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2008年01月06日

清清しい夜明けを飾る月と金星

 1月5日夜から6日朝にかけて久しぶりに完全徹夜で観測しました。外気温は4度まで下がり風が吹くと耐えられないほど寒かったです。観測中は集中しているし、毛布をかぶってじっと座っていることが多いのでどうにか耐えられますが、片付けるときが一番つらいです。疲れきっているし、風を思いっきりあびるし、機材は重たいし、金属は氷点下まで冷え切っているし。観測所があればどんなに楽かと思います。
 さて、その片づけを気合を入れて終えると夜明けがやってきました。観測中は肉体的にも心理的にも格闘しているのですが、終わると急にリラックスするので夜明けの清清しさが一段と高まります。
 ふと東の空を見ると-4.0等にまで明るくなっている金星と月齢27.2の細い月が薄明の空に並んでいました。あの月の周囲を月周回衛星かぐやがくるくる回りながら観測しているんだなあなんて考えながらしばらく眺めました。

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2005年08月13日

はじめまして、小惑星(18365)Shimomoto

塩塚高原天体観測会に行ってきました(4)

 ドブソニアン望遠鏡で感激しているうちに厚い雲の合間に北極星が見えてきました。油断しているとすぐ隠れてしまいそうなので大急ぎで極軸をあわせます。そして、3つの星を使ってさらに正確に調整します。調整が完了したころ、南東の低空に、みなみのうお座のフォーマルハウトが見えてきました。なぜそんな低空に気をとられているのかというと、この後を追いかけるように2つの小惑星が昇ってくるのです。1つは(10094)Eijikato、もうひとつが私の名前が付いている(18365)Shimomotoです。小惑星Eijikatoはオーストラリア在住の翻訳家で関勉さんのウェッブページを英語に翻訳してくださっている加藤英司さんを命名したものです。「CCDで撮ってアニメーション画像を送りますからね~」と約束をしたまま天気が悪くて延び延びとなっていたのです。木の陰から姿を見せたところを待ち構えて1枚撮りました。低空である上にうす雲があるようで画質が悪いです。その後また雲に覆われて撮影不能に....。望遠鏡はそのまま追尾させたままでまたドブソニアン観望モード。2時間後晴れたところをしつこく撮影。どうにか2枚写せたので交互に表示させてみたところ、動いている動いている....。明るい天体がピコピコと....。2時間の間に結構移動するものです。

小惑星(10094)Eijikato
2005年8月6日23時20分09秒から1分露出と8月7日01時20分57秒から1分露出をアニメーション。
0.20-m f/6.3 Schmidt-Cassegrain + CCD

 さて、次は小惑星Shimomotoの撮影です。9月上旬に最大光度になるので、まだ暗く写らないかもしれないなあと思いながら、できるだけ高度が高くなるまで待ちました。40分かけて6枚写してアニメーションさせてみると...。ありましたよ~。斜め右下方向に移動している天体が(5枚でアニメーション)。これが自分の名前が付いた天体なのか~って見ましたが、普通の小惑星ですね(当たり前か)。16.7等(R光度)ですが、思ったよりずっと明るく写りました。やはり塩塚高原の空は暗いです。

小惑星(18365)Shimomoto
2005年8月7日1時34分~2時12分(各1分露出)の5枚をアニメーション

 これで当夜の最大の目標は達成できました。これから先はゆっくりカップラーメンでもすすりながら撮影です。

 (続く)

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2005年08月12日

55cmドブソニアン望遠鏡のすごい世界を堪能

塩塚高原天体観測会に行ってきました(3)

