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C/2006 M4 (SWAN)

2006年10月29日

 日曜日がタイミングよく晴れてくれたので、十分な時間を取ってカラー画像を得ることができた。現在使っているCCDは青色に対する感度が非常に低いので青白くは写らないだろうと思っていたが、意外に美しい色が出た。
 画像1はLRGBカラー合成の画像である。北(上)方向にダストの尾が広がっていて、北北東(左上)に向かってイオンの尾が勢い良く伸びている。

(画像1)

 急激に明るくなっているので彗星核の周辺になにか変化は見られないかと、いつもより4倍ほど高解像で撮像して、さらに見やすくするために8倍に拡大したものが画像2である。1ピクセルは1.36"であり、詳細は見えないが、核または非常に明るい部分がイオンの尾の方向に向けて楕円形に延びていることがわかる。多くの場合は核周辺の明るい部分は丸くなっているのだが、こういう風に長く伸びることもよくあるのだろうか?5等級まで明るくなる彗星は少ないので、珍しい現象なのかよくあることなのか経験不足でよくわからない。

(画像2)



1分露出を4枚合成して尾の様子を見たもの

2006年10月25日

 10月25日の朝、佐藤裕久氏からSWAN彗星がアウトバーストしているというタイトルと、海外での観測データが送られてきた。アウトバーストしたのは24日から25日(日本時間)にかけてのようだ。
 太陽を横切って西の空で観測できるようになってから初めての撮像である。
 透明度が悪い上に土佐市の街明かりが強いので肉眼では見られなかったが、4cmくらいの小さなファインダーで確認できた。双眼鏡だったら楽に見られるだろう。
 眼視観測者たちは4等級と報告しているが、私の撮像ではいつものように1等ほど暗い5.6等(全光度)と測定した。北東(左上)に向けて何本もの放射状の尾が写っている。
 核周辺に何か変化が見られないかと8倍まで拡大してみたが、何も異常は見られなかった(画像2)。

(画像1)


(画像2)
    CK06M040  C2006 10 25.46461 16 01 21.67 +35 48 59.4                      D70
    CK06M040  C2006 10 25.46559 16 01 22.27 +35 48 56.4                      D70
    CK06M040  C2006 10 25.46613 16 01 22.72 +35 48 55.5           5.6 T      D70

2006年09月24日

天狗高原(姫鶴平)での観測。
 明け方の東の空低空11°に昇ってきたSWAN彗星を観測した。
 望遠鏡を向けた時にはすでに薄明となっていたので30秒露出から最後は3秒露出まで段階的に露出時間を短くしながら10枚撮像した。風が強かったが短時間露出なのでどうにか撮像できた。
 全光度は7.8等と測定したが、眼視観測では6等級で報告されている。実際にはもっと広い範囲にコマが広がっているのだろう。

薄明の中に消えて行くSWAN彗星
2006年9月24日5時8分49秒~5時25分07秒の10枚をアニメーション
0.20-m f/6.3 Schmidt-Cassegrain + CCD


SWAN彗星
2006年9月24日5時11分48秒から20秒露出
0.20-m f/6.3 Schmidt-Cassegrain + CCD
    CK06M040  V2006 09 23.83950 11 30 06.77 +28 35 29.3           7.8 T      247
    CK06M040  v2006 09 23.83950 1 132.9653   +33.4636    1300                247
    CK06M040  V2006 09 23.84164 11 30 07.20 +28 35 33.5           7.8 T      247
    CK06M040  v2006 09 23.84164 1 132.9653   +33.4636    1300                247
    CK06M040  V2006 09 23.84297 11 30 07.61 +28 35 36.3           7.8 T      247
    CK06M040  v2006 09 23.84297 1 132.9653   +33.4636    1300                247

 
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