人工衛星にしては、移動が非常に遅い理由がわかりました。Perigeeというのは近地点と言って、人工衛星の軌道の最も低い高度。Apogeeというのは遠地点と言って、最も高くなる高度なので、この人工衛星はかなりの楕円軌道を飛んでいるわけです。そして、Apogeeが35584.0kmということは静止衛星の高度なんですね。移動が遅いのはたぶんこの時、遠地点付近にあったのでしょう。
 それにしてもうまく刺さったものです。

   

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2004年10月26日

マックホルツ彗星と楕円銀河を見間違えてしまいました

 23日は導入精度が極端に悪かったです。どうも、3点によるコンピュータへの座標の設定がミスっていたようです。

 失敗談です。明るいマックホルツ彗星 C/2004 Q2 (Machholz) を撮像しようと望遠鏡を向けました。そしたら、下の画像のように明るい彗星とその横に小さいながらも明るい楕円銀河が写りました。マックホルツ彗星と楕円銀河のランデブーだ。絵になるなあと散々写しました。家に戻ってから彗星の位置を精密測定しようとしたんですが、どうもうまく座標が合いません。20分くらい格闘した結果、中央の彗星状の天体はマックホルツ彗星じゃなくて系外銀河ではないかと思いました。DSSでその周辺60'角を調べた結果、ガーーン、ありました。マックホルツ彗星の位置より西南西30'程度の場所に2つ並んだ銀河が。ああ、ショックです。彗星と銀河を間違えるなんて....。あの明るいマックホルツ彗星の観測に失敗する観測者が世界のどこにいるでしょうか。
 くやしいので、超新星でも写っていれば成功談になると思って眺めたのですが、調べるまでもなく一目でそんなもの写ってないのがわかります。小惑星でも写っていればと最後の頼みでブリンクコンパレータにかけてみましたが何も移動天体は写っていませんでした。
 ゴミ箱に捨てるのももったいないのでひとりごとのネタにしました。銀河の名前がわからないので座標を測定しました。

中央の彗星状の銀河の座標は
R.A. 05h08m52.87s Dec. -29o15'04.3"
楕円銀河の座標は
R.A. 05h08m42.73s Dec. -29o16'34.6"

 この付近(オリオン座のずっと南のはと座とちょうこくぐ座の境界付近)には、こんな小さな銀河が非常にたくさんあって、これからも度々だまされそうです。用心用心。
 (10/27追記)
 彗星状の銀河は NGC 1812 で、楕円銀河は NGC 1811 でした。23日に調べたときには表示されてなかったのですが、もしかしたらステラナビゲータのNGC天体の表示条件を12等級以上に設定したまま調べたのかもしれません(ミス続出)。


彗星と間違えた星雲(NGC 1812, NGC 1811)
2004年10月23日 3時30分
0.20-m f/6.3 Schmidt-Cassegrain + CCD

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2004年09月26日

C/2003 S4(LINEAR)が分裂しました

 今年は500観測を目指していましたが、とてもとても無理です。

 2003年に発見されたリニア彗星 C/2003 S4(LINEAR)が2つに分裂したというメールが飛び込んできました。吉田誠一のページ(直リンク)に掲載されています。今年の5月に3.8AUまでしか近づかず、17等級までしか明るくならなかったようですが、彗星核は活発に活動していたのでしょう。分裂後の明るさはA核が20.5等、B核が21.0等と60cm級の望遠鏡に冷却CCDカメラを使ってやっと写る明るさです。遠ざかって暗くなりつつある彗星も目が離せません。

 彗星観測はこういう突然の変化があるから面白いです。

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2004年09月10日

ASASが彗星を発見しました

 現在はすばらしい書籍がたくさんあります、資料もあり、e-mailで聞けば答えてくれる人もいます。インターネットで検索するとほとんどの情報が手に入ります。このような環境があったから凡人の私でもどうにか実現できたのだと思います。
 インターネットが無く、データは海外から印刷されたものを購入しなければならなかった時代に手計算からはじめ、ついには計算ソフトを作った人たちのご苦労は大変なものだったろうと思います。自分で作らなかったらその大変さも全く理解できなかったことでしょう。先人たちの苦労の一端が理解できたことも収穫でした。