 小学生や父兄の皆さんに木星観望をしていただいた後は我々の観測が本格的に始まる予定だったのですが、北極星が見えないので望遠鏡の調整ができず撮影になりません。でも、雲の切れ目はかなり多いので、Sさん持参の巨大な55cmドブソニアン望遠鏡を覗かせていただくことにしました。
 ドブソニアン望遠鏡というのは下の画像の望遠鏡で、地面すれすれに取り付けられている大きな鏡で光を集めて筒の先についている接眼レンズで好きな大きさに拡大して観望します。追尾モータは付いてないので自分で鏡筒をふって導入します。
 持ち主のSさんと主催者のKさんが望遠鏡の前に並んでいたので記念撮影しようとしたら、Sさんはダッシュで逃げてしまいまして、Kさんだけが、まるで自分の持ち物のように写っています(笑)。



 さて、その望遠鏡の見え具合ですが、これには驚きました!
 球状星団なんか、写真で見たような感じで、つぶつぶが鮮明に分離して、恒星の数を数えることができるほどの見え具合です。しかも画像よりずっと美しいです。私はこれまで眼視の方が写真より綺麗だと思ったものは月だけだったのですが、望遠鏡がこれだけ良いと球状星団もすばらしいですね。そのほか惑星状星雲や土星状星雲などCCDでもなかなか写すのが難しい小さな天体も見せていただきました。300倍以上とかっていうかなりの倍率にしても実に鮮明で、写真に撮らないと無理と思っていた天体が、眼視で見られたことには驚きました。そして、網状星雲や、あの極淡いカリフォルニア星雲まで存在を確認できました。
 私は20cmの望遠鏡を手に入れたばかりのころ、いくつかのメシエ天体を導入して観望していましたが、どれも写真のイメージとは程遠く、正直言ってがっかりしました。それが天体写真に取り組むきっかけでした。でも、これだけの高性能な望遠鏡を使うと眼視観望も楽しいですねえ。ドブソニアン愛好者たちの気持ちがよくわかりました。
 ちなみにこの大きな望遠鏡はバラバラの状態で、その向こうに写っているスポーツタイプの乗用車に乗ってきたんです。20分もかからないくらいの時間で組み立てられました。

 (続く)

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2005年08月11日

塩塚高原に天体観測に行ってきました(2)

 まだ明るいうちにSさんが西の空に木星を見つけ、Kさんの「一般の人には木星をみてもらいましょう」という言葉で一斉に導入しました。導入は簡単なのですが、北極星はまだ明るいことと、北方向一面に広がる雲のために見えないので極軸があってなくて、どんどんずれていきます。しかたないので、1分間隔で視野の修正を行いながら見ていただきました。
 小学生と接することは二十数年ぶりのことですが、反応が面白いですね。すごく不思議なものを見る感じでぼーーっと見ている子供、いくら熱心に説明してもほとんど反応をしないように見える子供、目をランランと輝かせてはしゃぎまわり猛烈な勢いで質問攻めにしてくる子供.....。大人以上に個性が豊かです。望遠鏡を覗く前の表情、説明を聞きながら観望している最中の表情、望遠鏡から目を離した後の表情......。木星の様子よりも子供の豊かな感情の変化の方が心に残りました。

 (続く)

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2005年08月10日

塩塚高原に天体観測に行ってきました(1)

 8月6日(土曜日)に塩塚高原(愛媛県と徳島県の県境)の標高約1000mにある休養施設を借りて天体観測会を行いました。
 当日の午後は愛媛県側は大雨が降っていたとのことで、愛媛県側からの参加者は「どうしよう...」って言いながら、とりあえず待ち合わせ場所まで来たとのこと。私の高知県側は雲は多いものの雨は降っておらず、気象画像を確認していたので深夜には晴れ間が広がるだろうと期待しての出発でした。

 観測場所に着くと、我々のコテージ(と言うのでしょうか?)の横では、たくさんの小学生やお父さんお母さんがバーベキューを楽しんでいました。

 早速望遠鏡の組み立てです。明るいうちに組み立てたのはちょっとしたデモンストレーションの意味もあったのです(正面の建物が我々のコテージです)。



 実は、当日は満員御礼状態ということを聞いていたので、我々の機材を使って一般の人にも星を見てもらおうじゃないかという計画になっていたのです。

 「なんだ!この軍団は」という鋭い視線を感じながら望遠鏡を組み立てました。



 この時点では、上の画像のように空が真っ白....。つまり曇り。晴れることを信じて組み立てました。  みんな心配そうに上を見てるでしょ!

