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<1999年10月のひとりごと>



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1999年10月31日(日曜日) 曇り 万歩計:故障
  マックホルツ2彗星(141P/Machholz 2)は約17等で観測されています。まだ60cmの望遠鏡でも眼視では見えないくらい暗いです。
 今夜は曇っていますが(今、雨が降り始めました)、昨日と一昨日は天体撮影に出かけました。比較的暖かいのですが、透明度が悪いです。土星はカシニ空隙が見えません。木星もいまひとつです。でもじーっと見ていると時々驚くように鮮明に模様が見られます。
 カメラの不具合を修理したのですが、これで星が流れる問題が解決できるのかどうか。それと、追尾用CCDカメラの接続リングの部分もガタがきていました。これも自力で修理できました。もし、今回も星が流れていたら対策に結構お金がかかりそうな気がします。

1999年10月29日(金曜日) 晴れ 万歩計:7637歩
 今朝、新彗星C/1999 U2(SOHO)の発見情報が流れましたが非常に淡いと言うことです。観測は不可能でしょう。軌道図は「入門者のための彗星情報」をご覧ください。
 先ごろ、関勉さんから『マックホルツ2彗星が回帰するので楽しみだ』という内容の原稿が届きました(原稿は関勉さんのHPの星日記10月27日に掲載しました)。
 新彗星にばかり気を取られていて、明るい周期彗星が回帰することをすっかり忘れていました。
 マックホルツ2彗星(141P/Machholz 2)は約5.22年で太陽を一周する短周期彗星です。中野主一さん(軌道計算の第一人者)の軌道計算によると12月18日頃、7.1等まで増光すると予測されています。200mm望遠レンズで撮影できる10等になるのが11月13日ころのようです。現在はいて座の西、夏の天の川の中にありますが、どんどん東へ移動してきます。最も近づく12月18日頃にはやぎ座(やぎの背中付近)に見られるようになります。その付近には天王星があるので、200mm望遠レンズを使用すれば天王星とマックホルツ2彗星を1枚の写真に撮ることも可能です。

1999年10月28日(木曜日) 晴れのち曇り 万歩計:3200歩
           <梶ヶ森天文台訪問記>
 昨日は芸西天文台に初めて行ったのですが、そのまま梶ヶ森天文台にも行ってきました。芸西天文台を出発したのは16:30ころだったので梶ヶ森天文台の近くに行くと暗くなりそうです。初めて行く場所で、しかも山道だと想像できるのでちょっと不安だったのですが、勢いで行ってしまいました。国道32号線と国道439号線は整備されているので問題ないのですが、そこから先が大変でした。道が凍ったり、雪が降ると絶対に通れないような凄い急坂もありました。途中で雲が多くなり、ついに雲の中に入ってしまいました。初めて行く場所、しかも夜間、さらに山道で雲の中です!かなり不安になりましたが、気合で登りました。
 道路標識が整備されていたので迷わず梶ヶ森の山荘までたどり着くことができました。南を向くとはるか彼方に高知市のビルの屋上で点滅している赤い航空灯(?)が見えました。
 ところで、天文台はどこにあるのでしょうか。建物の中の人に聞くと「天文台はここですが、今日は雨が降っているので天文台は閉めています」とのこと。っていうことは、今日は一般公開の日だったのでしょうか。芸西天文台は晴れていたのに、梶ヶ森上空は黒い雲が一面に張りめぐっています。もともと、望遠鏡で星を見ることよりも天文台の場所を確認するために来たのですが、やはりちょっと残念な気がします。
 せめてドームの姿だけでも見たいと思って、車から降りてキョロキョロしてみたのですが、闇夜のためどこにあるのかわかりません。
 あきらめて帰ろうと、車を東向きに変えたときに、闇夜の中に薄っすらと何かが浮かび上がっています。よーく目を凝らして見るとドームでした。道路沿いの高い場所に建っていたのです。
 ここまで来る道のりは結構険しいものがありました。高知市からだと天狗高原に行くよりも半分の時間で到着するのですが、急な上り坂が長いので非常に疲れます。でも、帰りはすごく早くて楽です。
 今度天体撮影で遠征するときは、天狗高原にするか梶ヶ森にするか思案しています。