 さて、修理に出していた観測機材がまもなく戻ってくるという連絡がありました。また観測者に戻ります。このところ比較的明るい彗星が次々に発見されています。忙しくなります。
 彗星観測者たちのメーリングリストで、ASASの画像に彗星状の移動天体が写っていると話題になっていましたが、昨夜とどいたIAUC 8402でCOMET C/2004 R2 (ASAS)が発表されました。詳しくはMPEC 2004-R48をご覧ください。現在11等級なので望遠鏡をのぞいても眼視ではなかなかわからないと思いますが、冷却CCDやデジカメの直焦点撮影だったら20秒も露出すれば明瞭に写るでしょう。今後急激に太陽に近づくので9月末頃までには集中して観測したいものです。その頃には望遠鏡を使えば眼視観測できるかもしれません。

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2004年08月29日

お~~っと、明るい彗星が発見されました

 8月27日にまた比較的明るい彗星が発見されました。
 C/2004 Q2(Machholz) マックホルツ彗星です。現在は13等~14等くらいなので、CCDでは楽に写ります。まだ27日と28日の2日分の観測しかないのでいろいろな軌道が計算できるのですが、これから太陽に近づく軌道になると思います。年末に向けてどんどん明るくなるでしょう。もしかしたら、来年2月頃にずれこむかもしれませんが、今後明るくなることは間違いないと思います。何等まで増光するのか楽しみです。
 先に発見された彗星C/2004 Q1(Tucker)も明るく、12.5等の観測報告があります。観測者たちは忙しくなってきました。

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2004年08月25日

比較的明るい彗星C/2004 Q1 (Tucker)が発見されました

 おっ、先ほど国際中央局からメールが届きました。14等~15等級の彗星の発見です。彗星名は C/2004 Q1 (Tucker)。35cm f/5反射望遠鏡での発見で、写真や冷却CCDで観測している人にとっては比較的明るい彗星の発見です。まだ8月22日~25日までの4日間の観測しかありませんが、今後少しずつ明るくなり、10月頃には今よりも少し明るく観測できそうな感じです(13等級前後)。眼視観測は大望遠鏡を用いる必要がありますが、写真やCCDなら楽に写るでしょう。
 中央局は発見後間もないので暫定放物線軌道で計算していますが、200年±30年の周期も計算できます。もしかしたら、遠い昔の人が眼視で観測したのではないかと、過去にさかのぼって計算してみましたが、その可能性は低いです(残念)。
 ですが、おそらく、我々の何代か先の子孫が再観測できる彗星だと思います。暗くなるまでしつこく観測して少しでも正確な軌道を後世に伝えたいです。

 (2005年6月20日追記:)
 この予想は見事に外れ、準放物線軌道になってしまいました。トホホホ.....。
C/2004 Q1 (Tucker)の軌道

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2004年07月02日

スワン彗星 C/2004 H6(SWAN) が北上してきました

 今日は結構暑くなりました。システム部門の部屋も午後になると冷房があまり効かなくなり、2基目の冷房をフル回転させました。発熱するコンピュータがたくさん動いていて、他の部屋より暑いんです。
 スワン彗星 C/2004 H6(SWAN) が日本からも見られるほどの位置に北上してきました。天気が悪いので私はまだ観測できていませんが、久万高原天文台の中村彰正さんが6月30日に観測し、上尾の門田健一さんも7月1日に観測しました。長野県の永井佳実さんも眼視観測に成功されています。あいにく月が大変明るいですが、10等~8等で報告されているので、CCDで直焦点撮影すれば結構大きく立派に写るのではないでしょうか。
 明日の夜は晴れないかな~。現在、薄雲と明るい月があり、こと座のベガしか見えていません。

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2004年05月12日

旅客機がニート彗星にニアミス !!