(続く)

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2005年07月11日

暗黒の中にも情報は満載

 今日は画像処理のお話をちょっとだけします。
 天体を観測するときは天体望遠鏡にフィルムカメラやCCDカメラを用いてできるだけ明るく写そうと努力するわけですが、それでも真っ暗な画像しか得られないときが多いです。でもあきらめません。一見真っ黒な画像でも、しっかりと必要な情報は記録されているのです。以下に、わかりやすい例で説明しましょう。
 下の画像は先ごろ天狗高原に行ったときの観測風景です。月明かりも街灯も無い真っ暗な中で、同行したKさんにデジカメで1分間シャッターを開けっ放しで撮っていただいたんですが、右にわずかに望遠鏡が写っているのがわかるだけです(見た目もこんな感じでした)。
[画像処理前のもの]
 ところが、少し画像処理すると下のような画像を得ることができます。一見真っ暗な画像にもこれだけの情報が記録されているんです。駐車場の向こうは草原になっていて牛が放牧されています(この画像からは牛は確認できません)。その向こうの遠くには小高い山(丘)がいくつか写っています。この画像は強く圧縮されたJPG画像なのでこれ以上処理しても汚くなるのですが、圧縮されていない画像を用いてさらに強烈に画像処理すると、昼間のような雰囲気の画像が得られます。
[画像処理したもの]
 どうですか、このテクノロジーのすばらしさ。
 私たち天文家はこんな技術を用いて観測しているんです。

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2005年06月28日

天狗高原はCCD観望会になりました

(6月25日の天狗高原観測会の続きです)
 一緒に行ったKさんは珍しく軽装備。自慢のEM-200にでっかい望遠鏡ではなく、小さな三脚に一眼デジカメを乗せて、それに双眼鏡というおよそ天文家とは思えぬいでたち。「今日は軽装備だから楽ちんだな~」なんて言いながら、向こうの方でお湯沸かして、椅子に座りなが満面の笑顔でカップラーメンをチュルチュルすすってます。一方私はいつものように重装備で、望遠鏡を組み立てたり、パソコンを起動して時刻を合わせたり、冷却CCDカメラを冷やしたり、精密に極軸をあわせたりと食事抜きで格闘しました。
 丁寧に組み立てた甲斐があって、雲が多い合間のわずかな時間に3つの彗星(9枚)の撮像ができました。
 テンペル第1周期彗星の観測結果
 マックホルツ彗星の観測結果
 カタリーナ彗星の観測結果

 22時過ぎには突撃隊...、いや、失礼いっけんさん一行が合流しました。ブログやメールで何度もやりとりしているので、いずれどこかで観測会でもと思っていたのですが、その時はいきなりやって来たのでした。
 雪の日も、雨の日も野良を駆け巡り、山や川でキャンプしているという(本当に雪の日にキャンプしてるんですよ!!)、軍隊のようないっけんさんたちにとって、私の行動を察知し追跡することくらいなんでもないです。

 今度はイラクでキャンプするって言ってましたから。
 「言ってない、言ってない」

 さて....。

 その後は双眼鏡で星雲や星団を観望しました。Kさんは眼視観測派なのでさすがに探すのが早いです。星座をさっと探し、M13(球状星団)なんかを双眼鏡で眺め、「うーーん、淡いけど見える見える」とか言っています。私はいくら探してもよくわからなく、悔しいのでコンピュータに頼ります(苦笑)。コンピュータは座標データをもとに赤道儀の2つのモータを回し、ぴたりとM13に向けました。CCDで撮像してみると、明るい月が出てきた上に薄雲があるのに良く写っています。
 そこで、M57リング状星雲や、M101回転花火銀河、M51子持ち銀河など次々に導入してパソコンの画面に写し出しました。即席のCCD観望会となったのでした。
 (明日に続く.....、かな?)