1999年10月27日(水曜日) 雨のち晴れ 万歩計:2441歩
           <芸西天文台探検記>
 今日は休暇を取って、初めて芸西天文台に行ってきました。そうです、高知県の天文ファンでありながら、いまだ芸西天文台に行ったことがなかったのです。
 どこにあるのかよくわかっていなかったので、道路標識を頼りに昼間行ってみました。道路標識が完備されていたので芸西村民体育館(?)まで行って、そこに設置されている大きな地図パネルで天文台の詳細な場所を確認しました。天文台の近くには駐車場も完備されていました。駐車場からは天文台が見えないのでテクテク歩いて探しました。道路脇に『芸西天文台』という看板があり、そこから遊歩道が藪(やぶ)の中に伸びているのですが、昼間だというのに暗くて不気味な感じです。まさか、ここから歩いて行くのじゃないだろうと思い、車道をさらに登ってみました。5分くらいかけてゆっくり登ると頂上に広場があります。クレーン射撃場です。でも、天文台が見あたりません。クレーン射撃場を南にてくてく歩いた所で、ついに天文台の大きなドームを発見しました。コメットハンターの関勉さんのホームページに掲載されている写真と同じ構図です。
 なかなか良い眺めです。眼下には、南に太平洋、西には芸西の民家やビニールハウスを見ることができます。
 昼間なので誰もいません。それをいいことに隅々まで探検してしまいました。
 ドームの中には五藤光学研究所が当時総力を結集して開発した60cmの反射望遠鏡があるはずです。想像するだけでドキドキしてきました。
 ドームの東側には小屋がありました。スライドルーフになっているのでこれが第2観測所だとすぐにわかりました。この中に高橋製作所のε210があり天体を撮影しているはずです。コメットシーカー(レンズが大きくて倍率が低い、彗星捜索に適した双眼鏡)もこの中に入っていて、関勉さんがいつも捜索しているのだろうなと想像すると、変に感動してしまいました。
 ドームの南側には小さな公民館タイプの学習館があり、西側に玄関があります。学習館の南側には何もないだろうとは思いましたが、探検気分で回ってみました。そこになにやら大きな筒がぼてっと横たわっています。どうしてこんなところに巨大な水道管を捨ててあるんだろうと近づいてよーく見ると、直径40cm以上もあるニュートン反射望遠鏡の鏡筒でした。ずいぶん前に使わなくなったもののようで、白っぽく変色したアルミニウムの鏡筒のみ捨てられていました。20cmの鏡筒だと持ち運びは片手で楽に行えるのに、40cmになると持ち運びできる感じではありませんね。
 そして学習館の一段下の土地には物置小屋らしい小さな建物がありました。でもよーく見ると窓ガラスには黒い紙を張りつけてあるのでこれも観測小屋なのでしょうか。周りには使われなくなった大きな赤道儀などが横たわっていて、歴史を感じさせます。
 今日はなかなか楽しい探検ができました(こんなことをしていると関先生に叱られるかな?)。
 今度は一般公開の日に訪ねて、60cmで宇宙を眺めたいと思います。あ、そうそう駐車場からは街灯がないので懐中電灯を持って行ったほうが安全です。

 実は、その足で梶ヶ森天文台にも初めて行ってきました。それについてはまた明日にでも.....。

1999年10月26日(火曜日) 晴れ 万歩計:6999歩
 今朝、新彗星C/1999 T3(LINEAR)の発見が報道されました。18等前後という大変な暗さなので活躍の場がありません。それに太陽に最も近づいても5.3AU(地球と太陽の平均距離の5.3倍)というかなり大回りの軌道なので明るくはならないようです。詳しくは「入門者のための彗星情報」をご覧ください。
 それにしても、こんな暗い彗星が発見できるようになったのですから、大望遠鏡+CCDカメラ+コンピュータによる自動捜索の威力は凄いですね。