 私がいつも観測している仁淀川(土佐市)河口付近は飛行機が良く飛んでいます。常時どこかに1機は飛んでいる感じです。
 5日にニート彗星を29枚撮ったのですが、その中に下のような1枚がありました。構図といい、シャッターのタイミングいい、完璧でしょ!なーーんねて。1400mmの望遠鏡に面積の小さなCCDで撮像すると横幅がわずか角度の16’(分)程度しかないので狙って撮れるものではありません。偶然写っただけなのですが。
 ニート彗星と共に写った名誉な旅客機の便名を友人の航空関係者に調べてもらったのですが、この上空は外国航路を含めて入り乱れているので会社名すらわからないとのことでした。出演料あげようと思っていたのに。(ウソ)。

[ニート彗星と旅客機の画像]
旅客機がニート彗星にニアミス !!
2004年5月5日 20時11分49秒から10秒間露出

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2004年05月05日

ニート彗星 C/2001 Q4(NEAT) 初観測

2001年に北半球で発見され、その後南下し、日本からは観測できなくなっていたニート彗星 C/2001 Q4(NEAT) が北上してきました。天候が少しだけ回復し、雲の合間(雲を通して)からどうにか写せました。撮像中は画像1のように尾が右に広がっているように見えたので冷却CCDカメラの方向を間違えたのかと思いましたが、強い画像処理を行ってみると、計算どおり尾が南西(左下)に伸びていることがわかりました。雲を通しての画像なので尾はほとんど写っていません。右方向に吹き出しているように写っているのは何でしょうか?

 下の画像は、2004年5月5日19時58分42秒からの5秒露出です。わずか5秒露出なのにずいぶん星が流れています。これは太陽が沈んだ直後から望遠鏡や冷却CCDの準備をしなければならなかったので、極軸を調整する時間が無かったのです。それに雲が多くて北極星は見えませんでしたし。勘で北に向けて、わずかに見える明るい星、金星とシリウスで2点アライメントしてどうにか導入しました。導入中に黒い雲に覆われてもうだめかなと思いましたが、雲を通して撮りつづけました。”雲”を撮りながら、「土佐市の街明かりが強いのかな?右上に向かって白くかぶっている」なんて思っていたのですが、50枚くらい雲を写した時に突然白い丸いボーッとしたものが右上に現れました。白くかぶっていると思っていたものはニート彗星だったのです。明るくて1分露出なんてやってたらブルーミングをおこしそうです。極軸が合ってないので5秒でも流れてしまいます。精密位置測定用には2秒~3秒露出で写し止めました。ちょうど冬の天の川の中なので明るい比較星がたくさん写ってくれて助かりました。写しているうちにどんどん北上(上方向)していくのがわかります。明後日には雲のかかってないニート彗星を狙います。


(1)未処理の画像(原画)


(2)画像処理して尾を強調した画像
雲を通しての低空なので写りが極端に悪い

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2004年05月01日

いよいよニート彗星が北上してきました

 待ちに待ったニート彗星 C/2001 Q4(NEAT) がいよいよ北上してきます。5月2日の日没直後の空を下に掲載します。高度はわずか8.6°しかありませんが、4等級まで明るくなっているので望遠鏡だったら見られる可能性があります。3日からはさらに高度が上昇し、明るさも増してくるのでどんどん見やすくなります。おおいぬ座というわかりやすい星座を通って北上するので探しやすいでしょう。
 しかし、しばらくは天気が悪い予報が出ています。早く天気が回復しますように。
 ニート彗星の今後の位置(160KB)を掲載しました。日没直後の星空です。北上するにしたがって遅い時間まで見られます。


5月2日19時13分の位置(高知県土佐市)

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2004年04月29日

突然現れたブラッドフィールド彗星を撮影しました

 リニア彗星(C/2002 T7)と、これから北上してくるニート彗星(C/2001 Q4)の2大彗星の間に突然割り込んできて人気をさらっているブラッドフィールド彗星ですが、ものすごく大きいですね。そして薄明の中(というか完全に明るくなって)でも、20cm F10の望遠鏡で楽々尾のある姿が見られました。
 下の画像はカラー画像を得るために、白黒の冷却CCDカメラに、R(赤)、G(緑)、B(青)の各フィルターをつけて3原色の画像を別々に撮像した中の赤画像です。
 最初は高度が低すぎたので、右上に街の明かりがかぶったんだろうと思っていましたが、よく考えると右上は人間が直立すると上の方向になります(この彗星は現在真上に向かってものすごく長い尾が伸びています)。他の人たちが望遠レンズや標準レンズで撮った全身の写った画像を見ると、下の画像(横幅がわずか16' = 角度の16分)の35倍ほど長い尾があることがわかります。そして頭部も非常に大きく写っています。これはカブッているんじゃなくて尾ではないでしょうか。ということはこの画像は彗星の頭部のほんの先端だけが写っているということになります。そのように考えながら眺めると、そのようにも見えます。
 あと、気になるのは頭部から左下方向に角が伸びているように見えますが、これはなにかのノイズでしょうか??それとも気のせい??
 RGB合成のカラー画像などは「彗星観測日誌 C/2004 F4(Bradfield)」をご覧ください。
[ブラッドフィールド彗星の画像]

