73P/Schwassmann-Wachmann 3: 2006年7月アーカイブ

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 遠ざかりつつある73Pをほぼ3ヶ月ぶりに撮影した。もう尾は写らないだろうと思っていたが、C核もB核も西(右)方向に尾があり、彗星らしい姿を維持している。
 C核は13.0等で立派な彗星状。
 B核は15.8等とずいぶん暗くなったが、良く見ると細いながらも画面からはみ出そうな細い尾が西に流れている。
 G核は画像を丁寧に調べたが確認できなかった。

 B核は軌道計算が難しくなってきた。非重力効果を入れてもMarsden Type IIではかなり残差が出るし、薮下理論でもやはり同じ、A3項を考慮してもやはり残差が残る。分裂による噴射効果が出ているのだろう。観測期間を区切って軌道要素を求めたほうが実用的かもしれない。次回帰の予想はかなり精度が悪くなるだろう。



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