1999年10月25日(月曜日) 晴れ 万歩計:4232歩
 良い天気が続いています。今夜は快晴で透明度も高いのですが、満月がギンギンに輝いているので惑星以外に見る対象がありません。明け方の金星は非常に明るいですね。気流が安定している今のうちに撮影したいと思っています。
 最近、南半球の星座や星雲に興味が出てきて、オーストラリアやニュージーランドの天体関係ホームページを見ています。
 興味を持った方はYahoo! Australia & NZ>Astronomy (Yahoo オーストラリア&ニュージーランドの天文リンク)あたりからたどってみてください。HPは英語で書かれているので問題なく読めます(表示できます)。
 南の星座や星団の写真をたくさん掲載しているページをご存知の方は、ぜひぜひe-mailでご紹介頂けませんか。

1999年10月24日(日曜日) 晴れ 万歩計:2432歩
 昨日は亡父の四十九日の法要でした。本当は今日が49日目だったのですが、お坊さんの都合により1日早く行ったわけです。そして、新しく作った立派な(自我自賛)納骨堂に遺骨を納めました。親戚一同からは「見晴らしの良い場所に立派な納骨堂をつくったね」と口々に言ってもらえてホッとしたわけですが、これから支払うお金のことを考えるとうんざりします(笑)。
 200mm望遠レンズでも楽に撮影できるくらい明るくなっている彗星C/1999 J3(LINEAR)ですが、おおいぬ座のはるか南まで移動してしまいました。本当はおおいぬ座にあった先週末に撮影する予定でしたが、雲が多くてできなかったのです。大きな月が東にずれてきつつあるので撮影するチャンスはなくなりました。残念です。
 天気が大変良くなりました。透明度も高いのですが、大きな月があるので撮影は不可能です。駐車場で望遠鏡を組み立てて木星を眺めてみたのですが気流が乱れていてあまり綺麗ではありませんでした。高知県は夜になっても15度くらいまでしか下がらないのでまだまだ楽に撮影できます。

1999年10月22日(金曜日) 晴れ時々曇り 万歩計:5441歩
 10月18日(世界時間)に発見された新彗星C/1999 U1(Ferris)ですが、17等程度で暗いです。軌道を調べてみたのですが、太陽系の真北から垂直に串刺しするように近づき、1998年8月に太陽から3AU(太陽と地球の平均距離の3倍)まで近づいていたようです。ただ、その方向には太陽があったので、発見されていたとしても観測はできなかったことになります。現在は太陽系の惑星面まで北上しつつあります。オリオン座とすばるを結んだ中間付近にあり、木星や土星を追いかけるように昇り、西の空に沈んで行きます。17等ですから、写真撮影でないと確認できません(それでも結構大変ですが.....)。もう2度と接近することはなく、太陽系の真北、はるかかなたに飛び去って行きます。

1999年10月20日(水曜日) 晴れ 万歩計:2450歩
 昨夜1時半ころ目がさめたので空を見てみました。雲が多かったのですが、晴れている部分は透明度が高く、きれいな星がたくさん見えていました。もう少し寝てから様子を見て、雲が少なくなっていれば駐車場で撮影しようと思っていたのですが、朝までぐっすり寝てしまいました。おかげで、体調は完全に復活です。
 リニア彗星(C/1999 S4)の最新の軌道要素と予測が発表されましたが、そんなに変化はありません。クリスマスの頃には14.4等になるようです。
 金星が明け方の東の空で強烈な光を放っていますね。高知県はまだ上空の大気が安定していて、きれいな輪郭が見えています。木星、土星、金星は絶好の観測条件になりました。
 この前、木星、土星、金星の拡大撮影を行ったのですが、カメラには、彗星撮影の目的で高感度フィルムを入れていたので、仕方なく高速シャッターをきってみました。みごとシャッターが動作するときの振動でブレブレです。やはり筒先開閉露出じゃないとダメなようですね。