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2005年03月30日

透明度が悪く成果がありません

 雲は無いのですが、透明度が悪いですねえ。大気も乱れているのかぼけぼけの画像しか撮れません。黄砂なのか花粉なのかわからない何か粒子のようなものに街明かりが反射して、14等級のはずのタッカー彗星も、拡散してやっと確認できる光芒にしか写りません。数枚撮ったころから強風が吹き始めました。1時間粘ったのですが、測定できるような画像は1枚も得られなかったので、あきらめて帰ってきました。仁淀川河口はほんとうによく風の吹くところです。でも、もう少しの我慢だと思います。ってことで、天体画像の無いひとりごとが続いていて、申し訳ございません。
 私はなんにも成果があがらない毎日ですが、日本にはすばらしい成果を継続して挙げておられる方々がいらっしゃいます。
 西村栄男さんと櫻井幸夫さんがいて座に新星を発見されました。いて座が南東の空から昇ってくるのは深夜2時過ぎ。しかも、発見された28日(世界時)は満月で、星が良く見えないので多くの観測者は休んでいたのではないでしょうか。そんな悪い条件とわかっていても、やはり観測していたのです。
 私なんか、「今夜は寒いから休もう」、「今夜は風が強いから休もう」、「今夜は満月だから休もう」、「明日は会議だから早く寝よう」、その他、その他、その他......。
 こんなんじゃあ、新発見なんかできるはずがありませんね。

【美しい川 土佐・仁淀川の四季―高橋宣之写真集】

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2005年01月01日

0度で観測したのは初めてです。寒い~。

 明けましておめでとうございます。
 年末年始はいかがお過ごしでしょうか。

 仕事の方ですが、大晦日はコンピュータトラブルに追われて過ごしました。元日もコンピュータトラブル対応に始まりました。
 一方天体の方ですが、素晴らしい青空と星空に恵まれました。しかし、年末から全国的に襲ってきた寒気のため、昼間からかなり寒かったです。この寒さで観測できるだろうかと不安になりながらいつもの観測場所へ向かいましたが、電飾のような星空を見て迷わず観測開始。風もなく快適な初観測となりました。
 今最も明るいマックホルツ彗星はどんどん上昇し、すばるの近くにあり、肉眼でも見えています。ただ、尾は望遠鏡で見てもわかりづらいです。望遠鏡の視野の1/3が丸くぼーっとしています。CCDで写すと画面から完全にはみ出していて光度測定ができません(下の画像)。下の画像はカラー写真を参考に、白黒画像に色を付けたものです。左(東)向きに何本かの尾が放射状に出ているのがわかります。
 この画像を撮って少しした頃、どうも写りが悪いことに気づきました。補正版に露がついていたのでティッシュでキュッキュッと拭いたつもりが、ジョリジョリといつもと音が違います。ライトで照らすと、なんと補正版が凍っていました。氷を溶かそうと思ってハーーと息を吹きかけて拭いたところさらに悪化してしまいました。爪で氷をガリガリ削ってどうにか氷を除去し、大きなフードを取り付けました。フードを取り付けると霜が降りないのですが、少しの風でも揺れてしまうので使いたくないのです。でも今夜は珍しく無風だったので助かりました。片付けるときも電子機器を入れている箱が凍っていて寒く指先の感覚がなくなってしまいました。機材が凍ってしまうほど寒い夜に観測することは初めてのことで、要領が悪いです。外気温計を見ると0度になっていました。無風状態なら0度でもどうにか耐えられることがわかりました。でも普段は風が強いので4度が絶えられる限界です。
 では、今年もホームページの更新を一生懸命行いますので、皆様よろしくお願いします。