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2004年04月27日

ブラッドフィールド彗星が次々撮られています

 ブラッドフィールド彗星のすばらしい写真が次々と撮られていますね。今朝とどいたメールによると、遠藤渉氏が撮影した九十九里浜で見られた朝焼けの中のブラッドフィールド彗星(C/2004 F4)がspaceweather.comのトップページに掲載されたということでした。
 この文を書いている時間は他の画像が表示されています。これもすばらしいですね。左上の楕円形の星雲はM31アンドロメダ大星雲です。
 日本各地は天候に恵まれたところが多かったようで、そのほかにも紹介しきれないほどのすばらしい画像がウェッブページで公開されています。同じ彗星なのに天候や透明度、雲の状態、空の明るさなど環境が微妙に違うだけで、個性豊かに撮られています。
 ブラッドフィールド彗星はこれから北上(カシオペア座の方向に移動)しながら暗くなっていくと思いますが、長い尾を写すチャンスはまだあります。早起きして望遠レンズなどで写してみてはいかがでしょうか。
 私はこの彗星の軌道が少しでも早く計算できるように、1400mmの望遠鏡に面積の非常に狭い冷却CCDカメラを取り付けて撮像しました。測定は困難でしたが、どうにか軌道計算に使えそうな位置が測定できたときは達成感でいっぱいでした。しかし、その後次々に公開される美しい観賞用写真を見るたびに、少し淋しくなってきました。歴史的な彗星の雄姿を捕りのがしたような気がして......。
 測定用に写した薄明の低空にある白黒のどアップの彗星の画像なんかあまり見ごたえが無いかもしれませんが、彗星観測日誌C/2004 F4(Bradfield)の4月25日に掲載しましたのでご覧頂けたらと思います。

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2004年04月25日

ブラッドフィールド彗星の精密位置測定に成功しました

 この3日間、明け方の低空にあるいくつかの彗星の位置測定を行うために、超寝不足状態が続いています。
 ブラッドフィールド彗星の精密位置測定に成功しました。この彗星は太陽に接近して明るくなった瞬間に発見されたのですが、発見直後に太陽方向に移動したので、発見者の大まかな位置とSOHO(太陽観測衛星)の画像からの準精測位置しかわかりませんでした(これでは軌道計算ができません)。そこで太陽から少しはなれて明け方の超低空に現れるタイミングを狙っていたのですが、ついに今朝、撮像と精測に成功しました。これでもっと正確な軌道が計算できるでしょう。
 現在4等前後なので、空が暗ければ肉眼で見られるほどの明るさです。でも、実際には太陽方向にあるので、明け方の空が少し白くなってからでないと観測できないため、なかなか観測は困難です。デジカメでも撮ってみましたが明確な彗星像は確認できませんでした。これからは徐々に太陽から離れる(と思う)ので4等~5等で長い尾をひいた彗星の写真が撮られることでしょう。
 26日明け方はこのブラッドフィールド彗星と10等級のタイバー彗星(C/2003 T3(Tabur))が接近します。暗くて高い山の上から300mm程度の望遠レンズで明け方の低空を撮影すると、同一画面上に二つの尾をひいた彗星が写るでしょう。

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2004年04月23日

C/2004 K4リニア彗星が明るくなってきました

2004年10月頃最も明るくなるリニア彗星(C/2004 K4)が徐々に明るくなっています。今朝は12.1等で、冷却CCDカメラを用いると、わずか5秒露出で写るほどの明るさです。この彗星はずっと、天の川を川降りするかのように移動しています。暗かった頃は天の川のたくさんの微光星にまじっていてどれが彗星なのか探すのが大変でしたが、もう立派な彗星像となり、写った瞬間に判別できるまでになりました。下の画像の中央にあるぼーっとした天体が彗星です。尾は写っていません。向こう側に向いているのかもしれません。非常にゆっくり移動しているので5分間隔の撮像では移動していることがわかりづらいです。でもカラー撮像すると綺麗な画像が得られそうです。今度RGB分解撮像してカラーにしてみたいと思います。エメラルドグリーンの美しい光を発しているでしょうか?
[C/2004 K4 (LINEAR)の画像]