1999年10月19日(火曜日) 晴れ 万歩計:16535歩
 急に寒くなったので体調を崩しているようです。今朝胃の具合が悪くなって早く起きてしまいました。朝食抜きだったのですが、昼になってもお腹がすきません。昼食抜きで大変な重労働を行ってみましたが夜になってもお腹がすきません。それどころか、24時間前に食べたものがまだ胃の中に残っているのがわかります。体温を測ってみると微熱があります。
 明日の朝早起きしてリニア彗星(C/1999 J3)の撮影に行きたいのですが大丈夫でしょうか?

1999年10月18日(月曜日) 曇り 万歩計:?歩
 昨夜は大変きれいな星空で、撮影できないことが本当に残念でしたが、朝起きてみると完全に曇っていました。結局リニア彗星が撮影できるような気象条件ではなかったようです。
 今夜は霧状の雲が出ているようで、半月がボヤーっとしています。
 先ほど自分のHPの天体写真のコーナーを見ていたら、カノープスの写真のページが表示されませんでした。原因は、今は使っていない古いスタイルシート(CSS)を参照していたことでした。それと、画面が若干乱れるページもありました。お恥ずかしい。

1999年10月17日(日曜日) 曇り 万歩計:1432歩
 昨夜は明るくなっているリニア彗星C/1999 J3(LINEAR)の撮影に再度チャレンジしようと思い、午前1時30分に起きて空を見たのですが完璧に曇り空でした。それでも諦めずに30分間隔で空を確認していたのですが、結局4時30分になっても星が見えなかったので諦めて寝てしまいました。先週の日曜日の彗星撮影が、カメラのブレで大失敗してしまったので起死回生を狙っていたのですが残念です。
 今夜は雲もなく透明度の高い素晴らしい星空ですが、ちょっと用事があって撮影できません。
 新彗星C/1999 T2(LINEAR)が発見されたので軌道図を早く掲載したいのですが、忙しくて遅れています。1999 T2はまだ遠くにあって非常に暗いです。これからゆっくり近づいてきます。ただ、太陽系を大きく回る軌道なのでせいぜい13等~14等までしか明るくならないようです。

1999年10月14日(木曜日) 曇り 万歩計:4121歩
 前線が日本列島に停滞しているので悪い天気が続いています。高知県もやっと秋らしい涼しい風が吹くようになりました。日曜日の天体撮影の帰りには初めて車の暖房が入りました。そうです、それまではずっと冷房が入ってしまうくらい暖かかったんです。
 異常気象の影響か、今年はカメムシの被害が凄いです。カメムシというのは1cm程度の緑色をしていて、上から見ると亀の甲羅を背負っているように見える虫です。触ると酸っぱい感じの匂いが手について石鹸で洗わないかぎりとれません。
 会社が経営している店舗は深夜まで営業していて、ガラス張りなんですが、その光を追いかけてカメムシが群がってくるのです。店舗が緑色になるくらいたくさんのカメムシに包囲されます。
 参ってしまうのは自動ドアにたくさん群がってきて、そのうち自動ドアの開閉センサーをカメムシが覆ってしまうのです。その瞬間に自動ドアが開き、一気にカメムシの大群が店の中に入ってきます。お客様も背中に数匹のカメムシを乗っけて入ってきます。
 殺虫灯はジー、ピッシ、パシッっと鳴り続き、その下にはカメムシの死骸の山ができます。次の日の朝は悪臭で大変です。
 どうにも対策のしようがありません。