[マックホルツ彗星の画像]
マックホルツ彗星の擬似カラー画像

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2004年11月08日

7年ぶりに帰ってきたTaylor彗星を観測しました

 6日は久しぶりに徹夜観測ができました。でも透明度がひどく悪く撮影する気がわかないほどでした。とは言っても、月明かりの影響が少ないし、次の日は休日なので缶ビールを飲みながらのんびり観測をすることにしました。それでも観測できた彗星の数は9個と私にとってはなかなかの成果です。7年ぶりに帰ってきた69P/Taylor彗星も初めて観測できました。
 とりあえず5個の彗星を彗星観測日誌に更新しましたのでご覧ください。残りの4つは近日中に掲載したいと思います。
 最近面白くなってきたLRGBのカラー合成画像もやりたかったのですが、明るいNGC天体を2、3枚白黒で撮ってみたところ、白っぽい画像にしかならなかったのであきらめました。
 深夜になるとかなり寒かったです。毛布を頭からかぶって観測しました。

 観測中は天体のことに集中して他のことはまったく考えないのですが、毛布をかぶったときに、新潟の大地震で被災された方々のことが頭をよぎりました。被災者たちは今この時間もこうやって毛布に包まって、テントや車の中で不安な生活されているのかと思いながら、早く余震が収まって復興されることを願いました。

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2004年10月13日

透明度が悪かったのであきらめました

 涼しくなり、会社も午前中は窓を開けるだけで冷房を入れるなくてもよくなりました。日中も風が吹き本当にすごしやすいです。1年の内で最も好きな季節ですが、1ヶ月ほどしか続かず、すぐに寒くなるでしょう。
 彗星は16等級より明るいものが増えてきました。周期彗星もたくさん回帰しています。11日に気合入れて観測しましたので「彗星観測日誌」をご覧ください。
 今夜はゆっくり時間をかけて観賞用画像を撮ろうと思っていつもの観測場所に出かけたのですが、透明度が非常に悪く、天頂付近のこと座の3つの星がやっとわかるようなひどい空だったので、1時間ほどどうしようかなあと空を眺めた後あきらめて帰ってきました。でも4.3等まで見えていたということになるので都心の人からすれば良い星空ということになるのでしょうか。撮影してみればよかったかな?明日も晴天の予報ですが、透明度はもう少し上がってくれるでしょうか。

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2004年09月19日

望遠鏡の修理完了

 昨夕、曇っていると思いながら夕食を買いに外に出たら晴れ間が見えました。西の方には厚い雲が見えるにもかかわらず観測場所に迷わず直行。修理から帰ってきた部品を取り付けテストしてみました。あれ?動かないぞっと思ったら、モータの音が別製品のように小さくなっていて、快適に動作していました。赤道儀の動作もスムーズです。雲が多く、たくさんある彗星のどれも観測ができないので、初めて望遠鏡の光軸調整をやりました。望遠鏡の先についているオレンジ色のキャップをこじ外し、3つのネジを少しずつ回しながら綺麗に焦点が合うように調整しました。大気の安定もあったのでしょうが、ピシッとした鋭い星像になり眼視観望が楽しくなりました。天候の回復が待ち遠しいです。

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2004年07月14日

ニート彗星を眼視観望しています

 赤道儀が星を追尾してくれないトラブルにあっているので彗星の精密位置測定ができません。
 これはどうしようもないので、追尾なしで眼視観望しています。レデューサを付けて焦点距離を短くすると(1400mm程度)視野が広がるので手動追尾でも十分観測できます。北の空にあるニート彗星C/2001 Q4(NEAT)を眼視で見てみました。北の空は高知市の街明かりのために明るいこともあり、少し淡い像でした。しかし大きいですね。入門者でも広く拡がった淡い光芒が十分にわかると思います。尾は見られなく、大きな球状星団という感じです。
 深夜3時を過ぎた時に東の低い山の上に明るいオレンジ色の光りがあるのに気づきました。高知空港の方向なので、航空機が上昇しているのだなと思ったのですが、すぐにそれが金星であることに気づきました。太陽面を横切り、明けの明星になりました。