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2004年03月02日

ウエスト・ハートレイ周期彗星を撮像してみました

 花粉症が徐々に出てきました。例年に比べると随分楽で、鼻炎カプセルは必要ありません。でも今日から甜茶(てんちゃ)を飲んでいます。昨年これで随分改善したので、今年もペットボトルに入れて一日中飲むつもりです。大変おいしいので年中飲んでもいいのですが、自分で沸かすのが面倒なので、飲むのはこの季節だけです。
 下はウエスト・ハートレイ周期彗星です。随分明るく北西(右上)にむけて立派な尾が写っています。冷却CCDカメラで写すとこれだけ立派に写るのですが、14等級前後の明るさなので望遠鏡でのぞいても見えないと思います。

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2004年02月28日

もう夏の天の川が見えています

 深夜から明け方にかけての天体は観測する機会が少ないのですが、休日前はチャンスです。6個の彗星を撮像し位置を測定しました。

 午前3時を過ぎた頃に東の空に薄雲が出てきているような気がしたので、星雲の撮像より優先して彗星の撮像を行っていました。1時間ほどしても雲が広がる様子は無く、もう一度東の空をよく見ると、それは薄雲ではなく夏の天の川でした。もうそんな季節かと思いながら星空を見回すと、少し北の方角にははくちょう座やこと座が昇り、ベガが強烈に光っていました。わし座のアルタイルも良く光っています。さそり座のアンタレスは観測を開始した午前2時過ぎにはすでに昇っていて、その時間には全身が現れていました。真夏の暑い夜にじとじとと汗をかきながら眺めたあの天体を、4℃の中、寒い風に吹かれながら毛布をかぶって眺めるのもなにか変で良いです。

 下の彗星 C/2003 H1(LINEAR) は初めての観測です。こんなに明るくなるまでほったらかしにしてました。チェック体制がなってないですね。CCDで撮像するとこのように明るいですが、14等級なので望遠鏡をのぞいても全く見えないのは残念です。
[リニア彗星 C/2003 H1 の画像]

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2004年02月16日

本当に肉眼彗星になるのか?リニア彗星

 リニア彗星が徐々に西に低くなりつつあります。仕事が終わってから駆けつけ、望遠鏡を組み立て、赤道儀を調整しながらずぐずぐしていると土佐市上空にさしかかり、町の明かりと大気の揺らぎでぴんぼけのような画像になってしまいます。画像では明るさも尾の長さも特に変化は無いように感じますが、高度が下がっていることを考慮すると少し明るくなっているのでしょうか?
 小さなファインダーでは確認できませんでした。このペースで本当に肉眼彗星になるのかな???
 最高に明るくなるのは4月頃ですが、そのころは太陽方向になるので、移動観測の私は撮影がむずかしくなりそうです。北極星が見えるようになってから極軸を合わせたりいろいろやっているうちに沈んでしまうでしょうからね。今から作戦を練っています。

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2004年01月05日

小惑星2001 RG100はKowal彗星でした!

 月が明るすぎて観測する気分になりません。
 小惑星として発見された2001 RG100がその後の観測により彗星であることがわかりP/2001 RG100(LINEAR)となったのですが、さらにその後の軌道計算によりKowal彗星と同じ天体であることが判明し、現在は158P/Kowal-LINEARと名前が変わりました。彗星にしては随分綺麗な円軌道を回っていますね。木星や土星よりも綺麗な円軌道です。しかも軌道傾斜角が約7.9°と太陽系の惑星より少し傾いている程度。なにか面白い現象は起きないかな?と思って未来の軌道を計算してみました。そしたら2022年7月25日に木星に0.75AU(太陽と地球の距離の75%の距離)まで近づいて、離心率が0.086まで伸びてしまいました。それでも火星よりは円軌道ですが、木星や土星よりは伸びてしまいます。太陽を回る公転周期も現在の10.35年から12.11年へと2年近くも長くなります。木星の重力ってやっぱり大きいんですねえ。

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