1999年10月13日(水曜日) 曇り 万歩計:7212歩
 ガイド撮影しても星が固定撮影したかのように流れる原因を追求すべく自由雲台やカメラをいじりまわっていたら、もしかしてこれが原因かもしれないという部分を発見しました。と言うか、再発見です。そうでした。カメラのレンズを取りつける土台の部分がぐらぐらしているのでした。そしてカメラの周囲を囲っている化粧シールがボコボコ盛り上がるんです。化粧シールを剥がすとあっさり理由がわかりました。土台を本体に取りつけているねじが2本とも、取れそうなくらいゆるんでいました。いつも車に乗せてあるので振動でゆるんでしまったのでしょう。ねじをしめて修理完了です。
 さっそくテスト撮影したいのですが、今夜は薄曇なので困難です。でも、これだけが原因ではないような気がします。

1999年10月12日(火曜日) 雨のち曇り 万歩計:4564歩
 今朝、新彗星C/1999 T1(McNaught-Hartley)の発見が報道されました。大急ぎで「入門者のための彗星情報」を更新しましたのでぜひご覧ください。

 10日早朝に撮影した写真がプリントできました。またまた大ショック!!やっぱり流れています。わずか3分から5分程度の露出でありながら、まるで固定撮影したかのように....。いや、固定撮影でもこんなに流れないと思います(苦笑)。2000mmのシュミットカセグレンにガイド用CCDカメラを取りつけてAGA-1で追尾したのです。モニターを使って完璧に追尾したことは確認していました。撮影に使ったカメラはわずか200mmの望遠レンズを付けた一眼レフ。カメラの焦点距離に対して10倍でガイドを行ったのに一方向(重力方向)に流れているのです。カメラを載せた自由雲台が柔らかいんでしょうか?触ってみると結構がっしりしているのですが。この現象はずっと以前から発生していたので、今度撮影するときは自由雲台を使わずに望遠鏡の背中に直接載せてテスト撮影してみるつもりだったのです。しかし彗星を目の前にしてすっかり忘れていました。ですから今回も原因を究明することができませんでした。高知県は昨日も今夜も雨模様でテスト撮影ができません。イライラしてきました。
 ところで、本題の彗星C/1999 J3(LINEAR)の撮影ですが、物凄く流れているものの、写真上部にこいぬ座のプロキオンがあり、中央より少し下に信号機の青色に近い美しい彗星がボーッと写っていました。7等級ともなると200mm望遠レンズでも彗星状天体として写ってくれます。
 2900円の自由雲台じゃあダメなのかなあ。結構硬そうなんだけど....。

1999年10月10日(日曜日) 晴れ 万歩計:7243歩
 今日は午前2時に起床して現在明るくなっている彗星C/1999 J3(LINEAR)の撮影に出かけました。到着して望遠鏡の組み立てが完了したころにはオリオン座が高い位置に昇っていて、冬の天の川も見えました。彗星の正確な位置はあらかじめ調べてあったのでさっそく望遠鏡を向けてみたのですが、どれが彗星なのかわかりませんでした。20cm F10では焦点距離が長すぎるか暗すぎるのでしょうね。レデューサを付けてF6.6程度にしてみようかと考えたのですが、撮影が目的だったのであきらめてしまいました。
 カメラに200mm望遠レンズを取り付け、こいぬ座のプロキオンにむければ彗星が写るはずです。ASA1600のフィルムなので3分も露出すれば大丈夫だろうと思い、短時間で数枚撮影してみました。
 木星はこの時間には少し西に傾いています。大気のゆらぎはあまりなかったのですが、帯の模様は良くは見えませんでした。
 土星は高度が高く、鮮明に見えました。特に、一瞬でしたがカシニ空隙が「すきま」としてはっきり見えたときには感激してしまいました。これまでで最も良く見えた瞬間です。
 明け方には金星が昇ってきたので撮影しましたが、これまでで最も鮮明に見えました。金星はいつも高度が低いので大気の揺らぎにじゃまされてあまり綺麗に見えないのですが、今日は欠けている姿と輪郭がくっきりと見えました。
 前回の木星と土星の撮影では完全に露出オーバーになってしまったので今回は露出を思いっきり短くやってみました。
 ということで、24枚撮りのフィルムを1本使い切ってしまったので明日にでも結果を見ることができます。さて、HPに何枚掲載できることやら。

