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157P/Tritton

2003年10月26日

 彗星自体は大きいが非常に淡くなってきたので3分露出で撮像。撮像直後は彗星核の右側の縦に走る光芒がナゾであったが、その後の調査でUGC 5143であることが判明。核光度は17.1等と測定したが実際にはもう少し明るいだろう。それにしても非常に淡い。大望遠鏡の観測で、崩壊はしていないと結論された。

系外銀河UGC 5413(PGC 29156)を横切るTritton彗星

2003年10月19日

 細長くなり16等まで減光。この姿はC/1999 S4(LINEAR)の崩壊直後の姿に似ていていやな予感。

4枚をコンポジット

2003年10月09日

 1978年の発見以降の回帰では観測されていなかったが、突如12等級に増光し再発見された。
 現在、13.8等(核光度)で西北西に短い尾がある。良く見ると細く長い尾があるような気もする。

2003年10月9日 5時1分と5時5分の撮像のアニメーション
1分露出(2x2ビニング)
望遠鏡:CELESTRON C8 (F10=2000mm)
冷却CCDカメラ:BITRAN BT-10


2003年10月9日 5時1分と5時5分の撮像を
彗星の動きに合わせて合成


2003年10月9日 5時5分撮像
1分露出(2x2ビニング)

157P/Tritton = P/2003 T1(Tritton) = D/1978 C2(Tritton)

0157P         C2003 10 08.83424 09 16 05.91 +18 16 39.9          13.8 N      D70
0157P         C2003 10 08.83721 09 16 06.48 +18 16 36.6          13.9 N      D70
0157P         C2003 10 25.73870 10 03 31.54 +13 06 30.1                      D70
0157P         C2003 10 25.74537 10 03 32.65 +13 06 23.7          17.1 N      D70

 
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