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2004年07月13日

スカイセンサー2000PCが反抗中です

 梅雨が明けたと報道されましたね。確かに晴天が続き、夜になるとなかなか良い星空が見えています。アマチュア天文家や天文ファンの皆様はご機嫌で楽しんでおられることとお喜び申し上げます。
 さて、私は不運をつぶやく毎日です。
 大切なスカイセンサー2000 PC(星の動きを追尾してくれるコンピュータ)が私の命令に従わなくなってしまいました。赤経軸モータが勝手にフルスピードで西に回転するのです。満天の星空の下で明け方まで格闘したのですが、復帰しませんでした。
 開発元のビクセン社の担当の方にe-mailで問い合わせをすると、即座にお返事をいただきました。やはり故障の可能性があるとのこと。修理担当部署や送り先、その他細かいことなどご案内いただきました。これから修理に出します。でも2週間から最大で1ヶ月を覚悟して欲しいとのこと。えーーー、そんなに待てませんようーー。代替機を貸してもらえないのかなあ?もちろん、多少の賃借料は払いますが....。
 観測に復帰できるのは8月中旬になるかも。
 ビクセン社の対応は迅速で嬉しかったです。

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2004年05月29日

これが観測所コードD70 Tosaです

 日中が長くなりましたね。24日は仕事が終わり、ゆっくりといつもの観測場所に行きましたが、機材を組み立て終わっても下の画像のようにまだ明るいです。せっかくなので観測風景をデジカメで撮りました。
 赤道儀はビクセンのGP-Dと同等品です。望遠鏡はビクセンが販売しているセレストロンC8で、20cm f/10の2000mmです。実際には1260mmまで焦点距離を短くするレデューサをつけています。望遠鏡に取り付けられている黒いものが冷却CCDカメラ BITRAN BT-10です。この冷却CCDカメラで撮像した画像は、1枚1枚パソコンの左にあるカメラのコントローラで中継されてノートパソコンに送られます。パソコンの画面にはCCDヘッドを冷却中の画面が表示されています。画面がオレンジ色になっていますが、本当は文字以外は全て赤色になるように配色を設定しています。これは通常の画面だと明るすぎて、目が明るい方に合ってしまい星が見えなくなるためです。赤色にすると輝度が低いので画面を凝視した直後に空を見てもちゃんと星が見られます。三脚の足元にある変な形をした電子機器がスカイセンサー2000PCで、赤道儀の2つのモータを制御して望遠鏡の向きを正確に変えたり、星を追尾します。
 これでも国際天文学連合公認(?)の観測所でして、天文台コード(D70 Tosa)を与えられています。国立天文台ハワイ観測所(すばる)をはじめとした世界中の巨大な天文台と同じ扱いです。ちょっと恐縮してしまいますが、でも半年間で300件ほどの彗星の観測データを小惑星センターに報告していて、それなりにがんばっているのです。

仁淀川河口近くの堤防での観測風景

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2004年05月09日

彗星観測が忙しいです

 このところ、明け方のリニア彗星、突然飛び込んできたブラッドフィールド彗星、夕空に北上してきたニート彗星を集中観測していて、他の20個ほどの彗星の観測が停滞しています。光度変化が気になる彗星がいくつかあるし、今じゃないと私の機材では観測できない彗星もいくつかあるので、そちらも観測したいと思っています。
 5日の観測の様子を「彗星観測日誌 C/2001 Q4(NEAT)」に詳しく書きました。スリルある位置観測者の世界に興味のある方はご覧ください。