1999年10月9日(土曜日) 晴れ 万歩計:4884歩
 <ついに大赤斑を見た!!>
 いやー!ついに木星の大赤斑を見ることができました。見たといっても楕円にきれいに見えたわけではないのですが....。二つある帯のうち下の帯の右端の方が円弧状に欠けたように見えたんです。大赤斑の存在を知っているので気づく程度のわずかな存在でした。本当に大赤斑だったのか、ステラナビゲータ95を使って確認してみました。ステラナビゲータのシュミレーションの方が1時間ほど遅れているとすれば位置は合致しています。シーイングとしては特に良いと言うものではなかったです。大きな方の帯から魚の背びれの用に跳ね上げている模様も見えませんでしたから。それでも大赤斑が見られたということは、今までは運が悪かったようです。
 土星のカシニ空隙も見えている感じがしました。

 風が結構吹いていて、拡大撮影は困難とは思ったのですが、とりあえず撮影してみました。シュミットカセグレンの20cm F10にLv10mmをとりつけての拡大撮影です。カメラには既にフィルムが装着されていたのでファインダーでピントを合わせましたが、このカメラ、ファインダーが全面擦ガラス状になっていて、暗い天体のピントあわせがなかなか正確にできないんです。
 木星を10枚ほど撮影したところで全てのコマが終了してしまったのでフィルムを交換したわけですが、ここで今までやったことのない方法でピントを合わせてみました。カメラの裏蓋を開けてシャッターを開放にし、フィルムが当たる面にすりガラスを当てます。すると木星像が写るので、擦りガラスに30倍のルーペをあてて木星像がシャープに見えるようにピントを調整します。「ピント調整用ルーペ」に付いてきた説明書のとおりやってみたのですが、いまいちピントが合っているのかどうか確証がつかめません。合っていることを信じて撮影してみたのですが全滅でした。

 みなさんどうやってピントを合わせているのでしょう。私は透明マットのファインダーで合わせるのが最も精度が高かったです。PENTAX MEのファインダーは中央にピント合わせ用のへんな仕掛け(プリズム)があるのですが、その部分が透明ガラスになっているのです。いつもこの部分に対象を導入してピントあわせをしていました。ところが、PENTAX MEのシャッターが壊れてしまったので、しかたなくもらい物(そうです、借り物やもらい物ばかりで構成されているのです)のPENTAX SPを現在使っているのですが、こいつのファインダーが全面擦りガラスなんです。中央には凄く荒いプリズムがあって天体のような暗くて小さな対象にはむしろ邪魔な存在です。今回はルーペによる方法も大失敗してしまいましたしね。
 「ナイフエッジ」とかいう方法があるのですか?簡単な解説を読んだことがあるのですが、やりかたと原理がいまひとつよくわかりません。解説しているHPなどがありましたらだれか教えてください。

 ところで、ファインダーでピント合わせした方のフィルムですが、できあがってきたプリントを見ると全て露出オーバーで木星本体が真あーーっ白です。ガビーーン。大ショック!!!
気を取りなおして念のためにフィルムを見ると、ちゃんと木星の2本の帯が写っているではないですか!写真屋さん(Adobe Photoshopではありませんよ!)が最適パラメータを決めないで、機械仕掛けでプリントしてしまったようです。プリント代が3000円もしたのに......。もう少しちゃんとパラメータを決めてくれーーっ。

 やっぱり、CCDカメラが欲しいです。
 ってことで、今回もお見せできる写真は撮影できませんでした。

 今夜は早く寝ておいて、深夜から早朝に7等台に明るくなっている彗星C/1999 J3(LINEAR)を撮影に行きます。ついでに金星も撮影してしまいます。「金星を見よう」のページに金星の写真がないしね。

1999年10月8日(金曜日) 雨後曇り 万歩計:5214歩
 昨日芸西天文台の関勉さんから彗星C/1999 J3(LINEAR)の情報が送られて来ました。追跡データと今後の予測は関勉さんのHPOAA彗星課報告10月7日号をご覧ください。彗星の写真は芸西天文台通信10月6日号に掲載しました。
 そして「300mm望遠レンズでも十分撮影できます。」とのメッセージも添えられていました。私が望遠鏡を使わずに、望遠レンズばかり使って撮影していることを配慮くださっての嬉しいメッセージでした。現在7.5等で観測されていますので、200mm望遠レンズでも十分撮影できそうです。現在、こいぬ座のプロキオン付近からいっかくじゅう座のα星方向にかなり早く移動しています。見る見るうちに移動して行くとのことなので、レデューサ(F6.5)を付けて観測してみたいと思っています。10月20日以降は日本からは見えなくなるとのことなので大急ぎで観測しなければなりません。
 次の日の仕事と月の影響を考慮すると、10月10日(日曜日)午前4時頃がチャンスですね。明るくなったC/1999 J3(LINEAR)を観測・撮影する最後のチャンスです。みなさん早起きして観測しましょう!!
 運が良ければ、気まぐれなジャコビニ流星群に遭遇できるかもしれませんしね。

1999年10月7日(木曜日) 曇り時々雨 万歩計:5432歩
 新彗星C/1999 S2 (MCNAUGHT-WATSON)、C/1999 S3 (LINEAR) 、C/1999 S4 (LINEAR)ですが、その後たくさんの観測が行われ、改良軌道要素が発表されています。
 注目のC/1999 S4(LINEAR)ですが、2000年7月21日(日本時間)ころ、地球に0.372AU(太陽と地球の平均距離の0.372倍)まで近づきそうです。日没後の西の空に3.7等になると予測されています。3.7等という明るさは視力0.8程度の私でも「結構明るい星」と感じる程度の明るさです。詳細は「入門者のための彗星情報」にある「C/1999 S4(LINEAR)」をご覧ください。

1999年10月6日(水曜日) 晴れ夜雨 万歩計:5762歩
 やはりCCDカメラが欲しいです。冷却CCDカメラとまではいかなくても、一眼レフデジカメが欲しくなりました。
 10月20日にコダックが発売する一眼レフデジカメDCS330(300万画素)の新聞記事に目が行ってしまいました。価格は64万9千円もするんですねえ。でも冷却CCDカメラで天体を撮影する場合、ノートタイプのPC(車で移動して使用できるPC)と冷却CCDカメラの両方を購入する必要があるわけですが、一眼レフデジカメはノートPCの役目を果たす機能が内蔵された形式なので、考えようによっては決して高いものではないような気がします。このカメラ、長時間露出はできるのでしょうか?ま、とにかく64万9千円はすぐに購入できる金額ではありません。夢に終わってしまいそうです。
 デジカメといえば、いつも勝手に登場して頂いている米山さんは、このところずっと改造ピコナで惑星の撮影をされていて、なかなか素晴らしい木星や土星の画像をHP(雑記帳のページなどに)に掲載されています。改造ピコナというのは、NECが2年ほどまえに発売し、現在は発売中止になっている35万画素のデジカメ「ピコナ」をばらばらに分解し、望遠鏡取り付け用のリングを付けたり、レリーズを取りつけられるようにシャッター周辺を改造した常温CCDカメラです。完成写真は米山さんのHPの過去の雑記帳6月20日にあります。作成過程は6月20日以前の雑記帳に記載されています。
 これは、すごく安価で良いなあと思うのですが、工具や手先の器用さ、労力など必要なので思案しています。
 「改造済みピコナ」が欲しいです(笑)。