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2004年04月18日

冷却CCD復活

 17日深夜から未明にかけて良い調子で観測を続けていたのですが、薄明が近づき、さあこれから東の低空の観測数の少ない彗星を写すぞというその直前にCCDが制御できなくなってしまいました。東の低空に雲が全く無いと言う最大のチャンスを逃してしまいました。
 原因は冷却CCD制御用プログラムを動かしたまま、バッテリーを取り替えたことです。パソコンは内臓バッテリーで動くから大丈夫と思ったのですが、その電力線にCCDコントローラもつながっていたのです。突然CCDコントローラが停止したからパソコン側の制御プログラムがおかしくなり、しかもプログラム終了時に壊れた情報をパラメータファイルにご丁寧に保存してしまったようです。私の機材では標準の設定では通信エラーが出てCCDを制御できないので、また時間をかけて最適なパラメータを探すハメになりました。今度はパラメータファイルをセーブしているので次回からは迅速に復活できます。
 下の画像は冷却CCDカメラを運搬するアメリカ陸軍のドラゴントレーラです。戦車より重いので荷台がたわんでいます。
[冷却CCDカメラを運搬するドラゴントレーラ]
冷却CCDカメラを運搬するドラゴントレーラ

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2004年03月14日

黄砂が濃く成果が上がりません

 濃い黄砂に町の光りが反射するので天頂付近しか満足な写真が撮れません。低い空だと白っぽくなってしまうので、夕方の西に低い彗星や明け方の東に低い彗星の観測が困難です。私の望遠鏡で撮像できる彗星はオリオン座付近にある2つの彗星しかなくなってきました。月が東の空に小さくなってきたのでそろそろ明け方コースに変更します。
 彗星の観測データと画像は彗星観測日誌に順次更新しています。

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2004年02月11日

冥王星の軌道を計算してみて認識を新たにしました

 昼間はずいぶん暖かな一日でした。窓を全開にしても暑くなってきたので、サーバーの監視用ディスプレイを2つほど消して、通路側のドアも開放して風を通しました。夜は残念ながら観測意欲がなくなるほど透明度が悪くなりました。

 冥王星の軌道を計算してみました。常に30AU~40AU(AU=天文単位:太陽と地球の平均距離の30倍~40倍)もの遠くを移動する天体がうまく計算できるかどうかのチェックです。計算はすぐにできました。ただ驚ろいたのは、正確に計算するために、観測精度の悪そうなデータは計算から除外する(リジェクトすると言います)のですが、計算値と観測値のずれが0.3"(角度の秒)を超えるものを全てリジェクトしなければならなかったことです。彗星の場合はぼーっと拡散していることが多く、多少精度が落ちるため、残差が2"未満であればまずまずの精度と考え計算に取り込みます。小惑星の場合でも1"程度までは大丈夫としています。それを考えるとわずか0.4"ですら捨てなければならないことはショックでした。
 私は彗星や小惑星を観測し、位置を国際中央局の小惑星センターに送っているのですが、彗星だったら1.5"以内、小惑星だったら0.8"以内の精度で大丈夫だろうという感覚で観測していました。これは基準を変えなければなりません。望遠鏡の光軸もズレたまま観測していたので、今度暖かくなったら丁寧に光軸調整をやろうと思います。そして、ピント合わせも最高の状態に合わせられるよう工夫をしたいと思います。それに測定用の恒星データや測定手法の改善も必要です。

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2004年01月31日

ジェットを噴出す若い星....、写らず

 オリオン座のすぐ東(左)にあるバラ星雲の中にある若い星からジェットが噴出している画像と記事の日本語訳がアストロアーツのウェッブページで紹介されましたが、結構明るそうなので私の機材ではどのように写るか試してみました。下の画像の矢印の先の星がその星なのですが、ジェットなどまったく写りませんでした。露出がわずか1分ではやはりむりでした。その前にバラ星雲のガスすら写っていませんけどね。もっと透明度が良くて月明かりの無い日に思いっきり露出をかけると写るかもしれませんが、私の機材の追尾精度ではそれも無理です。
 長時間のガイドができる人は狙ってみてください。
 今年の目標は完璧なガイドシステムの構築です。

中央の明るい星は、バラ星雲の中央部にある
6つの明るい星の中の一番左下の星です。
1分間露出
CELESTRON C8 (f/6.3=1260mm)
BITRAN BT-10

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