1999年10月5日(火曜日) 晴れ 万歩計:7440歩
 このところ毎夜星を見ることができます。今日も中期予報に反して良い天気です。
 掲示板に米山さんが木星の大赤斑が見られる周期を投稿してくださったので観測に行きたかったのですが、昨日のひとりごとのとおり重労働をしていたので遠出はできませんでした。でも、どうしても見たかったので高知市の住居の駐車場に望遠鏡を組み立てて眺めてみました。大気の揺らぎはないのですが、空が明るく透明度がいまいちでぼやけています。すぐに仕舞ってしまいました。
 ところが午前2時30分にお腹が痛くなって目がさめたのですが、そのときに見た夜空は素晴らしかったです。まるで冬場にみられるような透明度が高くギラギラした星空でした。思わず飛び出して郊外に移動しそうになりました。もし今日、会議が入ってなかったら間違いなく飛び出して行ったでしょう(会議は私の発言の機会があまりないので、十分な睡眠をとっておかないと眠ってしまうのです(笑))。良い天気が続いているので、近いうちに休暇を取って天狗高原に撮影に行こうかな。
 ところで新彗星C/1999 S4(LINEAR)ですが、3等級まで大きくなると予想されていますね。関勉さんのHP芸西天文台通信10月4日号に今後の予測と芸西天文台での最新観測データが掲載されています。

1999年10月4日(月曜日) 晴れ 万歩計:約7445歩
 今日は組織変更があったので我がシステム開発の部隊も総動員されました。サーバーの移動、ネットワークケーブルの張り替え、コンピュータ設備の移動、電話設備の工事などかなりの作業量でした。OAフロアー(二重床)にしているのですが、ほとんど全面床めくりをしてしまいました。それに、机の移動や書棚の移動までやってしまったので足腰が痛いです。我が部隊は社内でも最も腕力を使わない部署なので、足腰が痛くなったり、足が痙攣したり、体にあざを作ったり大変でした。明日も作業が残っています。

1999年10月3日(日曜日) 晴れ 万歩計:約3400歩
 今夜の星見は高知市のすぐ北西にある鏡村(車で15分程度)でした。薄い曇が出ていましたが空が結構暗かったことと、今年数少ない晴天だったので、すばらしくたくさん星が出ているように感じました。ただし風が大変強かったです。昨日までは日中汗ばむような天気でしたが、今夜は突然寒くなり強い風がゴウゴウとうなりをあげ、車が時々揺れました。木星や土星の拡大撮影なんかできる雰囲気ではありません。望遠鏡は使わず1時間ほど夜空を見つづけましたが、その間結構大きな流星が4つも流れました。望遠鏡を使わない気軽な星見もいいものです。

1999年10月2日(土曜日) 曇り 万歩計:7556歩
      <<ヘール・ボップ彗星に迫るか!>>
 今朝、9月27日に発見された新彗星C/1999 S4(LINEAR)の情報が流れました。早速軌道計算してみたんですが、すごいことがわかりました。なんと!2000年7月17日頃地球に0.37AUまで近づきそうなのです。詳細は「入門者のための彗星情報」にある「C/1999 S4(LINEAR)」をご覧ください。
 あの有名なヘール・ボップ彗星(C/1995 O1)は地球に1.3AUまで近づいて、雄大な姿を見せたわけですが、C/1999 S4(LINEAR)はさらに近距離を通過して行きそうです。
 彗星の明るさは、彗星本体の大きさや構成物質、太陽との位置関係などにより異なるわけですが、これだけ近づくとなると、長い尾をたなびかせた雄大な姿を肉眼で見られることを期待してしまいます。
 軌道計算に使った軌道要素は初期発表のもです。今後軌道が改良されたらすぐに再計算し、このページで報告しますので注目しておいてください。

1999年10月1日(金曜日) 晴れ後曇り 万歩計:4233歩
 今日の昼間は良い天気でした。昨夜は、カメラのシャッターをきるためのレリーズを紛失したので、素晴らしい木星や土星の写真が撮れなかったわけですが、今日はレリーズを買って木星と土星を激写しようと気合が入っていました。ところが、夕方になってだんだん雲が広がって、ついに快雲になってしまいました。秋になってもなかなか星が見られる天気が続いてくれませんねえ。




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